【ご注意してください】と【ご注意ください】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「ご注意してください」と「ご注意ください」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご注意してください」と「ご注意ください」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「ご注意してください」と「ご注意ください」の違い

「ご注意してください」は「ご注意ください」の間違い

「ご注意してください」と「ご注意ください」の違いを分かりやすく言うと、「ご注意してください」とは「ご注意ください」の間違った使い方、「ご注意ください」とは相手や第三者に注意を促すことです。

「ご注意してください」は間違った敬語

一般的には「ご注意してください」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「ご注意ください」のことを間違えて「ご注意してください」を使っている人がほとんどです。

「ご注意ください」は正しい敬語

正しい言葉である「ご注意ください」を使った分かりやすい例としては、「ドアが閉まりますのでご注意ください」「ご注意くださいますようお願い申し上げます」「風呂場で使用する時は下記の点にご注意ください」「雷にご注意ください」などがあります。

「ご注意ください」という言葉はあっても、「ご注意してください」という言葉は存在しません。同時に「ご注意ください」という単語の意味について「相手や第三者に注意を促すこと」と覚えておきましょう。

「ご注意ください」の英語表記

「ご注意ください」を英語にすると「Please be careful」となり、例えば上記の「雷にご注意ください」を英語にすると「Please be careful about lightning」となります。

「ご注意してください」の意味

「ご注意してください」とは

「ご注意してください」とは、「ご注意ください」の間違った使われ方です。

「ご注意してください」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「ご注意ください」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「ご注意してください」が間違いである理由

「ご注意してください」が間違っている理由としては、敬語の誤用だからです。

敬語は大きく分けると三つに分類することができます。

一つ目は、話し手が聞き手や話題の主のその動作や状態などを高めて待遇する言い方の尊敬語。二つ目は自分の行動を相手よりも下の立場として表現することにより相手への敬意を示す言い方の謙譲語。三つ目は、丁寧な言い方をすることによって相手への敬意を示す言い方の丁寧語になります。

「ご注意しください」の「ご〇〇する」という表現は、二つ目の謙譲語に当てはまります。しかし、注意するのは自分ではなく聞き手などの第三者なので、相手が謙ることになってしまう謙譲語の表現を使うのは間違いです。

もし、相手や第三者への注意を促す場合は「ご〇〇になる」の表現を使った尊敬語が適しています。今回の場合だと「ご注意なさってください」「ご注意ください」などになります。

「ご注意ください」の意味

「ご注意ください」とは

「ご注意ください」とは、相手や第三者に注意を促すことを意味しています。

「ご注意ください」の使い方

「ご注意ください」を使った分かりやすい例としては、「間もなく電車が参りますご注意ください」「ご注意くださいますようよろしくお願いいたします」「新型コロナウイルスの流行により普段とは営業時間が異なっているのでご注意ください」などがあります。

「ご注意ください」は尊敬語の「ご〇〇なる」の形を使った相手や第三者に注意を促すことの敬語になります。また、「ご注意ください」は、「ご注意になってください」「ご注意なさってください」を短くした言葉です。

「ご注意ください」は第三者に注意を促すとても丁寧な言葉なので、ビジネスシーンと日常生活のどちらでも見かけるでしょう。

表現方法は「資料の取り扱いにはご注意ください」

「資料の取り扱いにはご注意ください」「ご注意くださいませ」「ご注意くださいますよう」などが、「ご注意ください」を使った一般的な言い回しになります。

「ご注意ください」の類語

「ご注意ください」の類語・類義語としては、良くない事態が生じそうなので気をつけるように告げ知らせることを意味する「警告する」、災害や危険が迫ったことを伝えて注意や準備を人々に促すことを意味する「警報」などがあります。

「ご注意してください」の例文

1.「ご注意してください」という言葉は存在しないので、おそらく「ご注意ください」の言い間違いだろう。
2.「ご注意ください」という言葉は相手や第三者に注意を促すことで、「ご注意してください」という言葉はない。
3.「ご注意してください」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.雨で床が濡れているのでご注意してくださいという言葉を使う人はいるが、正しくは雨で床が濡れているのでご注意くださいです。
5.クレジットカードの有効期限にご注意くださいという言葉はあるが、クレジットカードの有効期限にご注意してくださいという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「ご注意ください」という言葉を間違えて「ご注意してください」と表現している時などが挙げられます。

「ご注意してください」という言葉は敬語の誤用なので、「ご注意ください」を間違えて使っている可能性が高いです。

「ご注意してください」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「ご注意してください」ではなく、「ご注意ください」と表現するのが正しい使い方になります。

「ご注意ください」の例文

1.間もなく1番線から電車が発車します、閉まるドアにご注意ください。
2.ネット予約と店頭予約では、締め切り時間が異なりますのでご注意ください。
3.ここ数日、銀行を偽った不審メールが横行しているのでご注意ください。もし送られてた来た場合は、メールを開かないようにお願いします。
4.台風により土砂崩れが発生したため、この先は通行できませんのでご注意ください。
5. お支払い期限内に入金が確認できない場合は、予約は自動的に取消となりますのでご注意下さい。

この言葉がよく使われる場面としては、相手や第三者に注意を促すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように様々な場面で使うことができる言葉です。

「ご注意してください」と「ご注意ください」どちらを使うか迷った場合は、「ご注意してください」は間違った敬語の使い方なので、正しい敬語の使い方である「ご注意ください」を使うようにしましょう。

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