【ビラ】と【チラシ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ビラ」と「チラシ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ビラ」と「チラシ」という言葉は、「広告や宣伝のための紙」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ビラとチラシの違い

ビラとチラシの意味の違い

ビラとチラシの違いを分かりやすく言うと、ビラは掲示物として張り出される広告に対しても使い、チラシは多くの人に配布する広告に対して使うという違いです。

ビラとチラシの使い方の違い

一つ目のビラを使った分かりやすい例としては、「選挙ではポスティングではなくビラを貼るなどの選挙運動が行われる」「ビラ配りの際にティッシュなどを付けられるともらいたくなってしまう」などがあります。

二つ目のチラシを使った分かりやすい例としては、「チラシを持っていくと割引をしてもらえると聞いた」「道路上や駅構内でのチラシ配りは許可がない場合は違反となることもある」「Webチラシのスクリーンショットを撮っておく」などがあります。

ビラとチラシの使い分け方

ビラとチラシはどちらも、広告や宣伝のための紙を表す言葉として使われていますが、指し示すものが若干異なります。

ビラは、広告や宣伝のために人に配る紙片を表します。その他にも、広告や宣伝のために人目につくところに掲示する貼り紙を指すこともあるため、必ずしも大勢に行き渡るものを指すわけではありません。

一方のチラシも、広告や宣伝のために配る印刷物を表します。ビラのように、「チラシを貼る」という表現がされることもありますが、他者に配布するものと同じものを店内に貼り出す場合に使われるため、掲示用に作られた印刷物ではありません。

つまり、ビラは掲示物として張り出される広告に対して使い、チラシは多くの人に配布する広告に対して使うと区別されることがありますが、どちらも同じように紙の広告を表す言葉として使われています。

ビラとチラシの英語表記の違い

ビラを英語にすると「bill」となり、例えば上記の「ビラを貼る」を英語にすると「post a bill」となります。一方、チラシを英語にすると「flyer」「leaflet」となり、例えば上記の「チラシを持っていく」を英語にすると「bring this flyer」となります。

ビラの意味

ビラとは

ビラとは、広告や宣伝のために人に配る紙片を意味しています。

その他にも、広告や宣伝のために人目につくところに掲示する貼り紙を意味する言葉として使われています。

ビラの使い方

「街中でビラ配りのアルバイトをしていたがノルマをこなすのがツラかった」「ティッシュとビラを一緒に配ることで受け取ってもらいやすくできる」などの文中で使われているビラは、「広告や宣伝のために人に配る紙片」の意味で使われています。

一方、「選挙ビラが新聞折り込みされており、もう選挙の時期かと思った」「ビラの貼り出しをして、推しの誕生日を祝う文化があるそうだ」などの文中で使われているビラは、「人目につくところに掲示する貼り紙」の意味で使われています。

ビラの漢字表記

ビラは漢字で「片」「枚」と表記され、「演劇や演芸の宣伝のために貼り出した紙」を指す言葉として使われていました。今日では、チラシと同じように「配布される広告用の紙片」を表す言葉として使われています。

表現方法は「選挙ビラ」

上記例文の「選挙ビラ」とは、選挙に立候補した人物の名前や顔写真、プロフィールや政策などが記載された印刷物を指す言葉で、「証紙ビラ」などとも呼ばれています。発行枚数や頒布方法も指定されており、ポスティングが禁止されているという特徴があります。

また、ビラに似た言葉に「ヴィラ」がありますが、一棟貸し切り式の宿泊施設を表す言葉であり、広告を意味するビラとは大きく異なります。

ビラの類語

ビラの類語・類義語としては、広く散らすことを意味する「放散」、宣伝のために人目につくところに掲げておく板を意味する「看板」、通行人の目に触れるように紙や板に知らせるべき事柄を書いてはりだすものを意味する「貼り札」などがあります。

チラシの意味

チラシとは

チラシとは、広告や宣伝のために配る印刷物を意味しています。

チラシの使い方

チラシを使った分かりやすい例としては、「近くにできた家電量販店のオープン日が決まったのか折込チラシが入っていた」「チラシを配るには事前に道路使用許可を取る必要がある」「Webチラシであれば買い物をしながら見ることができる」などがあります。

その他にも、「近くのスーパーのチラシをいくつか比較してどこで買い物をするか決める」「デジタルチラシを見るならスマートフォンよりタブレットの方が見やすいだろう」「デザイン系のスキルがあるからとチラシのデザインをお願いされた」などがあります。

チラシの語源

チラシは漢字で「散らし」と表記され、「散らすもの」が語源となった言葉です。江戸時代から大正時代にかけて用いられていた宣伝用の「引き札」を大阪ではまき散らしていたことに由来するとされています。

表現方法は「折込チラシ」

上記例文の「折込チラシ」とは、新聞や書籍に挟み込まれる広告宣伝用の印刷物を指します。自宅近くのスーパーマーケット、ドラッグストアなどの店舗の広告や、不動産会社の広告、求人募集など、様々なチラシが折り込まれています。

その他にも、街頭などで配布されるものもあり、店舗や商品、イベントの宣伝や告知を目的として大量に配布されます。

チラシの類語

チラシの類語・類義語としては、広告や情報を伝えるために配布される小さな印刷物を意味する「フライヤー」、案内や説明、広告などを記載した小冊子を意味する「パンフレット」、散り乱れることを意味する「散乱」などがあります。

ビラの例文

1.ビラの配布にはコツがあるとインターネットで目にしたため、今後の参考にしようと思っている。
2.ビラ配りをするアルバイターを寒い日に見るとあたたかくしてほしいと思ってしまう。
3.クリスマス前には近所のケーキ屋でクリスマスケーキの広告ビラが投函されることがある。
4.選挙ビラが自宅の近くに貼り出されるのを見て、選挙日がいつだったかを確認した。
5.1964年に無断でビラ貼りをしたことによって軽犯罪法違反に問われた事件が発生している。

この言葉がよく使われる場面としては、広告や宣伝のために人に配る紙片を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、貼り出される印刷物を指す言葉として使われることもあります。

チラシの例文

1.効果的なチラシやポスターを作れるように、ソフトだけでなく技法書も揃えた方がいいのだろうか。
2.小さい頃は母親にチラシで作るゴミ箱の折り方を教えてもらって一緒に折った記憶がある。
3.ニュースだけでなくスーパーのチラシもアプリなどで確認してしまうため、ポストを確認しないことも増えた。
4.学園祭では校内でチラシを配布するため、コンビニでたくさん印刷してある。
5.チラシ配りのアルバイトに興味があるため、経験したことのある友人に話を聞いてみようと思った。

この言葉がよく使われる場面としては、広告や宣伝のために配る印刷物を意味する時などが挙げられます。

どのチラシも、多くの人に配布するための広告用の印刷物を指す言葉として使われており、貼り出される印刷物を指す言葉として使われることはあまりありません。

ビラとチラシは、どちらも「広告や宣伝のための紙」を表します。どちらを使うか迷った場合は、掲示物として張り出される広告も表す場合は「ビラ」を、多くの人に配布する広告を表す場合は「チラシ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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