似た意味を持つ「言葉が見つからない」(読み方:ことばがみつからない)と「言葉がでない」(読み方:ことばがでない)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「言葉が見つからない」と「言葉がでない」という言葉は、どちらも何と言っていいか分からないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「言葉が見つからない」と「言葉がでない」の違い
「言葉が見つからない」と「言葉がでない」の意味の違い
「言葉が見つからない」と「言葉がでない」の違いを分かりやすく言うと、「言葉が見つからない」は病気の意味は持っていない、「言葉がでない」は病気の意味を持っているという違いです。
「言葉が見つからない」と「言葉がでない」の使い方の違い
一つ目の「言葉が見つからない」を使った分かりやすい例としては、「彼女を励ましたいけど言葉が見つからない」「他に上手い言葉が見つからない」「今の気持ちを伝える言葉が見つからない」「彼の家族にどう声を掛けていいか言葉が見つからない」などがあります。
二つ目の「言葉がでない」を使った分かりやすい例としては、「最近上手く言葉がでない」「いざという時に言葉がでない」「言葉がでないことがあるので困っています」「彼に対して感謝の言葉がでない」「あまりにも驚いて言葉がでない」などがあります。
「言葉が見つからない」と「言葉がでない」の使い分け方
「言葉が見つからない」と「言葉がでない」はどちらも何と言っていいか分からないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「言葉が見つからない」は何と言っていいか分からないことを意味しており、どんな言葉をかけていいか分からない場合に使う言葉になります。
一方、「言葉がでない」は何と言っていいか分からないことだけではなく、失語症や脳卒中などの病気で実際に言葉がでない場合にも使う事ができるというのが違いです。
「言葉が見つからない」と「言葉がでない」の英語表記の違い
「言葉が見つからない」も「言葉がでない」も英語にすると「at a loss for words」「I’m at a loss for words」となり、例えば上記の「彼の家族にどう声を掛けていいか言葉が見つからない」を英語にすると「I’m speechless, I can’t find the words to express my condolences to his family」となります。
「言葉が見つからない」の意味
「言葉が見つからない」とは
「言葉が見つからない」とは、何と言っていいか分からないことを意味しています。
表現方法は「かける言葉が見つからない」「返す言葉が見つからない」
「かける言葉が見つからない」「返す言葉が見つからない」などが、「言葉が見つからない」を使った一般的な言い回しになります。
「言葉が見つからない」の使い方
「言葉が見つからない」を使った分かりやすい例としては、「彼女に言うべき言葉が見つからない」「私はこの感動を表現する言葉が見つからない」「あなたに掛ける感謝の言葉が見つからない」「この状況で彼に掛ける言葉が見つからない」などがあります。
「言葉が見つからない」は人が声に出して言ったり文字に書いて表したりする意味のある表現を意味する「言葉」に、見つけることができることを意味する「見つかる」に、否定形の「ない」が合わさり、>何と言っていいか分からないことの意味で使われている言葉です。
「言葉が見つからない」は予想外の出来事や驚きの状況、感動した時、または困惑した状況などで、イレギュラーなことが起きた際によく使われています。
また、「言葉が見つからない」は言いたことがあるが、それを言語化できない場合にも使うことがあると覚えておきましょう。
「言葉が見つからない」はプラスとマイナスのどちらのイメージでも使うことができますが、現代においてはマイナスのイメージで使うことが多い言葉です。
「言葉が見つからない」の類語
「言葉が見つからない」の類語・類義語としては、話や演説の途中で言葉に詰まることを意味する「絶句する」、思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ないことを意味する「唖然とする」、恐れや驚きなどで一瞬息を止めることを意味する「息を呑む」などがあります。
「言葉がでない」の意味
「言葉がでない」とは
「言葉がでない」とは、何と言っていいか分からないことを意味しています。
表現方法は「頭で分かっていても言葉がでない」「とっさに言葉がでない」
「頭で分かっていても言葉がでない」「とっさに言葉がでない」などが、「言葉がでない」を使った一般的な言い回しになります。
「言葉がでない」の使い方
「言葉がでない」を使った分かりやすい例としては、「ストレスのせいでとっさに言葉がでない」「言葉がでないのは病気の可能性があります」「この感動に対して言葉がでない」「彼女を励ましたいけど言葉がでない」などがあります。
「言葉がでない」は人が声に出して言ったり文字に書いて表したりする意味のある表現を意味する「言葉」に、新たに生じることを意味する「出る」と否定形の「ない」が合わさり、何と言っていいか分からないことの意味で使われている言葉です。
「言葉がでない」は予想外の出来事や驚きの状況、感動した時、または困惑した状況などで、イレギュラーなことが起きた際によく使われています。
「言葉がでない」は病気としても使うことがある
「言葉がでない」は何と言っていいか分からないことの他に、病気で実際に言葉が出てこない場合にも使うことができると覚えておきましょう。
主な病名としては、失語症、単純ヘルペス脳炎、構音障害、認知症、脳卒中、脳梗塞、、脳腫瘍、髄膜炎、適応障害などが挙げられます。
「言葉がでない」の類語
「言葉がでない」の類語・類義語としては、驚き恐れてひやりとすることを意味する「肝を冷やす」、意外な事に出会い驚きあきれる状態のことを意味する「呆気にとられる」、漠然としてつかみどころのないことを意味する「茫然とする」などがあります。
「言葉が見つからない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、何と言っていいか分からないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「言葉がでない」はマイナスのイメージで使うことが多い言葉です。
「言葉がでない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、何と言っていいか分からないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「言葉が見つからない」はマイナスのイメージで使うことが多い言葉です。
「言葉が見つからない」と「言葉がでない」はどちらも何と言っていいか分からないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、病気の意味は持っていないのが「言葉が見つからない」、病気の意味を持っているのが「言葉がでない」と覚えておきましょう。