【キューピット】と【キューピッド】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「キューピット」と「キューピッド」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「キューピット」と「キューピッド」という言葉は、「ローマ神話の恋愛の神」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




キューピットとキューピッドの違い

キューピットとキューピッドの違いを分かりやすく言うと、キューピットよりもキューピッドの方がネイティブの発音に近いという違いです。

一つ目のキューピットを使った分かりやすい例としては、「キューピットはキューピッドの誤記として扱われることもあるそうだ」「キューピットを含む楽曲はいくつか存在する」「クラスメイトたちのキューピットになれてこちらが嬉しい」などがあります。

二つ目のキューピッドを使った分かりやすい例としては、「友人が恋のキューピッドを買って出てくれたため恋人ができた」「キューピッドの弓矢は天使との違いと言えるだろう」「キューピッドの絵画を初めて見た」などがあります。

キューピットとキューピッドはどちらも、ローマ神話の恋愛の神を指す言葉で、使い方や意味に違いはありません。

キューピットは、ローマ神話における愛の神を意味します。英語発音とは若干異なるため、使われることはまれですが、企業名として用いられていることもあります。

一方のキューピッドも、ローマ神話に登場する恋や愛を意味します。英語表記の「Cupid」により近い発音であるため、上記例文の「恋のキューピッド」「キューピッドの弓矢」などのように用いられています。

強いて言えば、「キューピッド」の方が英語発音に近いため正しい表記とされ、「キューピット」は誤りとされることがあるという違いがあります。

キューピットもキューピッドも英語にすると「cupid」となり、例えば上記の「恋のキューピッド」を英語にすると「Cupid of love」となります。

キューピットの意味

キューピットとは、ローマ神話における愛の神を意味しています。

その他にも、他者の恋愛成就をサポートする人を意味する言葉としても使われています。

「キューピットは本来キューピッドと表記される方が正しいそうだ」「キューピットという表現はあまり使わない」「キューピットの踊りがバレエにあるそうだ」などの文中で使われているキューピットは、「愛の神」の意味で使われています。

一方、「キューピット役として仲を取り持つよう言われた」「自分がキューピットとして必要ないくらいもう彼らの仲は良好だ」などの文中で使われているキューピットは、「恋愛成就をサポートする人」の意味で使われています。

キューピットは英語で「cupid」「Cupid」と表記され、「クピド」「キューピットの絵」といった意味を持つ言葉です。英語圏での発音には「キューピッド」の方が近いため、「キューピット」と表記されることはまれであり、誤りとされることもあります。

キューピットという表記が用いられるのは、主に企業名であり、スーパーマーケットチェーンである「キューピット」や、花屋が加盟するネットワークである「花キューピット」などが該当します。

キューピットの類語・類義語としては、当事者たちの間に立って便宜を図り事をまとめることを意味する「仲介者」、意思疎通を助ける人や機構を意味する「パイプ役」、品物や伝言などを送り届ける人を意味する「メッセンジャー」などがあります。

キューピッドの意味

キューピッドとは、ローマ神話に登場する恋や愛の神を意味しています。

その他にも、他者の恋愛が上手くいくようを助けを出す人を意味する言葉としても使われています。

「ボッティチェリの『春』にはキューピッドが描かれている」「キューピッドとエンジェルの違いについて知った」「キューピッドのイラストは赤子の姿が多いイメージだ」などの文中で使われているキューピッドは、「恋や愛の神」の意味で使われています。

一方、「恋のキューピッドになれるほどコミュニケーション能力が高くない」「キューピッドになってくれないかと頼まれた」などの文中で使われているキューピッドは、「恋愛成就の助けとなる人」の意味で使われています。

キューピッドは、キューピット同様に英語で「cupid」「Cupid」と表記され、意味も同じです。「クピド」「クピードー」と表記されることもあり、「アモル」と呼ばれることもありますが、英語読みの「キューピッド」が用いられることがほとんどです。

翼を持った美男であるという説が多く、同じく翼を持つ「天使」「エンジェル」と混同されることもありますが、キューピッドは弓矢を持っているという特徴があります。

キューピッドが所持する弓で射られた人は激しい恋の虜になることから転じて、恋愛成就の助けとなることや、助けを出す人を指すこともあります。

キューピッドの類語・類義語としては、双方の間にたって事を取り持つ人を意味する「仲人」、両者の間に立って仲立ちをする人を意味する「橋渡し役」などがあります。

キューピットの例文

1.キューピットという表現が誤りであるとわざわざ指摘するようなことはしない。
2.口ではキューピットという方が簡単だが、キューピッドの方が文字として書くには正しいのだろう。
3.キューピットという表記は企業の名前でしかあまり使ったことがない。
4.キューピットとして仕事ができたのか、友人たちに喜んでもらえたのでこちらも嬉しい気分だ。
5.人のキューピットになどなれるはずがないため、そっと離れてしまうようになった。

この言葉がよく使われる場面としては、ローマ神話における愛の神を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、第三者の恋愛成就をサポートする人を意味する言葉としても使われていますが、「キューピット」は誤表記とされることもあります。

キューピッドの例文

1.キューピッドの絵画は世界史の教科書や資料集でしか見たことがない。
2.キューピッドに関する神話などの文献を読んでいるとだんだん他の神についても調べてみたくなる。
3.先日、キューピッドはたまに残酷な神であるらしいことを知ったが、一体どんな残酷さなのだろうか。
4.友人がキューピッドになってくれなかったら、私は今の彼とお付き合いすることはなかったのかもしれない。
5.恋のキューピッドになれるなら頑張るが、当て馬のように扱われるのは勘弁してほしい。

この言葉がよく使われる場面としては、ローマ神話に登場する恋や愛の神を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、他者の恋愛成就を助ける人を意味する言葉としても使われています。

キューピットとキューピッドは、どちらも「ローマ神話の恋愛の神」を表します。どちらを使うか迷った場合は、「キューピット」よりも「キューピッド」の方がネイティブの発音に近いと覚えておけば間違いありません。

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