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【にわかファン】と【ミーハー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「にわかファン」と「ミーハー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「にわかファン」と「ミーハー」という言葉は、どちらも何かを好きな気持ちを表現するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




にわかファンとミーハーの違い

にわかファンとミーハーの意味の違い

にわかファンとミーハーの違いを分かりやすく言うと、にわかファンは「一時的」に何かを熱狂的に好きになることを意味していて、ミーハーは「流行っているもの」を流行っている間だけ好きでいることを意味しているという違いです。

にわかファンとミーハーの定義の違い

にわかファンの場合には、好きになる対象は流行りものでなくても問題ありません。昔ながらのファンではなく一時的に何かを熱心に好きになることをにわかファンと呼びます。にわかファンはファンとして定着せず、熱しやすく冷めやすいタイプと言えます。

例えば、たまたま歩いている時に、芸能人とすれ違ったとします。今まで、その芸能人のことは特に好きでもなかったけれど、すれ違ったというきっかけがあり、一時的にその人のことがすごく好きになってしまう事があったりします。

このように、些細なきっかけから、一時的にファンになってしまうことを「にわかファン」と呼んだりします。他にも、偶然ファンサービスをしてもらったために、一時的にその人のことを好きになったりする場合も「にわかファン」と呼ばれたりします。

一方のミーハーというのは、新しいもの、流行しているものに飛びつく人たちのことを意味しています。こちらもにわかファンと同じく熱しやすく冷めやすいタイプの人たちであると言えます。流行りが続いている間だけ、好きでいるようなイメージです。

例えば、雑誌の特集などで好感度の高い有名人ナンバーワンになった芸能人のことを好きになったり、人気絶頂のアイドルを人気がある間だけ好きになったりすることをミーハーであると表現します。

にわかファンとミーハーの使い分け方

このように「にわかファン」は、流行っているかどうかは関係なく、何かを一時的に好きになる人たちのことを意味し、「ミーハー」は、流行りものを追いかけて好きになる人たちのことを意味しているものであると言えます。

どちらの表現も、一時的に熱を上げて好きになっているというだけであり、その人たちがファンとして定着することはありません。そのため、昔ながらのファンなどからは、煙たがられたり、白い目で見られたりすることもあるものです。

にわかファンという言葉も、ミーハーという言葉も、あまり良い意味で使われるものではないため、特に他者に対して使用する際には注意が必要です。きちんと意味をわかった上で、不必要に誰かを傷つけるようなことのないように注意するようにしましょう。

にわかファンの意味

にわかファンとは

にわかファンとは、今までファンでもなかった人が突然にファンだと公言するようになった場合に、その人のことを少し冷ややかな目線で表現することを意味しています。にわかファンに対して昔ながらのファンのことを「コアなファン」と表現したりします。

にわかファンの語源

にわかファンの「にわか」という言葉は、「にわか雨」などの表現にもあるように、突然である様子や、物事が急に起こる様子、急変することや、一時的であることを意味している言葉です。

そして、ファンというのは、英語で表現するところの「Fanatic」(ファナティック)という言葉の略語です。このファナティックというのは、「熱狂者」「狂信者」などの意味を持つ言葉です。

ファナティックの語源は、ラテン語で「霊感を与えられた」という意味であり、そのことから「ファン」というのは、霊感を与えられたかのように狂信的であること、冷静な判断が出来ないほどに熱狂的であることを意味する言葉として使われています。

日本で、この「ファン」という言葉が使われはじめたのは、大正時代の初期です。当時日本のある会社が映画事業に乗り出すために、アメリカから持ち込んだ映画用語のひとつとして「ファン」という言葉がありました。

こういった熱狂的なファンのことを、一部では「マニア」などと表現することもあります。様々な分野において、熱心に応援したり、情熱的に支持をしたりする場合に「ファン」や「マニア」という言葉を使います。

サッカーワールドカップの期間はにわかファンが増える

「にわかファン」というのは、こういった本格的なファンではなく、一時的に何かを好きになる人のことを言います。例えば、サッカーでワールドカップが行われている期間だけ、サッカーチームのファンになることを「にわかファン」と表現したりします。

にわかファンの場合、気分に応じて熱心に追いかけるものは変化していきます。ずっと同じものを好きでいるようなことはなく、パッと好きになって、パッと離れていくのが「にわかファン」であると言えます。

にわかファンという言葉は、あまり良い印象を与えるものではありません。他者に対して使うと、相手を傷つけてしまう可能性もある言葉ですので、使用する際には十分に配慮をするようにしましょう。

表現方法は「にわかファンがうざい」「にわかファンが嫌い」「にわかファンが増える」

「にわかファンがうざい」「にわかファンが嫌い」「にわかファンが増える」などが、にわかファンを使った一般的な言い回しです。

にわかファンの使い方

にわかファンを使った分かりやすい例としては、「急に湧き出てルールも知らないで大騒ぎしているにわかファンがうざい」「にわかファンが嫌いなミーハーなファンは多い」「ラグビーワールドカップの時期になるとにわかファンがグッと増える」などがあります。

にわかファンの類語

にわかファンの別名・類語としては、あまりよく知らないのに知っているフリをする人を意味する「知ったかぶり」、新しく登場してきた人を意味する「新参者」「ニューカマー」などがあります。

ミーハーの意味

ミーハーとは

ミーハーとは、それまで興味がなかったにも関わらず、世間一般的に話題になると簡単に流行に乗ってしまう人たちのことを意味しています。昭和初期の時代に生まれた俗語であり、若い女性などを軽蔑する意味が含まれる言葉でした。

ミーハーというのは、何かが流行るとすぐにその流行りに乗り、しかし流行りが過ぎるとすぐに別の流行りものに興味を持つような人たちのことを意味しています。

ミーハーの由来

ミーハーという言葉は、現在では「ミーハー」とカタカナで表記されることが多くありますが、元来は「みいはあ」や「みいはあ族」などのようにひらがなで表記されているものでした。

この言葉は、昭和初期にテレビが普及したタイミングで使われ始めたものです。テレビに映し出される美男子などを見た若い女性が、その美しさに夢中になったり、テレビで話題になったものに簡単に飛びついたりする様子を「みいはあ」と表現しました。

ミーハーの語源

ミーハーの語源は諸説あります。例えば「みいちゃん、はあちゃん」の略称であるという説などが有力です。この「みいちゃん、はあちゃん」というのは、その当時女性の名前の代表であった「みよちゃん、はなちゃん」の愛称です。

流行に左右されやすいことを「みよちゃんはなちゃんみたいにすぐに夢中にならないの」と注意したりしていました。

みよちゃん、はなちゃんという知り合いが実際にいる、いないに関わらず、これは「世の中にいる大多数の女の子みたいに」という意味を持つものです。

そこから、みよちゃん、はなちゃんの愛称である「みいちゃん、はあちゃん」と簡略化され、更に「みいはあ」みたいにと略されて「ミーハー」という言葉になりました。昭和時代には女性に対して使われていましたが、現在では男女ともに使われる表現です。

その他にも「ミーハー」の語源としては、音楽の音階である「ドレミファソラシド」の「ミ」と「ファ(ハ)」から取って、「ミーハー」となったという説もあります。

ミーハーな趣味よりも少し上等なシュミのことを、ひとつ上の音階である「ソ」と「ラ」を取って「ソーラー」と表現していた時代もありました。差別的な言葉として「ミーハー族」「ソーラー族」などのような呼称が使われていたこともあります。

現在でも、ミーハーという言葉は、相手のこと少し軽蔑的に見ている表現であると捉えられることが多いです。他者に対して使用する際には、相手を不用意に傷付けないような配慮が必要です。

ミーハーというのは、深いこだわりがあるわけでもなく、流行に左右されながら、世間的に盛り上がっているものに対して夢中になる人たちのことを指す言葉であると覚えておくようにしましょう。

表現方法は「ミーハーな友達」「ミーハーな人」「ミーハーです」

「ミーハーな友達」「ミーハーな人」「ミーハーです」などが、ミーハーを使った一般的な言い回しです。

ミーハーの使い方

ミーハーを使った分かりやすい例としては、「ミーハーな友達はにわかファンの悪口ばかり言っている」「ミーハーな人は自分の興味のある話題しか喋らないから面倒だ」「海外セレブの情報なら彼はかなりのミーハーです」などがあります。

ミーハーの類語

ミーハーの別名・類語としては、西洋文化をよしとして服装などを真似する人を意味する「西洋かぶれ」があります。

にわかファンの例文

1.あの人はにわかファンだから、多分次のライブには来ないと思うよ。
2.私はどうも、熱しやすく冷めやすいので、にわかファンになりがちだ。
3.僕は、オリンピックの期間中だけスポーツ観戦が好きになるにわかファンだ。
4.コアなファンの人たちからすると、やっぱりにわかファンは嫌がられるものなのかなぁ。
5.にわかファンでも普通のファンでも、楽しんだもの勝ちだと思うよ。
6.30をすぎて急に宝塚にハマり、1年程のにわかファンではあったが、東京から足繁く本拠地の宝塚に通った。
7.会社の同僚と推しが同じと知った友人は、にわかファンには負けられないとばかりに、今まで以上に推し活に力を入れている。
8.私は部下の音楽の話に合わせたつもりが、にわかファンであることを指摘されて恥をかかされた。
9.ワールドカップの季節になると、サッカーに興味のない人が、にわかファンになるのがお約束だ。
10.彼らは本当にジャズを愛しているから、知ったかぶりするにわかファンのことを心底嫌っていた。

この言葉がよく使われる場面としては、それまでファンでもなんでもなかった人が、急にファンだと宣言するようになった時などが挙げられます。なにかのきっかけを持って、急激に好きになることをにわかファンと表現したりするものです。

にわかファンというのは、あくまでも一時的に熱狂的なファンになるというだけであり、好きな気持ちが継続するわけではありません。反対に、好きである気持ちが継続すれば、それはにわかファンではなく、ファンになったということです。

「にわか」という言葉は「にわか雨」などにも使われている「突然」という意味の言葉です。にわかファンというのは「突然にファンになった人」のことであると覚えておくようにしましょう。

ミーハーの例文

1.私はミーハーの気があるので、イケメンを見るとすぐ好きになってしまう。
2.母は昔、ミーハーだったらしく、友達とよく人気アイドルのコンサートに行っていたそうだ。
3.会社の近くでテレビドラマの撮影をしていて、ついミーハー心で見学に行ってしまった。
4.弟に「姉ちゃんはちょっとミーハーすぎる」と呆れられてしまった。
5.ミーハーの語源が「みいちゃん、はあちゃん」だとは知らなかった。
6.課長が今人気のレストランに連れて行ってくれたので礼を言ったら、僕はミーハーなんで話題の店に行ってみたかったんだよと意外な素顔を見せた。
7.幼馴染の友人は昔からミーハーで、ジャニーズや韓流など、その時々のトップアイドルにはかならずハマってきた。
8.テレビで取り上げられたからって、わざわざお店に並んでまで買っていくミーハーの行動力はすごいね。
9.アイドルのファンの友達が言うには、一部のミーハーがライブ会場の外で馬鹿騒ぎしているだけなので、迷惑しているとのこと。
10.以前、納豆ブームに飛びついたミーハーな人たちは、今でも毎日納豆を食べているのだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、世の中の流行や話題になっていることに、一時的に飛びついて夢中になる人たちを表現したい時などが挙げられます。ミーハーというのは、にわかファンとは違い、夢中になる対象は現在流行しているものに限ります。

流行しているものの他にも、例文3のように、その場だけの好奇心などによって動いてしまう人のことをミーハー心のある人と表現することもあります。ミーハーとは、好奇心が旺盛で、時代の流れに敏感な人たちであると表現することも出来るでしょう。

ミーハーというのは、にわかファンと同じように、長く同じものを好きでいるということがありません。流行しているものに飛びつき、流行が去るのと一緒に冷めていくのがミーハーというものだと覚えておくようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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