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【一個ずつ】と【一個づつ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「いっこずつ」という読み方の「一個ずつ」と「一個づつ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「一個ずつ」と「一個づつ」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの言葉によって使い方には少し違いがあります。




「一個ずつ」と「一個づつ」の違い

「一個ずつ」と「一個づつ」の意味の違い

「一個ずつ」と「一個づつ」の違いを分かりやすく言うと、「一個ずつ」とは現代的仮名遣い、「一個づつ」とは歴史的仮名遣いという違いです。

「一個ずつ」と「一個づつ」の使い方の違い

一つ目の「一個ずつ」を使った分かりやすい例としては、「子供達にお菓子を一個ずつ配る」「プレゼントを一個ずつ渡す」「部品を一個ずつ交換する」「ケーキとパンを一個ずつください」などがあります。

二つ目の「一個づつ」を使った分かりやすい例としては、「みんなにチョコレートを一個づつ配る」「商品を手に取って一個づつ丁寧に見る」「今日は寒いので子供達にカイロを一個づつ渡す」などがあります。

「一個ずつ」と「一個づつ」の使い分け方

「一個ずつ」と「一個づつ」は、どちらも一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すという同じ意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあります。

「一個ずつ」と「一個づつ」の一番の違いは「一個ずつ」が現代仮名遣いで、「一個づつ」が歴史的仮名遣いということです。

どちらも正しい日本語なのですが、現代においては内閣告示の現代仮名遣いである「ずつ」の方を使うのが一般的になっています。そのため、法令、新聞、公的な書類などでは「一個ずつ」の方を使うようにしましょう。それ以外の場面では好きな方を使っても問題ありません。

「一個ずつ」と「一個づつ」の英語表記の違い

「一個ずつ」も「一個づつ」も英語にすると「one each」「one at a time」「one bye one」となり、例えば上記の「ケーキとパンを一個ずつください」を英語にすると「Can I have one each of cake and bread」となります。

「一個ずつ」の意味

「一個ずつ」とは

「一個ずつ」とは、一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すことを意味しています。

表現方法は「一個ずつ配る」「一個ずつ片付ける」「一個ずつ渡す」

「一個ずつ配る」「一個ずつ片付ける」「一個ずつ渡す」などが、「一個ずつ」を使った一般的な言い回しになります。

「一個ずつ」の使い方

「一個ずつ」を使った分かりやすい例としては、「町内会の子供達に飴玉を一個ずつ配る」「シャツのボタンを一個ずつ外していく」「籠の中に商品を一個ずつ入れる」「質問は一人一個ずつでお願いします」などがあります。

「一個ずつ」は一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すことを表す現代仮名遣いになります。現代仮名遣いとは、1986年7月1日に昭和61年内閣告示第1号として公布された日本語の仮名遣いのことです。

現代仮名遣いにおいて、歴史的に表記されてきた「づ」も「ず」に統一するとされています。そのため、法令、新聞、公的な書類などでは「ずつ」を用いた「一個ずつ」を使うようにしましょう。

「一個ずつ」の類語

「一個ずつ」の類語・類義語としては、いくつかあるうちの一つ一つのことを意味する「個個」があります。

「一個づつ」の意味

「一個づつ」とは

「一個づつ」とは、一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すことを意味しています。

表現方法は「一個づつ配る」「一個づつ片付ける」「一個づつ渡す」

「一個づつ配る」「一個づつ片付ける」「一個づつ渡す」などが、「一個づつ」を使った一般的な言い回しになります。

「一個づつ」の使い方

「一個づつ」を使った分かりやすい例としては、「ショーを観に来てくれた人にお土産を一個づつつ配る」「ブラウスのボタンを一個づつ外していく」「お皿の上にみかんとりんごが1個づつ置いてある」「瓦礫をクレーンで一個づつ処理していく」などがあります。

「一個づつ」は一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すことを表す歴史的仮名遣いになります。

歴史的仮名遣いとは、明治時代から第二次世界大戦終結直後までの公文書や学校教育において用いられたもので、平安時代初期までの実際の綴りを基盤としている言葉です。

歴史的仮名遣いは間違った日本語ではないのではないのですが、現代にはおいては「づつ」を使うよりも「ずつ」の方を使うのが推奨されています。また、法令、新聞、公的な書類などでは「づつ」を用いた「一個づつ」は使えないと覚えておきましょう。

「一個づつ」の類語

「一個づつ」の類語・類義語としては、多くのもののそれぞれのことを意味する「各々」(読み方:おのおの)、一つ一つのことを意味する「其れ其れ」(読み方:それぞれ)などがあります。

「一個ずつ」の例文

1.明日はバレンタインデーなので、職場の男性陣にチョコレートを一個ずつ配る。
2.友人の家へ遊びに行ったが、中央に椅子とテーブルが一個ずつ置かれている殺風景な部屋でした。
3.全員に一個ずつとはいかないので、三人で1個を使うようにお願いしました。
4.子供たちが遊んで部屋が散らかっていたので、おもちゃを一個ずつ片付けていく。
5.料理は一個ずつ丁寧に作る姿勢がないと、それが味に出てしまうので大変です。
6.むかしの町内会のお祭りで紙芝居があって、お話が終わったらにはおじさんから皆に一個ずつ飴がもらえたので、それ目当てでよく来たものだと懐かしそうに話した。
7.質問がある人と聞いたら子供たちが一斉にいろいろなことを聞くので、質問は一人一個ずつじゃないと聞き取れないよとふだんは権威のある学者さんもタジタジであった。
8.犬が食欲不振でドックフードを食べてくれないので、どうにかして食べさせたいと思い、一個ずつあげたら食べてくれたので、とりあえずほっとしている。
9.家に帰って服のボタンを一個ずつはずしていくと、いつもあるはずのところにボタンがないことに気がつき、お気に入りの服だったものだから少しショックを受けた。
10.むかしはバレンタインデーになると女子社員たちが一個ずつ男性社員にチョコレートを配っていたが、最近はそのようなこともなくなったと上司が嘆いていた。

この言葉がよく使われる場面としては、一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すことを表現したい時などが挙げられます。

例文1と例文2の「一個ずつ」は一個を均等に割り当てること、例文3から例文5の「一個ずつ」は一個の量を繰り返すことの意味で使っています。

「一個づつ」の例文

1.明日はホワイトデーなので、職場の女性陣にマカロンを一個づつ配る。
2.彼氏の家へ遊びに行ったが、中央にベッドとテーブルが一個づつ置かれている殺風景な部屋でした。
3.母は僕と弟にお弁当を一個づつ渡して出かけました。今日は学生時代の友人と会うらしいです。
4.時間差で一個づつ電気のついた窓が減っていくので、みんな眠りについてるのだろう。
5.陶芸は一個づつ丁寧に作る姿勢がないと、それが作品に出てしまうので大変です。
6.最初は餅を一個づつ配っていたのだが徐々に面倒くさくなったので、最終的にはどんどんばら撒いて投げ餅状態になってしまったが、結果的に盛り上がったので良しとしよう。
7.台所にはお皿の上にみかんとりんごが一個づつおいてあったが、小腹がすいていたのでひとつくらいいいだろうとりんごをくすねて持って行った。
8.面接のために会議室に入ると椅子と机が一個づつおいてあるだけで、面接官の姿が見えなかったのでおかしいと思ったら、スピーカーから声が聞こえてきたのでびっくりしてしまった。
9.工芸品というのは一個づつ職人が作るものなので、ちょっとでも気を抜けば商品にならなくなってしまうだけでなく評判もガタ落ちになってしまうのだ。
10.海岸の清掃活動をするのはいいが、一個づつゴミを拾っていたら日が暮れそうだったので、わたしは洗濯カゴを改造してカゴを引きずることでごみが取れる装置を発明した。

この言葉がよく使われる場面としては、一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すことを表現したい時などが挙げられます。

例文1と例文2の「一個づつ」は一個を均等に割り当てること、例文3から例文5の「一個づつ」は一個の量を繰り返すことの意味で使っています。

「一個ずつ」と「一個づつ」という言葉は、どちらも一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、現代仮名遣いである「一個ずつ」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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