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【支援】と【援助】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「支援」(読み方:しえん)と「援助」(読み方:えんじょ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「支援」と「援助」という言葉は、どちらも「助けること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




支援と援助の違い

支援と援助の意味の違い

支援と援助の違いを分かりやすく言うと、支援とは部分的に助けること、援助とは全面的に助けることという違いです。

支援と援助の使い方の違い

一つ目の支援を使った分かりやすい例としては、「皆さまからの暖かい支援に感謝いたします」「特別支援学級への入級を検討しています」「育児や介護は切れ目ない支援が重要です」「特別支援学校の現状を調査する」などがあります。

二つ目の援助を使った分かりやすい例としては、「政府の援助による開発がすすめられている」「子どもの援助要請を促進する」「就学援助金を受給しています」「対人援助のスキルをイラストを用いて説明します」などがあります。

支援と援助の使い分け方

支援と援助という言葉は、どちらも他人に力を貸すことや助けることを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

支援とは、力を貸して助けてあげることを意味し、「自立支援」「就労支援」「人道支援」のような使い方をする言葉です。上記例文にある「特別支援学校」とは、心身に障害のある子どもが通う学校のことで、子どもの自立や社会参加に向けて指導を行います。

援助とは、困っている人に対して自分の力を貸すことを意味します。援助という言葉には、全面的に助けるというニュアンスがあり、「食糧援助」とは食糧不足に直面している開発途上国に対し、小麦やトウモロコシなど穀物を無償で提供することです。

つまり、二つの言葉の違いは助ける度合いです。支援は一部を助けることを表しますが、援助は全面的に助ける意味合いを持ちます。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使い分けるようにしましょう。

支援と援助の英語表記の違い

支援を英語にすると「support」「succor」となり、例えば上記の「暖かい支援」を英語にすると「warm support」となります。一方、援助を英語にすると「assistance」「aid」となり、例えば上記の「援助による開発」を英語にすると「development through aid」となります。

支援の意味

支援とは

支援とは、力を貸して助けることを意味しています。

支援の使い方

支援を使った分かりやすい例としては、「息子は特別支援学校に通っています」「学生の自律的な英語学習を支援します」「災害により支援金が支給されました」「地域包括支援センターは介護保険法に基いて設置されています」「障害年金の生活者支援給付金について調べる」などがあります。

その他にも、「祖父は年金生活者支援給付金を受給しています」「支援措置の期間満了が近づいています」「就労支援を行う機関はありますか」「緊急時の生活支援サービスを行っています」「情報処理安全確保支援士の資格試験を受ける」などがあります。

支援の「支」は訓読みで「ささえる」と読み、倒れたりしないように何かをあてがっておさえることを表し、「援」は訓読みで「たすける」と読み、手をさしのべて助けることを表します。支援とは、他人を支え助けること、他者の活動を容易にするために力を貸して助けることを意味する言葉です。

「人道支援」の意味

支援を用いた日本語には「人道支援」(読み方:じんどうしえん)があります。人道支援とは、紛争の被害者や自然災害の被災者の生命や安全あるいは尊厳を確保するために、援助物資やサービス等を提供する行為を意味します。

支援の対義語

支援の対義語・反対語としては、邪魔をすることを意味する「妨害」などがあります。

支援の類語

支援の類語・類義語としては、味方となって励まし助けることを意味する「応援」、事業などの趣旨に賛成して力を添えることを意味する「賛助」、足りない所や仕損じたところなどを補うことを意味する「フォロー」などがあります。

援助の意味

援助とは

援助とは、困っている人に力を貸すことを意味しています。

表現方法は「援助を行う」「援助を受ける」

「援助を行う」「援助を受ける」などが、援助を使った一般的な言い回しです。

援助の使い方

援助を使った分かりやすい例としては、「看護師の知識を活かして患者を援助する」「患者と看護師が援助関係を形成する」「看護大学で援助的人間関係のあり方について学びました」「保育における援助と支援の違いは何ですか」などがあります。

その他にも、「援助交際で多くの女性と付き合う」「援助交際は違法でしょうか」「社会心理学の観点から援助行動を研究する」「援助要請スタイル尺度を作成しました」「不登校は援助希求行動の一つだと考えられています」などがあります。

援助とは、 困った状況にある人を助けることを意味します。援助の「援」は手を差し入れて助けることや救うこと、「助」は力を添えて人を助けることを表す漢字です。

「援助交際」の意味

援助を用いた日本語には「援助交際」があります。援助交際とは、金銭の援助を目的とした男女交際を意味します。おもに未成年の女子が行う売春を指す俗語であり、「援交」「エンコー」と略されることが多くあります。

援助の対義語

援助の対義語・反対語としては、妨げることを意味する「邪魔」などがあります。

援助の類語

援助の類語・類義語としては、背後から物事がうまくいくように助けることを意味する「後援」、研究や事業が発展し完成するよう援助することを意味する「助成」、後ろだてとなることを意味する「バックアップ」などがあります。

支援の例文

1.近年、学生起業やベンチャー起業を支援する企業や団体が増えています。
2.育児に関してサポートが必要になったら、子育て支援センターにご連絡ください。
3.福祉事務所に伺って、福祉サービスを利用するための相談支援を受けました。
4.障害者が安心して暮らせる社会の実現をめざして障害者自立支援法が制定されました。
5.本校では、対象となる英語外部試験の受験料の一部を支援しています。

この言葉がよく使われる場面としては、苦境にある人や団体に力を添えて助けることを表現したい時などが挙げられます。

上記2にある「子育て支援センター」とは、児童福祉法を根拠とする地域子育て支援拠点事業の一つとして設置された施設のことです。就学前である乳幼児の親子交流や育児相談、情報提供等を実施しています。

援助の例文

1.訪問介護では、入浴や排泄のなどの介助や掃除や洗濯などの日常生活の援助を行います。
2.ユニセフは開発途上国の子どもに長期の人道援助や開発援助を行う国際連合の機関です。
3.私は修学資金援助制度を利用しながら、看護学校に通っていました。
4.就学援助費や就学奨励費の支給日は、お住まいの自治体にお問い合わせください。
5.大学進学の費用について祖父母から援助を受ける場合、税金はかかるのでしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、困った状況にある人を助けることを表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「就学援助」とは、学校教育法第19条に基づき、経済的理由により就学が困難な児童生徒に対して学用品費や給食費などを援助する制度です。

支援と援助という言葉は、どちらも「助けること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、一部を助けることを表現したい時は「支援」を、全面的に助けることを表現したい時は「援助」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
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