【対応】と【応対】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「対応」と「応対」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「対応」と「応対」という言葉は、どちらも何事かに応じるという意味を持つ共通点があり、本来の意味は違いますが混同して使われる傾向があります。




対応と応対の違い

対応と応対の意味の違い

対応と応対の違いを分かりやすく言うと、向き合った「出来事」に応じているのか、「人」に応じて受け答えをしているのかの違いです。

対応と応対の使い分け方

なにかの出来事があった際、その出来事についての詳細を聞いたり要望を聞き入れたりするのが「応対」であり、その出来事について解決するように応じて働きかけることを「対応」と言います。

対応というのは、様々な物事や出来事に向き合った際、それに適した応じ方をするということを意味しています。この対応という言葉は、人に対してはもちろん、物事や出来事に対しても使うことが出来ます。

また、対応という言葉を使う場合には、そこに自主性があります。自ら出来事に対して応じていく姿勢を見せているような時に、対応という言葉を使います。対応という言葉には対応を頼んだ側と対応をしている側で立場の上下は関係ありません。

対応という言葉には、互いにつり合いが取れているという意味もあります。「この店のメニュー表は中国語にも対応している」などの例文のように、日本語の意味と中国語の意味のつり合いが取れている場合にも「対応」という言葉を使います。

一方、応対というのは、様々な場面で人に応じて答えることを意味しています。応対というのは、人に対してのみ使われる言葉で、物事や出来事については応対とは言いません。

応対という言葉は、他者からの要求に対して受身的に動くような意味が含まれます。相手の要求に沿って答え、要望を叶えていくことが応対するということです。応対をする場合は、要求を伝えている人の方が立場が上であると言うことも出来ます。

また、応対は対応よりも丁寧な印象を与えることが出来ます。対応という言葉は、人だけでなく無機物に対しても使える言葉なので、事務的な印象があります。しかし、応対は人に対して使う言葉なので、丁寧な印象を与えます。

対応と応対の英語表記の違い

対応を英語にすると「correspondence」「support」となり、例えば「お客様対応」を英語にすると「Customer support」となります。一方、応対を英語にすると「reception」となり、例えば「電話応対」を英語にすると「Telephone reception」となります。

対応の意味

対応とは

対応とは、「出来事」に対して向き合って応じることを意味しています。

対応の対という字は「つい」と読むことも出来ます。これはふたつ揃って一組になっているものという意味を持つ言葉です。つまり、出来事と対処法というふたつが揃って応じるのが「対応」という言葉です。

表現方法は「対応する」「対応を講じる」「対応している」

「対応する」「対応を講じる」「対応している」などが、対応を使った一般的な表現方法です。

対応の使い方

対応というのは、人にも出来事にも使える言葉で、「国外のお客様に対応する」「パソコン修理の対応をする」「この機械は多言語に対応しています」などのように使うことが出来ます。

対応という言葉には、上下関係を示す意味は含まれておらず、出来事に対処するという意味だけを持っています。

対応の類語

対応の類語・類義語としては、お互いに関連して対応することを意味する「照応」、ほどよくまとまっていることを意味する「調和」、状況に対応するための手段を意味する「対策」、物事に始末をつけることを意味する「処置」、手厚くもてなすことを意味する「歓待」などがあります。

対応の「対」の字を使った言葉としては、来客に対面することを意味する「対客」、決着をつけることを意味する「対決」、適切な処置をとることを意味する「対処」などがあります。

応対の意味

応対とは

応対とは、「他者からの要求」に向き合って要望に答えることを意味しています。

表現方法は「応対する」「応対に追われる」「応対に苦労する」

「応対する」「応対に追われる」「応対に苦労する」などが、応対を使った一般的な表現方法です。

応対の使い方

応対を使った分かりやすい例としては、「クレームの電話応対に追われる」「接客は笑顔で応対するマナーが大切だ」「お客様に失礼なく応対する研修を受けている」「この仕事の電話は応対する側も緊張する」などがあります。

応対というのは、応じて対処するという意味の言葉です。この「応じる」という言葉は、他者からの働き掛けに答える、呼びかけに答えるという意味を持っています。

つまり、応対とは他者からの要望などを聞き入れて、それに答えることで対処するということだと言えます。この言葉は、人に対して使われる言葉で、応対をする側の人の方が受身であり、立場的には下になります。

応対の類語

応対の類語・類義語としては、受け入れることを意味する「受容」、お客をもてなすことを意味する「迎賓」「接待」、面会などで会うことを意味する「接見」、出迎えることを意味する「歓迎」などがあります。

対応の「応」の字を使った言葉としては、環境などに対応することを意味する「順応」、素早く対応することを意味する「即応」などがあります。

対応の例文

1.急な出来事にも対応できるように日ごろから訓練しておく。
2.返品希望のお客様に、店長が対応をする。
3.この翻訳機はフランス語にも対応している。
4.団体のお客様の対応に追われる。
5.時代の変化にきちんと対応していかなくてはならない。
6.この家電量販店では英語、中国語、韓国語の三ヶ国語に対応しているので、日本製の家電を買い求める外国人観光客がひっきりなしに訪れていた。
7.気に入って使っていたMP3プレーヤーが故障したので修理を考えたが、メーカー側はすでに修理対応を終了しており諦めざるを得なかった。
8.今まで我が社の防災対策は万全だと思っていたが、いざ災害が起きると想定外の事態が多発して、我々はまったく対応出来なかったのだ。
9.日々顧客対応に追われ、通常の事務作業がおざなりになってしまったことで、自身の仕事の評価が以前よりも下がってしまった。
10.我が社ではどこよりもいち早く時代に対応するために、すでに会社の業務の半分以上がテレワーク化されており、今後さらにテレワークなどデジタル化を推し進める予定だ。

対応という言葉は、出来事に対して応じるという漢字を使います。また、ふたつ揃って一組という意味も持っている言葉です。例文3のように「フランス語に対応している」などのように使う場合がそれにあたります。

これは、日本語と対になっている同じ意味を持つフランス語に応じているという意味です。また、例文5のように「時代に対応する」というような使い方も出来ます。

対応という言葉は、無機物に対しても使える言葉なので、使う場面によっては事務的な雰囲気を持って聞こえる言葉です。丁寧な表現を使いたい場合には「対応させていただく」など、敬語とセットで使う工夫をする必要があります。

この言葉がよく使われる場面としては、不具合や緊急の出来事が起こった時などが挙げられます。不良があった場合に、その出来事を正常に戻す行動を「対応」という言葉を使って表したりします。

応対の例文

1.彼女はいつも、感じの良い応対が出来ている。
2.敬語を駆使して応対する。
3.外国のお客様がいらっしゃって、応対に苦労する。
4.柔らかな物腰で応対する。
5.私は電話での応対が得意だ。
6.レセプションに受付として忍び込んだはいいが、来賓の方々の応対に追われて、肝心の会社の極秘情報を聞き出すことが出来なかったのだった。
7.電話に応対するのが苦手な新人社員たちは、電話が鳴ると皆聞こえないふりをしたり、トイレにいったりして誰も出ようとしないのだった。
8.わたしがホテルの接客業務を志したのは、学生の時に受けたホテルマンの物腰の柔らかな応対にとても感銘を受けたことがきっかけだった。
9.お説教の途中、わたしが急な来客に応対している間に、息子たちは外に抜け出して遊びに行ってしまったようで、まったく誰に似たのだろうとため息を着くばかりであった。
10.他の仕事の忙しさに囚われるあまり、来客に対してそっけない応対をしたことから、あとで上司に呼ばれてそのことをこっぴどく叱られてしまった。

応対という言葉は、人の要求に応じて答えることで対処するという意味を持つ言葉です。例文のように人に対して使う場合がほとんどです。

例文5のように、直接の対処ではなく、電話越しなどで応じる場合も応対という言葉を使います。応じるというのは、答えるという意味も持つ言葉です。要望に答える形で対処するのが応対だと言えます。

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