【探す】と【捜す】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「さがす」という読み方「探す」と「捜す」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「探す」と「捜す」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「探す」と「捜す」の違い

「探す」と「捜す」の意味の違い

「探す」と「捜す」の違いを分かりやすく言うと、「探す」は欲しいものを探す場合に使う、「捜す」は見えなくなったものを捜す場合に使うという違いです。

「探す」と「捜す」の使い方の違い

一つ目の「探す」を使った分かりやすい例としては、「職場から近い家を探す」「私たちは顧問をやってくれる先生を探しています」「毎日職を探して歩き回っています」「珍しい植物を探して歩くのが私の趣味です」などがあります。

二つ目の「捜す」を使った分かりやすい例としては、「行方不明になった猫を必死に捜す」「鍵が見当たらないので上着のポケット中を捜す」「時計がないので家中を捜す」「迷子になった子供を捜す」「警察が犯人を捜す」などがあります。

「探す」と「捜す」の使い分け方

「探す」と「捜す」はどちらも見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「探す」は「新しい仕事を探す」「彼氏へのプレゼントを探す」などのように、まだ手に入っていないものや、希望や条件に合うものを探すなど、欲しいものを探す場合に使う言葉です。

一方、「捜す」は「行方不明になった孫を捜す」「キーホルダーを落としたので店内を捜す」などのように、行方不明になってしまった人や物などの見えなくなったものを捜すという場合に使うのが違いです。

「探す」と「捜す」の英語表記の違い

「探す」も「捜す」も英語にすると「look」「search」「feel」となり、例えば上記の「時計がないので家中を捜す」を英語にすると「I searched all over the house for the missing watch」となります。

「探す」の意味

「探す」とは

「探す」とは、見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすることを意味しています。

表現方法は「友達を探す」「探すアプリ」「iPhoneを探す」

「友達を探す」「探すアプリ」「iPhoneを探す」などが、「探す」を使った一般的な言い回しになります。

「探す」の使い方

「探す」を使った分かりやすい例としては、「ネットで評判のいいレストランを探して予約しました」「静かに作業できるカフェを探す日々が始まりました」「図書館で参考になる本を探す」「友達へのプレゼントを探しに原宿へ行きました」などがあります。

「探す」は見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすることを意味する動詞です。

「探す」は日常生活やビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができます。

「探す」の特徴

「探す」は「彼女へのプレゼントを探す」「人生を豊かにするために新しい趣味を探す」などのように、情報や物などの欲しいものを探すというニュアンスで使うというのが特徴です。

そのため、「探す」は何かを手に入れるというややプラスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「探す」の類語

「探す」の類語・類義語としては、未知の事柄などをさぐり調べることを意味する「探索」、未知の物事を明らかにするために観察したり調査したりすることを意味する「探る」、目的の物を手に入れようと方々をさがすことを意味する「探し求める」などがあります。

「捜す」の意味

「捜す」とは

「捜す」とは、見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすることを意味しています。

表現方法は「人を捜す」「犯人を捜す」

「人を捜す」「犯人を捜す」などが、「捜す」を使った一般的な言い回しになります。

「捜す」の使い方

「捜す」を使った分かりやすい例としては、「落とした鍵を必死に捜したが見つかりませんでした」「行方が分からなくなった飼い犬を捜す」「迷子になった子どもを捜し回りました」「先日失踪した男性の手がかりを捜す」「スマホを落としてしまったので校内を捜す」などがあります。

「捜す」は見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすることを意味する動詞です。

「捜す」は日常生活やビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができます。

「捜す」の特徴

「捜す」は「行方不明者を捜す」「落とし物を捜す」などのように、見えなくなった物や人を見つけようとするというニュアンスで使うのが特徴です。そのため、主に人や紛失物に対して使うことが多いです。

「捜す」はなくしたものを見つけるというニュアンスなので、ややマイナスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「捜す」の類語

「捜す」の類語・類義語としては、捜して調べることを意味する「捜査」、行方不明の人や物をさがし求めることを意味する「捜索」、細かい点まで調べ求めることを意味する「詮索」などがあります。

「探す」の例文

1.新しい趣味を探しているが、中々ピンとくるものがありません。
2.忘年会の幹事になったので、ネットで良い居酒屋を探して予約しました。
3.就職活動では、自分に合った会社を根気よく探すことが大切だと思っています。
4.来週は彼女の誕生日なので、プレゼントを探しにデパートへ行きました。
5.読みたい漫画を探すために、定期的に本屋さんへ通っています。

この言葉がよく使われる場面としては、見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「探す」は欲しいものを探す場合に使う言葉です。

「捜す」の例文

1.家の鍵を落とした場所を思い出しながら、道沿いを捜すことにしました。
2.山で遭難した登山者を捜すために、捜索隊が編成されました。
3.夜になっても飼い猫が帰ってこないので、懐中電灯を持って捜すことにしました。
4.盗まれたカバンを捜すために、防犯カメラの映像を確認してもらうようお願いしました。
5.証拠は見つかったものの犯人はすでに逃亡していたので、警察は必死に捜す。

この言葉がよく使われる場面としては、見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「捜す」は見えなくなったものを捜す場合に使う言葉です。

「探す」と「捜す」はどちらも見つけ出そうとして方々を見たり、歩きまわったり、人に聞いたりすることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、欲しいものを探す場合に使うのが「探す」、見えなくなったものを捜す場合に使うのが「捜す」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター