【該当】と【当該】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「該当」(読み方:がいとう)と「当該」(読み方:とうがい)の違いと使い方を分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語としては正しいのか、このページの使い方を参考にしてみて下さい。

該当と当該は全く同じ2つの漢字の組み方が違うだけの言葉で、両方とも、表現しようとしている物事が、何かに当てはまっていることを意味する言葉です。「該」も「当」も両方「当てはまる」という意味の漢字のため、混同されて使われる傾向があります。



該当と当該の違い

該当と当該の違いを分かりやすく言うと、該当というのが、「〇〇に該当する者は」のように何に当てはまっているかを表現する言葉で、当該はほとんど「この」「その」「今話題になっている」と同一の意味の言葉という違いです。

該当も当該も話し言葉では一般的ではありませんが、組織上、業務上の正式な報告の時に使われる場合もあります(「該当者なし」など)。また、書面ではよく使われます。二つは言葉の形の上では決定的な違いがあるので、使い方を押さえておきたい言葉です。

「該当」という言葉は、名詞の頭にそのままつけるか、後ろに「する」を伴って、「該当する」という自動詞として用いられます。例えば、「当てはまる車両」を表現したい時には、「該当車両」「該当の車両」「該当する車両」の3つの形が考えられます。

具体的には「以下に該当する車両は、リコールの対象です」といった形で使われますが、この使われ方が大切です。該当という言葉は、何に当てはまっているかを、補ってやる必要があります。ただし、文脈から明白な時には省略することも出来ます。

次に、「当該」という言葉は、名詞の頭に直接つける言葉です。当該を使って「当てはまる車両」を表現したい時には、「当該車両」「当該の車両」という2つの形が考えられます。

具体的には「法定速度を著しく超過して走行する車両を発見、追跡した。当該車両の運転手に対し取り締まりを行うとともに、職務質問を行った」というように使われます。当該という言葉は、ふつう、何に当てはまっているかが、前の文章で分かります。

そのため、当該は、該当とは違って「〇〇に」という言葉を使いません。そのため、当該は「この」「その」という言葉と言い換えることができます。そこからもう少し広げて、当該は「今話題になっている」ということを意味します。

該当の意味

該当とは、何かに当てはまっていることを意味しています。出願資格要件、訓示、報告などの文書で用いられることの多い言葉です。例えば複数の基準や条件があり、それを満たすものを表現したいときには「該当」という言葉が使われます。

例えば警察が「該当車両を発見」という場合には、捜査本部であらかじめ車の特徴が列挙されていて、それに当てはまる車を発見したということが表現されています。「当該車両」でも間違いではないですが、「〇〇の特徴にあてはまる」が省略された形です。

該当の類義語として、「当たる」「当てはまる」という言葉が挙げられます。意味は全く同じですが、「当たる」「当てはまる」は話し言葉で使われる傾向の言葉です。また該当と違って、何に当てはまるかを省略すると言葉の据わりが悪くなります。

該当に関連する言葉として、二つ以上の物事がぴったりと一致することを意味する「合致する」「符号する」、何かに釣り合ってふさわしいことを意味する「相当する」、状況などに合うことを意味する「適合」などがありますが、該当の同義語ではありません。

当該の意味

当該とはほとんど指示語の「この」「その」「今話題になっている」ということを意味しています。「この」と「その」は話し言葉でも書き言葉でも用いられますが、「当該」はある程度の格調を必要とする場合に用いられるため、書面で用いられることの多い言葉です。

例えば「当該車両を現在追跡中」という言葉からは、パトロール中の警官が危険な車を発見したことを無線で管制に報告したあと、今現在の状況を説明している状況が考えられます。この例で、当該が「この」「その」を意味することが分かりやすくなります。

当該に関連する言葉として、現在の目の前の状況を意味する「目下」、騒動となっている物事に関与していることを意味する「渦中」などがありますが、当該の同義語ではないため、置き換えることはできません。

該当の例文

1.該当するものにマルをつけて下さい。
2.該当者はいませんでした。
3.該当しそうな範囲を調べ上げる。
4.ルール違反に該当する行為と見なされた。
5.以上に該当することのないよう、注意して下さい。

この言葉がよく使われる場面としては、ある条件や項目に当てはまることを表現したい時などが挙げられます。「該当する人物」や「該当する事件」など、該当がつく名詞は一般名詞で、固有名詞に該当はつきません。

それは何故かと言えば、固有名詞にはその人や物の特徴や性質が含まれているので、それを挙げた時点で、「何々に当てはまる」を意味する該当を使う必要はなくなるからです。

例文3のように、ある基準にあてはまるかどうかが確定してはいないけれども、その可能性が高いという時には、「該当しそうな」という表現を用いることができます。

当該の例文

1.当該事件の関係者に聞き込みをして回る。
2.当該学生を一週間の停学処分とする。
3.この申請書類は、当該年度のみ有効です。過年度のものは使用しないでください。
4.この度、図書室では書籍整理を行うことになりました。ついては、当該書籍を無償で希望者に譲渡することを決定しました。
5.定期点検で危険性が指摘された当該車両について、運用を一時停止し、より精密な検査にかけることになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、今話題にしたことに続けて、その中のある物事に焦点を合わせたい時などが挙げられます。例えば例文1や例文2の「当該」の前には、必ずどんな事件か、どんな学生かを説明する文章があります。

該当と同じく、当該も一般名詞の前につく言葉で、当該+固有名詞の形はありません。山や川といった言葉から分かるように、固有名詞にはグループ化の役割がありますが、そのグループから、文脈に合わせて範囲を絞るのが、当該という言葉です。

当該と該当のどちらを使えばいいのか迷ったときは、表現したい事柄が条件にあてはまっているのか、それとももっと漠然と今の話題にそっていることなのかをはっきりさせるようにするといいでしょう。

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