【関心】と【興味】の意味の違いと使い方の例文

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似た意味を持つ「関心」(読み方:かんしん)と「興味」(読み方:きょうみ)の違いと使い方を分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、このページの使い方を参考にしてみて下さい。

「関心」と「興味」という言葉は、どちらも物事に注意を向けることを意味するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使用される傾向があります。



関心と興味の違い

関心と興味の違いを分かりやすく言うと、関心というのは、ある物事に注意を向けることを意味していて、興味というのは、面白いと感じながら注意を向けることを意味しているという違いです。

関心も興味も、ともに「注意を向ける」ことを意味する言葉で、日常的に話される言葉としては、どちらを使っても日本語として正しい場合が圧倒的に多いです。「興味関心」とほとんど四字熟語のように使われることを思い浮かべてみて下さい。

関心よりも興味の方が「面白さを感じて」注意を向けるという意味合いが、ごくわずかですが強いです。とはいえ「白熱」とか「熱中」というほどの強い意味をもたないので、日常的には意味の区別はあまり意識せずに使うことが出来ます。

「関心」と「興味」を意識的に使い分けるのは、主に心理学や教育学の分野です。それらの分野では、一般には、関心とは周囲の環境への反応を促す意識の向け方で、興味とは物事に価値を見出したり、学習の動機づけとなる注意の向け方です。

関心の意味

関心とは、ある物事に意識的に注意を向けることを意味しています。関心とは「物事に関わりを持つ心」のことですが、好き・嫌いといった感情を表現する言葉ではありません。

好きではない対象に関わりを持つためには、意識的に「敢えて」そうせざるをえません。関心という言葉には、「意識的に」注意を向けるという意味合いがあります。

「政治に関心がある」と言えば、それは政治家の人柄が好きだったり、国会での答弁の様子に熱視線を送るというよりは、政治の状況を敢えて注意深く見届けるということを意味していて、好きや嫌いの問題ではありません。

心理学で「関心」という術語が「周囲の環境へ向ける意識」全般のことを意味するのも、関心という言葉が好き・嫌いという感情と切り離して使うことが出来るからです。

ただし、「政治に興味がある」という言葉を使うことも問題はありません。興味の方が「面白さを感じて」という意味合いが強まりますが、「熱狂」や「没頭」ほど強い意味ではないからです。

なお、関心の同音異義語の「感心」は「すばらしい言動に対して心が動かされる」という意味です。「感心」の方は感情と切り離せないことを覚えておくようにしましょう。

関心の類語・類義語としては、多数の人々の注意を意味する「耳目」、抜かりないように心をくばることを意味する「配慮」「気配り」、あれこれと気をつかうことを意味する「気遣い」、ある物事に気を付けることを意味する「留意」などがあります。

関心の対義語・反対語としては、関心や興味がないことを意味する「無関心」、熱心でないことを意味する「冷淡」、関心や興味を失うことを意味する「興醒め」、注意を払わずいいかげんに対処・放置することを意味する「等閑」(読み方:なおざり)などがあります。

関心の関の字を使った別の言葉としては、別の物事に繋がっていることを意味する「関係」、物事同士の繋がりを意味する「関連」、事件などに関係していることを意味する「関与」、骨と骨の繋ぎ目を意味する「関節」などがあります。

関心の心の字を使った別の言葉としては、心の状態や働きを意味する「心理」、心の内奥にある本当の気持ち、本性を意味する「心根」、きっかけがあり、気持ちががらりと変わることを意味する四字熟語の「心機一転」などがあります。

興味の意味

興味とは、面白いと感じながら注意を向けることを意味しています。興味とは、注意を向ける対象に「趣きや味わい」を抱くことです。関心とは違って、興味は好きという感情と切り離せない言葉です。

ただし、その好きも「趣きや味わい」というような意味のものであって、決して激烈な感情ではないことに注意しましょう。そのため、実際に使う際には、興味は関心とほとんど意味が変わることなく、置き換え可能である場合も多いです。

例えば「ファッションに興味がある」と「ファッションに関心がある」では、どちらもそれを「好んでいる」程度の意味になります。「教育の分野に興味がある」と「教育の分野に関心がある」は、意味の違いはありません。

現代の日本語では、もっぱら「物事に対して向ける感情」を意味する言葉ですが、戦前の日本語では、「ある物事が持っている趣き」の意味でも使われていました。つまり、現代では興味とは人間の主観の側を表現する言葉ですが、戦前では対象の側を表現もしました。

そのような対象の側を表現するという使い方は、興味の方にしかなく、関心にはないものでした。そのように考えると、「関心」というのは意識的に注意を向けることで、「興味」というのは物事に自然と心を引かれることだと考えることが出来ます。

興味の類語・類義語としては、目新しいことに対して興味を持つことを意味する「好奇」、知識や知恵を求める心を意味する「求知心」、仕事や職業としてではなく、個人的に好んでいる物事を意味する「趣味」、心を奪われ熱中することを意味する「心酔」などがあります。

興味の興の字を使った別の言葉としては、味わいのある面白みを意味する「興趣」(読み方:きょうしゅ)、見たり聞いたりして興味を持つことを意味する「感興」、宴会など、場を盛り上げるために行う芸などを意味する「余興」などがあります。

関心の例文

1.それまで政治のニュースに全く関心がなかった。
2.関心を寄せるようになったのは、あんな事があったからだ。
3.新聞や本で調べるうちに、どんどん関心が深まっていった。
4.そんな私の今の関心事は、特に外交問題だ。
5.関心を寄せるのが高じて、新聞の投書欄に投稿してみたら、私の考えに関心を示す別の読者からの投稿が掲載された。

この言葉がよく使われる場面としては、ある物事に意識的に注意を向けることを表現したい時などが挙げられます。

関心という言葉は、好き・嫌いという感情とは基本的には関係のないものです。好きという感情が湧かない対象に対して注意を向けることが出来るためには、意識的に「敢えて」する必要があります。

以上のように、関心には関心なりのニュアンスがありますが、通常は関心と興味は相互に置き換えできる言葉ですので、使い分けに不安を持つ必要は低いです。上の例文の「関心」を「興味」に置き換えてみて下さい。

興味の例文

1.息子はおもちゃやぬいぐるには興味を持つ様子がなかった。
2.何か興味を促すために、あれこれと手を尽くしてみた。
3.そうしているうちに、積み木になら興味を示すことが分かった。
4.どうやら、積み木の作っては崩せるところに興味を持ったようだ。
5.積み木への興味が高まったのか、今はブロックや知恵の輪、ジグソーパズルなどが趣味になっている。

この言葉がよく使われる場面としては、ある物事に自然と注意が引かれることを表現したい時などが挙げられます。

興味という言葉は、たんに注意を向けることではなく、好きという感情と切り離すことが出来ません。感情は意識することなく自然と湧くものなので、興味も意識的に注意を向けることではありません。

興味には興味なりのニュアンスがあり、関心のニュアンスとは異なりますが、日常的な表現としては相互に言い換えることが出来ます。上の例文で試してみて下さい。

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