似た意味を持つ「能書き」(読み方:のうがき)と「うんちく」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「能書き」と「うんちく」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。
「能書き」と「うんちく」の違い
「能書き」と「うんちく」の意味の違い
「能書き」と「うんちく」の違いを分かりやすく言うと、「能書き」とは自分の優れた点などを述べること、「うんちく」とは蓄えた深い学問や知識のことという違いです。
「能書き」と「うんちく」の使い方の違い
一つ目の「能書き」を使った分かりやすい例としては、「彼は能書きばかりで全然役に立ちません」「あなたの能書きはもう聞き飽きました」「能書きを垂れる人が嫌いです」「彼女は能書きを並べたてました」などがあります。
二つ目の「うんちく」を使った分かりやすい例としては、「お酒を飲みながらうんちくを傾ける」「彼はうんちく話ばかりなので付き合うことはないだろう」「彼女は講演で歴史に関するうんちくを傾けました」などがあります。
「能書き」と「うんちく」の使い分け方
「能書き」と「うんちく」は似た言葉ですが、意味は全く異なるので間違えないように注意しましょう。
「能書き」は「私は東大卒で上場企業に入社しました。趣味はフットサルと映画鑑賞です」のように、自分の優れた点などを述べること、簡単に言うならば自分語りのことを意味しています。
一方、「うんちく」は「台湾まぜそばは日本発祥の食べ物です」「お米の名前表記にはルールがある」などのように、蓄えた深い学問や知識のことを意味しています。
また、現代では「能書き」と「うんちく」どちらもマイナスなイメージで使われることが多いです。
「能書き」と「うんちく」の英語表記の違い
「能書き」を英語にすると「a statement of the virtues of a medicine」「indications」「sing the praises」となり、例えば上記の「彼女は能書きを並べたてました」を英語にすると「She went on and on singing her own praises」となります。
一方、「うんちく」を英語にすると「knowledge of」となり、例えば上記の「彼女は講演で歴史に関するうんちくを傾けました」を英語にすると「She displayed her profound knowledge of history in her lecture」となります。
「能書き」の意味
「能書き」とは
「能書き」とは、自分の優れた点などを述べることを意味しています。その他にも、薬などの効能を書きしるしたものの意味も持っています。
「能書き」の読み方
「能書き」の読み方は「のうがき」です。誤って「のうかき」などと読まないようにしましょう。
表現方法は「能書きを言う」「能書きを垂れる」「能書きが多い」
「能書きを言う」「能書きを垂れる」「能書きが多い」「能書きはいらない」「能書きはいい」「能書きを並べる」などが、「能書き」を使った一般的な言い回しになります。
「能書き」の使い方
「あの男の能書きはもうたくさんだ」「能書きばかり言っていると嫌われるよ」などの文中で使われている「能書き」は、「自分の優れた点などを述べること」の意味で使われています。
一方、「能書きを読むことにしました」「能書きをしっかり読んだ上で薬を使うようにしている」などの文中で使われている「能書き」は、「薬などの効能を書きしるしたもの」の意味で使われています。
「能書き」は自分の優れた点などを述べることと、薬などの効能を書きしるしたものという二つの意味を持つ言葉ですが、現代では自分の優れた点などを述べることの意味で使うのが一般的です。
「能書き」の由来
「能書き」の由来は「効能書き」です。「効能書き」とは薬などの効能を記したもののことを意味しています。しかし、昔の処方された薬は現代とは違い、効能書きに書かれているほどの効果はなかったのです。
これが揶揄して転じ、口ばかりで実がなく行動が伴わないことや自己宣伝のために優れた点を述べ立てることを「能書き」と言うようになりました。
そのため、「能書き」は基本的にマイナスなイメージで使われている言葉です。
「能書き」の類語
「能書き」の類語・類義語としては、得意になって聞かせる話のことを意味する「自慢話」、広告や効能書きなどで人の注意や興味を引くために長所や効果などを強調した言葉のことを意味する「謳い文句」などがあります。
「うんちく」の意味
「うんちく」とは
「うんちく」とは、蓄えた深い学問や知識のことを意味しています。
「うんちく」の漢字表記
「うんちく」を漢字にすると、「蘊蓄」や「薀蓄」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「うんちく」を使うようにしましょう。
表現方法は「うんちくを語る」「うんちくを傾ける」「うんちく話」
「うんちくを語る」「うんちくを傾ける」「うんちく話」などが、「うんちく」を使った一般的な言い回しになります。
「うんちく」の使い方
「うんちく」を使った分かりやすい例としては、「彼は東西の古典にうんちくが深いです」「教授にお話を聞きに行ったらうんちくを傾けてくれました」「うんちくを語る人がうざいと思うことがある」「お酒について質問したら店員さんがうんちくを傾ける」などがあります。
「うんちく」は蓄えた深い学問や知識のことを意味する名詞です。
「うんちく」は本来、蓄えた深い学問や知識のことを意味しているため、物知りというプラスのイメージで使う言葉でした。
しかし、この「うんちく」を他人に延々と語る人が増えてきたのもあり、現代では「うんちくがうざい」「うんちくが多い」などのようにマイナスのイメージで使うことも増えているのが現実です。
そのため、前後の文脈からプラスのイメージとマイナスのイメージどちらの意味で使っているのか判断する必要があると覚えておきましょう。
「うんちく」の類語
「うんちく」の類語・類義語としては、学問と見識のことを意味する「学識」、その分野についての広く深い知識や理解のことを意味する「造詣」、広く知識があることを意味する「博識」などがあります。
「能書き」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自分の優れた点などを述べることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、薬などの効能を書きしるしたものを表現したい時にも使います。
例文1から例文4の「能書き」は自分の優れた点などを述べること、例文5の「能書き」は薬などの効能を書きしるしたものの意味で使っています。
「うんちく」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、蓄えた深い学問や知識のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「うんちく」はプラスとマイナスどちらのイメージでも使う言葉です。
「能書き」と「うんちく」は異なる意味を持つ言葉です。どちらの言葉を使うか迷った場合、自分の優れた点などを述べることを表現したい時は「能書き」を、蓄えた深い学問や知識のことを表現したい時は「うんちく」を使うと覚えておきましょう。