【切る】と【割る】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「切る」(読み方:きる)と「割る」(読み方:わる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「切る」と「割る」という言葉は、どちらも下回ることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「切る」と「割る」の違い

「切る」と「割る」の意味の違い

「切る」と「割る」の違いを分かりやすく言うと、「切る」はプラスのイメージで使う、「割る」はマイナスのイメージで使うという違いです。

「切る」と「割る」の使い方の違い

一つ目の「切る」を使った分かりやすい例としては、「今日は身を切るような寒さです」「のこぎりで丸太を二つに切る」「料理に慣れていなくて包丁で指を切る」「どうやらセールスのようだったので電話を切る」「髪を切った方がいですよ」などがあります。

二つ目の「割る」を使った分かりやすい例としては、「経営不振で社員が200人を割る」「卵を割るのが得意です」「原価を割る事態になってしまいました」「斧で薪を二つに割る」「定員を割る大学が出てきました」などがあります。

「切る」と「割る」の使い分け方

「切る」と「割る」はどちらも下回ることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「切る」は下回るという意味で、「100メートル走でついに10秒を切ることができました」「ダイエットして体重が60キロを切ることができました」などのようにプラスのイメージで使います。

一方、「割る」は「商品が売れなくて仕入れ値を割る」「応募が少なすぎて定員割れが起きた」などのように、マイナスのイメージで使うのが違いです。

もちろん、プラスとマイナスなので、「100メートル走でついに10秒を割ることができました」「応募が少なすぎて定員切れが起きた」などのようにお互いに置き換えることはできません。

「切る」と「割る」の英語表記の違い

「切る」を英語にすると「cut」「chop」「carve」となり、例えば上記の「髪を切った方がいですよ」を英語にすると「You had better have your hair cut」となります。

一方、「割る」を英語にすると「break」「split」「drop below」となり、例えば上記の「定員を割る大学が出てきました」を英語にすると「Some universities didn’t get their full quota of students」となります。

「切る」の意味

「切る」とは

「切る」とは、ある基準の数値以下になることを意味しています。

その他にも、つながっているものを断ったり付いているものを離したりすること、鋭利なものでからだの一部を傷つけること、塞がっているものや閉じてあるものを開けること、遠慮なく鋭く批判すること、続いている物事をそこでやめたり断ったりすることの意味持っています。

それ以外にも、振り落としたりしたたらせたりして水分などを取り去ること、一面に広がっているものを分けるようにして勢いよく進むこと、トランプやカルタなどで札をよくまぜ合わせること、解雇すること、際立った行為をすることなどの意味も持っています。

「切る」の使い方

「ついに200メートル走で20秒を切ることができました」「邪魔になっている枝を切る」などの文中で使われている「切る」は、「ある基準の数値以下になることやつながっているものを断ったり付いているものを離したりすること」の意味で使われています。

一方、「彼との縁を切ることにしました」「お店に入る前に傘のしずくを切る」などの文中で使われている「切る」は、「続いている物事をそこでやめたり断ったりすることや振り落としたりしたたらせたりして水分などを取り去ること」の意味で使われています。

「切る」は複数の意味を持つ動詞ですが、どの意味でも使われています。

「切る」の特徴

「切る」を下回るという意味で使う場合は、プラスのイメージで使うのが一般的になっています。なぜなら、基準値を越えて多かったものが次第に低まり、基準値を下回った場合に使うからです。

「切る」は物、人、植物など、様々なものを対象に使うことができるというのが特徴です。

「切る」の対義語

「切る」の対義語・反対語としては、離れているものや切れているものを続け合わせて一つにすることを意味する「繋ぐ」があります。

「切る」の類語

「切る」の類語・類義語としては、紙や布などをある寸法に切ることを意味する「裁つ」、刃物で物を細かく切ることを意味する「刻む」などがあります

「割る」の意味

「割る」とは

「割る」とは、一定数に達しないで下回ることを意味しています。

その他にも、強い力を加え固体の物をいくつかに分けて離すこと、ある物をいくつかの部分に分けること、まとまっているものや組織などを分裂させること、押し分けて間を離すこと、そろえた両膝の間を空けること、割り算をすること、分けて与えることの意味も持っています。

それ以外にも、他の液体にまぜて濃度を薄めること、心のうちを隠さずにすっかり出すこと、きまった範囲の外に出ること、ラインをこえること、突き当たったり切ったりして傷をつけること、追い求めて捜し出すことの意味などの意味も持っています。

「割る」の使い方

「志願者が定員を割る事態が起きました」「机から落としてコップを割る」などの文中で使われている「割る」は、「一定数に達しないで下回ることや強い力を加え固体の物をいくつかに分けて離すこと」の意味で使われています。

一方、「二十を五で割る」「ブランデーを水で割る」などの文中で使われている「割る」は、「割り算をすることや他の液体にまぜて濃度を薄めること」の意味で使われています。

「割る」は複数の意味を持つ動詞ですが、どの意味でも使われています。しがって、様々な場面で使えると覚えておきましょう。

「割る」の特徴

「割る」を下回ることの意味で使う場合は、マイナスのイメージで使うのが一般的になっています。なぜなら、「定員を割る」「原価を割る」などのように、必要なのにそれに満たないというニュアンスで使うからです。

「割る」の類語

「割る」の類語・類義語としては、数量がある水準より下になることを意味する「下回る」、一つにまとまっているものをいくつかの部分にすることを意味する「分ける」などがあります。

「切る」の例文

1.ダイエットを1年間続けた結果、目標体重を切ることができました。
2.隣人の木が我が家まで伸びてきていたので、1ヶ月以内に切るようにお願いをしました。
3.包丁で指を切るのを防ぐために、指サックを購入することにしました。
4.信じていたのに裏切られたので、彼との縁を切ることにしました。
5.従業員の首を切るのは心苦しいが、会社経営が困難なので仕方がないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、ある基準の数値以下になることを表現したい時などが挙げられます。

その他にも、つながっているものを断ったり付いているものを離したりすること、鋭利なものでからだの一部を傷つけること、続いている物事をそこでやめたり断ったりすること、解雇することを表現したい時にも使います。

例文1はある基準の数値以下になること、例文2はつながっているものを断ったり付いているものを離したりすること、例文3は鋭利なものでからだの一部を傷つけること、例文4は続いている物事をそこでやめたり断ったりすること、例文5は解雇することの意味で使っています。

「割る」の例文

1.風評被害により全く売れないので、原価を割る値段で売ることにしました。
2.薪を割る作業は力仕事なので、とても大変だと思います。
3.私はウイスキーを炭酸水で割るハイボールがお酒の中で一番好きです。
4.このままでは埒が明かないので、彼と腹を割って話すことにしました。
5.ボールがタッチラインを割ってしまったので、相手ボールになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、一定数に達しないで下回ることを表現したい時などが挙げられます。

その他にも、強い力を加え固体の物をいくつかに分けて離すこと、心のうちを隠さずにすっかり出すこと、他の液体にまぜて濃度を薄めること、ラインをこえることを表現した時にも使います。

例文1は一定数に達しないで下回ること、例文2は強い力を加え固体の物をいくつかに分けて離すこと、例文3は他の液体にまぜて濃度を薄めること、例文4は心のうちを隠さずにすっかり出すこと、例文5はラインをこえることの意味で使っています。

「切る」と「割る」はどちらも下回ることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、プラスのイメージで使うのが「切る」、マイナスのイメージで使うのが「割る」と覚えてきましょう。

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