【注力】と【尽力】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「注力」(読み方:ちゅうりょく)と「尽力」(読み方:じんりょく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「注力」と「尽力」という言葉は、どちらも物事に力を入れるという意味を表す共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。

注力と尽力の違い

注力と尽力の違いを分かりやすく言うと、注力はある物事に対して力を入れること、力を入れて集中することを意味していて、尽力は、ある物事に対して持っている力の全てを尽くして取り組むことを意味しているという違いです。

注力というのは、物事に対して力を注ぐことを意味しています。この言葉は、もともとは現代で作られた造語であり、辞書によっては載っていないこともあります。何かの物事を集中して行う際などに使用される表現です。

しかし、この注力という言葉を使った場合には、どの程度の力を注いでいるのかというのは、人によって異なるものです。注力という言葉には、力をかける具合の程度を示す意味は含まれていません。

そのため、注力という言葉を使う際には、程度を示す言葉と共に使われることもあります。例えば「精一杯に注力して」などのように使用されることもある言葉です。ただし「注力を注ぐ」という表現はしません。これは注ぐという意味が重複しています。

一方の尽力というのは、物事に対して持っている力の全てを注ぎ切るという意味を持つ言葉です。尽力の「尽」という字は、尽くすという意味を持つので、尽力という言葉だけで、全部の力を尽くすという意味になります。

尽力という言葉は、ビジネスシーンなどでもよく使用される言葉です、「御社のご尽力に感謝いたします」などのように使われ、相手側が全力をかけてくれたことに感謝をするような場面で使われる表現です。

他にも「ご尽力を賜り」「ご尽力をいただき」などのように使用されます。「尽力を尽くす」という表現はしないので注意が必要です。これは「注力を注ぐ」と同じように重複の表現になります。

注力の意味

注力とは、有る事に力を入れること、力を入れて集中することを意味しています。注力という言葉は、物事に「力」を「注ぐ」ことを意味している言葉です。注力の「注」というのが「注意」や「注目」の「注」であると考えると分かりやすいでしょう。

注力という言葉は、何かに力を注ぐこと、力を入れて集中して行うことを意味している言葉です。例えば「問題の解決に注力する」や「わかりやすい表現になるように注力する」などのように使用されるものです。

この注力という言葉は、現代語として登場した表現であり、辞書によっては載っていない場合もあります。注意して力を入れることを示して「注力」と使用されたのがはじまりであり、本来は造語でした。

注力というのは、それだけで「力を注ぐ」という意味を持つ言葉なので、「注力を注ぐ」という表現をすると意味が重複してしまうので注意が必要です。物事を集中して行う時や、力を入れて行う際に「注力する」という表現で使用するようにします。

注力というのは、物事に力を集中させる意味を持ちますが、全力を注ぐという意味は持ちません。力の入れ加減は人によって異なるものです。注力というのは、なるべく集中して行うという意味を持つものであると覚えておくようにしましょう。

注力の「注」という字は、そそぐ、流し込む、一点にむける、集める、解き明かすなどの意味を持つ漢字です。つまり、注力とは、力を一点にむける、集める、流し込むなどの意味を持つ言葉であるとわかります。

注力の「注」という字を使った別の単語としては、注意深くじっと見ることを意味する「注視」、注意して見つめることや関心をもって見守ることを意味する「注目」、本文に注を加えて意味を説明することを意味する「注解」などがあります。

尽力の意味

尽力とは、目的の実現のために力を尽くす事や、力を注ぎ切ることを意味しています。尽力という言葉は、「力」を「尽くす」ことを意味している言葉です。尽力の「尽」という漢字が、全てを出し切るという意味を持つと考えると分かりやすいでしょう。

尽力というのは何かの目的を実現させるために、持っている力を全て尽くすことを意味している言葉です。例えば「地元の活性化に尽力する」などのように使用されるものです。

この尽力という言葉は、社会や人のために役に立つことを意味する「寄与」(読み方:きよ)や、わが身を犠牲にして尽くすことを意味する「献身」(読み方:けんしん)などと類語であるとされています。

このように、自分の身を犠牲にしても力を尽くしきることを意味するのが「尽力」という言葉です。覚悟を持って、物事に全身全霊で向かっていくような意味を持つ言葉であると覚えておくようにしましょう。

尽力の「尽」という字は、つくす、出し切る、ことごとく、すっかりなどの意味を持つ漢字です。つまり、尽力とは、力を出し切る、力をことごとくつくす、などの意味を持つ言葉であるとわかります。

尽力の「尽」という字を使った別の単語としては、忠義を尽くすことや、国家や君主に対して真心を尽くして仕えることを意味する「尽忠」、月または年の末日や終日を意味する「尽日」などがあります。

注力の例文と使い方

1.彼女はまだ宿題を終えてないから、勉強に注力しなくてはいけない。
2.この工場では、牛乳の生産に注力しています。
3.営業さんが販売に注力できるようにサポートするのが私の仕事です。
4.未来に向けた新しいシステムの構築に注力をしているところです。
5.彼は自分の夢を叶えることに注力をするために退職しました。

この言葉がよく使われる場面としては、ある物事に力を入れることや、集中して力を注ぐことを表現したい時などが挙げられます。注力という言葉は、現代で使われるようになった造語であり、辞書によっては載っていないこともあります。

注力というのは、物事に力を注ぐことを意味している言葉ですが、どの程度の力を注ぐのかということについては、その人それぞれに個人差があります。また対している物事の重大さによっても力をかける程度は変わってくるものです。

注力という言葉を使った場合には、力を注ぐことしかわからず、その程度については言葉だけの意味ではわからないものであると覚えておくようにしましょう。

尽力の例文と使い方

1.あなたのご尽力がなかったら、このプロジェクトは成功しなかったと思います。
2.この地域を活性化させるために、尽力させていただきます。
3.この度は、ご尽力をいただき、本当にありがとうございました。
4.今回の合同計画について、御社のご尽力に感謝をいたします。
5.第一志望校に合格するため、尽力する。

この言葉がよく使われる場面としては、ある目的を達成するため、力を尽くして実現させることを表現したい時などが挙げられます。尽力というのは、持てる力を全て注いで目標達成に向かっていくことを意味しています。

尽力という表現は、例文にあるようにビジネスシーンなどでもよく使用される言葉です。目上の人や立場が上の人に力を貸して貰った場合などに「ご尽力を賜り感謝いたします」などのように使用します。

これは最大限の力を尽くしてもらって、ありがとうございます、という意味を示すものであり、感謝の言葉などと共に使われるものであると覚えておくようにしましょう。