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【参照】と【参考】と【引用】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「参照」(読み方:さんしょう)と「参考」(読み方:さんこう)と「引用」(読み方:いんよう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「参照」と「参考」と「引用」という言葉は、何かと見比べるという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




参照と参考と引用の違い

参照と参考と引用の意味の違い

参照と参考と引用の違いを分かりやすく言うと、参照は見比べることを表現する時に使い、参考は見比べて考えることを表現する時に使い、引用は見聞きしたものを一部自分で使うことを表現する時に使うという違いです。

参照と参考と引用の使い方の違い

参照という言葉は、「データを参照してグラフを作成している」「その商品の詳細は別のページを参照にするよう書いてあった」などの使い方で、照らし合わせて参考にすることを意味します。

参考という言葉は、「彼の会議資料を参考に新しい計画を立てていく」「新しい参考書を購入する」などの使い方で、自分がこれから行うことのために、既に他人がとった方法などを自分の考えの足しにすることを意味します。

引用という言葉は、「読書感想文のために自分の好きな台詞を引用する」「引用元を必ず最後に書かなければならない」などの使い方で、他人の文章や言葉などを自分の文章の中でそのまま使って紹介をすることを意味します。

参照と参考と引用の使い分け方

参照と参考は、他のものと見比べるという意味は共通していますが、参考は見比べているものを参考に自分の言動や考えを決めることまで含まれています。

また、参照は書物などの文献に使うのに対して、参考は文献だけではなく他人の言動や考えなどにも使うことができます。

一方、引用は、本などの文献や他人の言葉など、自身で見聞きしたものを一部自分で使うことを意味する言葉です。そのため、参照や参考とは使い方が異なります。

これらが、参照、参考、引用の明確な違いです。

参照の意味

参照とは

参照とは、照らし合わせて参考にすることを意味しています。

表現方法は「下記をご参照ください」「添付ファイルをご参照ください」

「下記をご参照ください」「添付ファイルをご参照ください」などが、参照を使った一般的な言い回しです。

参照を使った言葉として、「参照重要度」「参照価格」があります。

「参照重要度」の意味

一つ目の「参照重要度」とは、ネット上の検索サイトにおいてウェブページの重要度を表す指標や、その判定技術を意味する言葉で、リンク・ポピュラリティーとも呼ばれています。信頼性が高いものほど検索結果の上位に表示されるようになっています。

「参照価格」の意味

二つ目の「参照価格」とは、消費者の記憶にある中で新しい価格を吟味する時に使われる価格です。自身がどの程度の値段でその商品を買ってきたのかという経験をもとに、売り場で見た新しい値段が高いのか安いのかを判断します。

例えば、たまごを今まで通っていたスーパーでは100円から120円で買っていたとして、初めて行ったスーパーでは150円で売っていたとします。この場合、前者のスーパーの方が安いという考えに至りますが、この考えのもととなった値段を参照価格と言います。

参照の類語

参照の類語・類義語としては、ある事柄と他の事柄との間につながりがあることを意味する「関連」、二つの事物を照らし合わせ比べることを意味する「対照」、二つのものを並べ合わせて違いやそれぞれの特性を比べることを意味する「対比」などがあります。

参考の意味

参考とは

参考とは、何かをしようとする時に他の意見や事例などを引き合わせ、考えを決めることを意味しています。

表現方法は「参考までに」「参考にする」「参考にさせていただきます」

「参考までに」「参考にする」「参考にさせていただきます」などが、参考を使った一般的な言い回しです。

参考を使った言葉として、「参考文献」「参考書」があります。

「参考文献」の意味

一つ目の「参考文献」とは、調査や研究などの参考資料にするための書物などを意味する言葉です。レポートや論文などを書く際に自分がどうしてそういった結論を出したのか、考察を行ったのかの証拠として参考文献を書く必要があります。

基本的には、その参考文献の著者、タイトル、掲載誌名、発行年、掲載ページなどを記す必要があり、提出する先によってその体裁も異なります。

「参考書」の意味

二つ目の「参考書」とは、調査や研究、学習などの参考にする書物ですが、今日では学習のために使われる学習参考書を指して使うことが多いです。

知識内容が書かれているだけのものだけではなく、問題集や資料集も含めて参考書と呼ばれ、講義内容をそのまま活字に起こした講義型参考書も多くあります。

参考の類語

参考の類語・類義語としては、他のものを参考に長所を取り入れることを意味する「参酌」、物事を考える時の出発点を意味する「原点」、考えや行動のもととなるところを意味する「基点」、問い合わせて確かめることを意味する「照会」などがあります。

引用の意味

引用とは

引用とは、人の言葉や文章を自分の話や文の中に引いて用いることを意味しています。

引用の読み方

引用は「いんよう」という読み方をしますが、「ひきよう」など他の読み方はしません。

表現方法は「引用ルール」「引用する」「引用される」

「引用ルール」「引用する」「引用される」などが、引用を使った一般的な言い回しです。

引用を使った言葉として、「引用符」「引用リツイート」があります。

「引用符」の意味

一つ目の「引用符」とは、文中で会話や他からの引用などであることを示すために付ける符号を意味する言葉です。

実際に引用を行う時、この引用符を使って他の文と区別する必要があります。その時に日本で使われるのが、鉤括弧(「」)や二重鉤括弧(『』)であったり、ダブルクォーテーションマーク(””)などで、使い方は様々です。

「引用リツイート」の意味

二つ目の「引用リツイート」とは、SNSのTwitterにおいて、他のユーザーが投稿した内容にコメントを付けて投稿することができる機能です。

「リツイート」とは他人の投稿内容のみを拡散する機能ですが、引用リツイートはコメントをつけて拡散することから賛否両論の機能とされています。

引用の類語

引用の類語・類義語としては、詩や文章から抜き出した一部分を意味する「断章」、原文から必要な部分だけを書きぬくことを意味する「抄録」、頼りにできる根拠を意味する「典拠」、引用して自説の証拠とすることを意味する「援引」などがあります。

参照の例文

1.添付しました資料をご参照頂ければ幸いです。
2.実験データを参照して、考察を行った後にまた新たな実験を開始する予定だ。
3.携帯電話の料金を参照するためにユーザーログイン画面を探している。

この言葉がよく使われる場面としては、照らし合わせて参考にすることを意味する時などが挙げられます。

例文1の「ご参照頂ければ幸いです」という表現はビジネス間で使われるフレーズで「ご参照願います」をより丁寧に言った表現です。

また、この表現は「ご参照くださいますよう、お願い申し上げます」などの表現に変えることができます。

参考の例文

1.他の考えを参考に自身の行動方針を決定するのは間違っていないが左右されすぎるのは良くないと思う。
2.消費者アンケートを参考に新しい商品を開発したいと考えている。
3.参考売価よりも安く売られているのを見て購入を即決した。

この言葉がよく使われる場面としては、他の意見や事例などを引き合わせて考えを決めることを意味する時などが挙げられます。

例文3の「参考売価」とは、企業が個別に設定を行っている販売する時の参考になる価格を指す言葉です。参考小売価格とも言います。

引用の例文

1.引用文は他の文章と違うということを分かるようにしておかなければならない。
2.出典元を記載しない引用は著作権侵害に当たるため注意が必要だ。
3.引用元が信頼できるかどうかを見極めてから使わなければ後で大変な目に遭う。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の話の中に他人の文章や話を用いることを意味する時などが挙げられます。

例文3の「引用元」とは、自分の話や文の中に用いた文章や他人の言葉が掲載されている書籍や資料を指す言葉です。

参照と参考と引用どれを使うか迷った場合は、見比べることを表す場合は「参照」を、見比べて考えることを表す場合は「参考」を、見聞きしたものを一部自分で使うことを表す場合は「引用」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
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