【お巡りさん】と【警察官】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「お巡りさん」(読み方:おまわりさん)と「警察官」(読み方:けいさつかん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お巡りさん」と「警察官」という言葉は、どちらも警察上の職務に服する公務員のこと意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「お巡りさん」と「警察官」の違い

「お巡りさん」と「警察官」の意味の違い

「お巡りさん」と「警察官」の違いを分かりやすく言うと、「お巡りさん」は親しみを込めた呼び方、「警察官」は正式名称という違いです。

「お巡りさん」と「警察官」の使い方の違い

一つ目の「お巡りさん」を使った分かりやすい例としては、「お巡りさんに道を聞きました」「落とし物をお巡りさんに届けました」「お巡りさんが下がるように言いました」「怪しい人物がいたのでお巡りさんに報告する」などがあります。

二つ目の「警察官」を使った分かりやすい例としては、「警察官が事件を捜査しています」「彼は警察官になるのが夢です」「警察官が私の車を止めました」「警察官が角に立っているので法定速度を守ろう」「私の兄は警察官です」などがあります。

「お巡りさん」と「警察官」の使い分け方

「お巡りさん」と「警察官」はどちらも警察の責務を遂行する国家公務員および地方公務員のことを意味しており、大きな違いはありません。

あえて違いを挙げるならば、「お巡りさん」は「警察官」を親しみを込めた呼び方なのに対して、「警察官」は正式名称というのが違いです。

そのため、「お巡りさん」は日常生活や子供が呼ぶカジュアルな表現なのに対して、「警察官」は報道や書類などのフォーマルな場面で使うこともできます。

「お巡りさん」と「警察官」の英語表記の違い

「お巡りさん」も「警察官」も英語にすると「police officer」となり、例えば上記の「私の兄は警察官です」を英語にすると「My brother is a police officer」となります。

「お巡りさん」の意味

「お巡りさん」とは

「お巡りさん」とは、警察官を親しみを込めて呼ぶことを意味しています。

「お巡りさん」の漢字表記

「お巡りさん」を漢字にすると、「御巡りさん」と表記することができます。

「お巡りさん」の使い方

「お巡りさん」を使った分かりやすい例としては、「道に迷っていたらお巡りさんが助けてくれました」「お巡りさんが自転車の点検をしている」「交番の前にいたお巡りさんに道を尋ねる」「近所のお巡りさんはとても親しみやすいです」などがあります。

「お巡りさん」は警察の責務を遂行する国家公務員および地方公務員のことを意味する「警察官」を、親しみ込めて呼んだ言葉になります。そのため、日常生活や子供が呼ぶなど、カジュアルな場面で使うのが一般的です。

「お巡りさん」の語源

ではなぜ「お巡りさん」と呼ぶようになったかというと、それは江戸時代まで遡ります。江戸時代の江戸町奉行所の定廻り、臨時廻り、隠密廻りが由来になります。江戸時代の奉行所は今でいう警察のことです。

これが転じて、警察官を親しみを込めて呼ぶことを「お巡りさん」というようになりました。

「お巡りさん」はカジュアルな表現なので、書類や報道などのかしこまった場面では正式名称である「警察官」の方を使うようにしましょう。

「お巡りさん」の類語

「お巡りさん」の類語・類義語としては、警察官のことを意味する「警官」があります。

「警察官」の意味

「警察官」とは

「警察官」とは、警察の責務を遂行する国家公務員および地方公務員のことを意味しています。

「警察官」の使い方

「警察官」を使った分かりやすい例としては、「その警察官はパレード中に交通整理をしました」「彼女は将来警察官になりたいと思っています」「私はその事故を警察官に報告しました」「警察官たちは地域の安全を守るために懸命に働いています」などがあります。

「警察官」は警察の責務を遂行する国家公務員および地方公務員のことを意味する言葉です。

では「警察官」は何をしているのかというと、社会の安全と平和を守るお仕事をしています。

「警察官」の特徴

「警察官」の階級は警視総監・警視監・警視長・警視正・警視・警部・警部補・巡査部長・巡査の9階級に分かれており、警視正以上が国家公務員で、任免は国家公安委員会が都道府県公安委員会の同意を得て行います。

警察機関で最高位の警察庁長官は、警察法に定められた階級から除かれていると覚えておきましょう。

「警察官」はフォーマルな表現なので、報道や書類などのかしこまった場面でも使うことができます。

「警察官」になるためには、警察官採用試験に合格する必要があります。その後警察学校に入ってしっかりと訓練を受けることで、現場に出られるようになるのです。

「警察官」の類語

「警察官」の類語・類義語としては、犯罪の捜査を主任務とする警察官の通称のことを意味する「刑事」があります。

「お巡りさん」の例文

1.子どもたちがお巡りさんとすれ違ったときに、大きな声で挨拶をしていました。
2.お巡りさんは市民の安全を守っているので、子供たちの憧れに違いありません。
3.駅前で落ちていた財布を拾ったので、お巡りさんに届けることにしました。
4.お巡りさんが笛を吹いて交通整理をしてくれたおかげで、混乱せずに車を運転することができました。
5.公園でお巡りさんが子どもたちと話していて、とても微笑ましかったです。

この言葉がよく使われる場面としては、警察官を親しみを込めて呼ぶことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「お巡りさん」はカジュアルな場面で使われることが多い言葉です。

「警察官」の例文

1.警察官に道を聞いたら丁寧に教えてくれましたので、とても助かりました。
2.その警察官の勇敢な行動で犯人が逮捕されたので、みんなから賞賛されています。
3.近くで事件があったらしく、警察官が聞き込みに回っていました。
4.警察官は地域の安全を守る大切な存在なので、絶対に必要だと思います。
5.警察官から職務質問を受けたので、きちんと答えることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、警察の責務を遂行する国家公務員および地方公務員のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「警察官」はフォーマルな場面で使われることが多い言葉です。

「お巡りさん」と「警察官」はどちらも警察上の職務に服する公務員のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、親しみを込めた呼び方なのが「お巡りさん」、正式名称なのが「警察官」と覚えておきましょう。

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