似た意味を持つ「あらぬ誤解」(読み方:あらぬごかい)と「いらぬ誤解」(読み方:いらぬごかい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「あらぬ誤解」と「いらぬ誤解」という言葉は、どちらも間違った理解や解釈をすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「あらぬ誤解」と「いらぬ誤解」の違い
「あらぬ誤解」と「いらぬ誤解」の意味の違い
「あらぬ誤解」と「いらぬ誤解」の違いを分かりやすく言うと、「あらぬ誤解」とは思い掛けない誤解のこと、「いらぬ誤解」とは不必要な誤解のことという違いです。
「あらぬ誤解」と「いらぬ誤解」の使い方の違い
一つ目の「あらぬ誤解」を使った分かりやすい例としては、「あらぬ誤解を招いてしまった」「あらぬ誤解は避けたいです」「あらぬ誤解を生んでしまった」「あらぬ誤解をされたくなかったので正直に話した」「この行動はあらぬ誤解を招きかねない」などがあります。
二つ目の「いらぬ誤解」を使った分かりやすい例としては、「いらぬ誤解や争いは生みたくないです」「いらぬ誤解は防ぎたい」「いらぬ誤解を招かないために不要な約束はしません」「いらぬ誤解を生まないように気を付けている」などがあります。
「あらぬ誤解」と「いらぬ誤解」の使い分け方
「あらぬ誤解」と「いらぬ誤解」はどちらも間違った理解や解釈を表わす言葉ですが、あえて違いを挙げるならば、「あらぬ誤解」は思い掛けない誤解のこと、「いらぬ誤解」は不必要な誤解のことと覚えておきましょう。
また、似たような言葉である「あらぬ疑い」は一般的によく「あらぬ」の方が使われていますが、今回の場合は「あらぬ誤解」「いらぬ誤解」どちらも一般的に使われています。そのため、どちらの言葉を使っても問題はありません。
「あらぬ誤解」と「いらぬ誤解」の英語表記の違い
「あらぬ誤解」を英語にすると「unexpected misunderstanding」となり、例えば上記の「あらぬ誤解を招いてしまった」を英語にすると「I have caused an unexpected misunderstanding」となります。
一方、「いらぬ誤解」を英語にすると「unnecessary misunderstandings」となり、例えば上記の「いらぬ誤解を生まない」を英語にすると「avoid unnecessary misunderstandings」となります。
「あらぬ誤解」の意味
「あらぬ誤解」とは
「あらぬ誤解」とは、思い掛けない誤解のことを意味しています。
「あらぬ誤解」の使い方
「あらぬ誤解」を使った分かりやすい例としては、「あらぬ誤解を招く行動はやめよう」「あらぬ誤解をされないようにしたい」「私は不器用な性格なのであらぬ誤解を生むこともあった」「あらぬ誤解を受けていて驚いています」などがあります。
「あらぬ誤解」とは思いがけない誤解のことを意味していて、自分が予期していなかったり、思ってもいない誤解が生じた場合に使う言葉です。そのため、マイナスのイメージで使われることが多いです。
「あらぬ誤解」の「あらぬ」とは、動詞「あり」の未然形と打消しの助動詞「ず」の連体形で、そうあるはずではない事柄を指す場合に使います。
「あらぬ誤解」の漢字表記
「あらぬ誤解」を漢字にすると、「有らぬ誤解」と表記することができます。
表現方法は「あらぬ誤解を受ける」「あらぬ誤解を生む」「あらぬ誤解を招く」
「あらぬ誤解を受ける」「あらぬ誤解を生む」「あらぬ誤解を招く」「あらぬ誤解を避ける」などが、「あらぬ誤解」を使った一般的な言い回しになります。
「あらぬ疑い」「あらぬ期待」「あらぬ噂」が「あらぬ」を使った別の言葉
「あらぬ」を使った別の言葉としては、身に覚えないの疑いのことを意味する「あらぬ疑い」、思い掛けない期待のことを意味する「あらぬ期待」、身に覚えのない噂ぬことを意味する「あらぬ噂」、あってはならない想像のことを意味する「あらぬ想像」などがあります。
「いらぬ誤解」の意味
「いらぬ誤解」とは
「いらぬ誤解」とは、不必要な誤解のことを意味しています。
「いらぬ誤解」の使い方
「いらぬ誤解」を使った分かりやすい例としては、「いらぬ誤解を生まないようにしたいです」「いらぬ誤解は避けたい」「いらぬ誤解を受ける可能性があるので発言には気を付けよう」「このままだといらぬ誤解を生みそうで困っている」などがあります。
「要らぬ誤解」とは不必要な誤解のことを意味しており、必要のない誤解や余計な誤解に対して使う言葉になります。そのため、マイナスのイメージで使われることが多いです。
「いらぬ誤解」の「いらぬ」とは不必要や余計なという意味を持つ連語になります。連語とは二つ以上の単語が連結して、一つの単語と似たような働きを持つ言葉のことです。
「いらぬ誤解」の漢字表記
「いらぬ誤解」を漢字にすると「要らぬ誤解」と表記することができます。
表現方法は「いらぬ誤解を受ける」「いらぬ誤解を生む」「いらぬ誤解を招く」
「いらぬ誤解を受ける」「いらぬ誤解を生む」「いらぬ誤解を招く」「いらぬ誤解を避ける」などが、「いらぬ誤解」を使った一般的な言い回しになります。
「いらぬ心配」「いらぬお節介」「いらぬお世話」が「いらぬ」を使った別の言葉
「いらぬ」を使った別の言葉としては、する必要のない心配のことを意味する「いらぬ心配」、要らないお世話のことを意味する「いらぬお節介」、余計なお世話のことを意味する「いらぬお世話」などがあります。
「あらぬ誤解」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、思い掛けない誤解のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、思ってもいなかったり、予期していない誤解が生じた場合に使う言葉になります。
「いらぬ誤解」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、不必要な誤解のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、必要がなったり、余計な誤解が生じた場合に使う言葉になります。
「あらぬ誤解」と「いらぬ誤解」どちらを使うか迷った場合、思い掛けない誤解のことを表現したい時は「あらぬ疑い」を、不必要な誤解のこと表現したい時は「いらぬ誤解」を使うようにしましょう。