【しかめつらしい】と【しかつめらしい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「しかめつらしい」と「しかつめらしい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「しかめつらしい」と「しかつめらしい」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「しかめつらしい」と「しかつめらしい」の違い

「しかめつらしい」は「しかつめらしい」の間違い

「しかめつらしい」と「しかつめらしい」の違いを分かりやすく言うと、「しかめつらしい」とは「しかつめらしい」の間違った使い方、「しかつめらしい」とは真面目腐っていて堅苦しいことです。

「しかめつらしい」は誤字

一般的には「しかめつらしい」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「しかつめらしい」のことを間違えて「しかめつらしい」を使っている人がほとんどです。

「しかつめらしい」は正しい日本語

正しい言葉である「しかつめらしい」を使った分かりやすい例としては、「彼らはしかつめらしい挨拶を交わす」「彼女は非常にしかつめらしい態度をとった」「彼はしかつめらしい表情を浮かべた」などがあります。

「しかつめらしい」という言葉はあっても、「しかめつらしい」という言葉は存在しません。同時に「しかつめらしい」という単語の意味について「真面目腐っていて堅苦しいこと」と覚えておきましょう。

「しかつめらしい」の英語表記

「しかつめらしい」を英語にすると「grave」「formal」となり、例えば上記の「彼らはしかつめらしい挨拶を交わす」を英語にすると「They exchange formal greetings」となります。

「しかめつらしい」の意味

「しかめつらしい」とは

「しかめつらしい」とは、「しかつめらしい」の間違った使われ方です。

「しかめつらしい」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「しかつめらしい」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「しかめつらしい」と間違えやすい理由

「しかめつらしい」と「しかつめらしい」を間違えてしまう一番の理由は発音が似ているからです。また、似た言葉である「しかめっつら」とも発音が似ているので混同してしまっていることが多くみられます。

「しかめっつら」とは痛みや不快のために眉のあたりにしわを寄せる「しかめる」と「面」が合わさった言葉で、眉の辺りにしわを寄せた機嫌の悪そうな顔のことを意味しています。「しかつめらしい」とは意味が異なっているので間違えないように注意しましょう。

「しかめっつら」を使った分かりやすい例としては、「妹はいかにも嫌そうなしかっめつらを見せました」「彼はしかめっつらとまではいかないけどぶすっとした顔で腕を組んでいる」「彼女が急にしかめっつらになったので何かやってしまったのだろうか」などがあります。

「しかつめらしい」の意味

「しかつめらしい」とは

「しかつめらしい」とは、真面目腐っていて堅苦しいことを意味しています。

表現方法は「しかつめらしい様子」「しかつめらしい顔」「しかつめらしい挨拶」

「しかつめらしい様子」「しかつめらしい顔」「しかつめらしい挨拶」「しかつめらしい表情」などが、「しかつめらしい」を使った一般的な言い回しになります。

「しかつめらしい」の使い方

「しかつめらしい」を使った分かりやすい例としては、「この店の廊下にはしかつめらしい札が貼ってある」「先輩は恋は人を変えるとしかつめらしい顔で言いました」「彼女はしかつめらしい様子で商品を選んでいる」などがあります。

「しかつめらしい」は真面目腐っていて堅苦しいことの意味の他に、もっともらしいことの意味でも使われています。

「しかつめらしい」の語源

「しかつめらしい」の語源は「しかりつべくあらし」になります。「しかりつべくあらし」が簡略化され「しかつべらしい」になり、それがさらに音変化したのが「しかつめらしい」です。

「しかつめらしい」の漢字表記

「しかつめらしい」を漢字にすると「鹿爪らしい」と表記することができますが、あまり一般的ではないので平仮名で書くのが無難でしょう。また、「鹿爪」という漢字はただの当て字であり鹿の爪とは全く関係がありません。そのため、この漢字が当て字になった原因は未だに分かっていない状況です。

「しかつめらしい」の類語

「しかつめらしい」の類語・類義語としては、気楽なところがなくて窮屈であることを意味する「堅苦しい」、融通が利かないことを意味する「窮屈」、嘘やいい加減な所がなく真剣であることを意味する「真面目」などがあります。

「しかめつらしい」の例文

1.「しかめつらしい」という言葉は存在しないので、おそらく「しかつめらしい」の言い間違いだろう。
2.「しかつめらしい」という言葉は真面目腐っていて堅苦しいことで、「しかめつらしい」という言葉はない。
3.「しかめつらしい」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.彼女は冗談をしかめつらしい顔で言うという言葉を使う人はいるが、正しくは彼女は冗談をしかつめらしい顔で言うです。
5.しかつめらしい顔つきをしているという言葉はあるが、しかめつらしい顔つきをしているという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「しかつめらしい」という言葉を間違えて「しかめつらしい」と表現している時などが挙げられます。

「しかめつらしい」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「しかつめらしい」を間違えて使っている可能性が高いです。

「しかめつらしい」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「しかめつらしい」ではなく、「しかつめらしい」と表現するのが正しい使い方になります。

「しかつめらしい」の例文

1.彼はしかつめらしい表情をしていたが、優しく接すると笑顔を見せた。
2.気分転換にテレビを付けるとしかつめらしい顔のアナウンサーが話していたため、すぐ電源を落としました。
3.人事部長はしかつめらしい表情で、私に辞令を言い渡しました。
4.旅行先の宿に着くと、しかつめらしい顔した老人が私を部屋まで案内してくれました。
5.彼女はしかつめらしい表情で演奏をしていたが、演奏が終わると観客に向かって笑顔を見せました。

この言葉がよく使われる場面としては、真面目腐っていて堅苦しいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「しかつめらしい表情」「しかつめらしい顔」という言い回しで使うことが多いです。

「しかめつらしい」と「しかつめらしい」どちらを使うか迷った場合は、「しかめつらしい」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「しかつめらしい」を使うようにしましょう。

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