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【実況】と【解説】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「実況」(読み方:じっきょう)と「解説」(読み方:かいせつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「実況」と「解説」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




実況と解説の違い

実況と解説の意味の違い

実況と解説の違いを分かりやすく言うと、実況とは物事の実際のありさまを意味し、解説とは物事をわかりやすく説明することを意味するという違いです。

実況と解説の使い方の違い

一つ目の実況を使った分かりやすい例としては、「ボートレースの実況に耳を傾ける」「交通事故の実況見分に立ち会う」「彼は有名なゲーム実況者です」「マラソンの実況をテレビで視聴する」などがあります。

二つ目の解説を使った分かりやすい例としては、「引退後はサッカー中継で解説者として活躍する」「解説動画の作り方を教えてください」「実際のサンプルを見ながら解説を受ける」「宇宙理論を易しく解説する」などがあります。

「実況者」と「解説者」の違い

実況と解説という言葉は、どちらもテレビやラジオなどのスポーツ中継において、よく耳にする言葉です。「実況者」「解説者」など同じような表現をするため、混同して使われる傾向がありますが、二つの言葉は意味が大きく異なります。

実況とは、物事のありのままの状況を意味します。プロ野球中継における実況とは、試合の進行状況や、ピッチャーが投げた投球数、ボールの速度やコースなどを視聴者に伝えることです。このような試合運びや状況を伝える人が「実況者」です。

解説とは、物事を分かりやすく説明することを意味します。プロ野球中継における解説とは、各チームの戦略について説明したり、ピッチャーのコンディションや投げ方の技術論などを語ることです。このような専門知識を組み入れて試合内容を説明する人が「解説者」です。

このように、実況と解説という言葉の意味は全く異なり、区別されるべきものなのです。

実況と解説の英語表記の違い

実況を英語にすると「live broadcasting」「actual conditions」となり、例えば上記の「レースの実況」を英語にすると「actual condition of the race」となります。

一方、解説を英語にすると「description」「explanation」「commentary」となり、例えば上記の「解説者」を英語にすると「a commentator」となります。

実況の意味

実況とは

実況とは、現実のありのままの姿、実際の状況を意味しています。

表現方法は「実況する」「実況を始める」「実況中継」

「実況する」「実況を始める」「実況中継」などが、実況を使った一般的な言い回しです。

実況の使い方

実況を使った分かりやすい例としては、「事故の実況見分調書を作成する」「パパはゲーム実況者として活躍している」「高校野球の実況中継が楽しみだ」「サッカーの実況中継を英語で聴く」などがあります。

その他にも、「地方競馬のラジオ実況中継で熱くなる」「正確かつ迫力ある実況中継だった」「実況動画の作り方を教えて欲しい」「ゲーム実況者速報をチェックする」「生産工程の実況放送を行った」などがあります。

実況という言葉の「実」はそらごとでない本当の事柄を表し、「況」は様子やありさまを表します。実況とは、実際の状況や現実のありのままの姿を意味する言葉です。また、スポーツや事件など実際の場面を、そのまま同時間にラジオやテレビで放送する「実況放送」の略としても用いられる言葉です。

「ゲーム実況」の意味

上記の例文にある「ゲーム実況」とは、動画共有サービスやライブ配信サービスで、コンピューターゲームをプレイする様子を配信することを意味します。「実況プレー」「ゲーム配信」「実況プレー動画」とも言い、このゲームをプレイする配信者のことを「ゲーム実況者」と言います。

「実況見分」の意味

実況を用いた日本語には「実況見分」があります。犯罪捜査で、犯罪の行なわれた場所や犯行に使われた物などについての確認のことであり、関係者の任意の承諾を得て行われるものです。

実況の対義語

実況の対義語・反対語としては、再生を目的として画像をテープやディスクなどの媒体に記録することを意味する「録画」などがあります。

実況の類語

実況の類語・類義語としては、実際の状態や本当のありさまを意味する「実態」、物事の実際の事情や情況を意味する「実情」、ありのままの姿や実際のありさまを意味する「実相」などがあります。

解説の意味

解説とは

解説とは、物事の要点・意味などをわかりやすく説明することを意味しています。

表現方法は「解説する」「解説を受ける」「解説を聞く」

「解説する」「解説を受ける」「解説を聞く」などが、解説を使った一般的な言い回しです。

解説の使い方

解説を使った分かりやすい例としては、「元野球選手が解説者として起用される」「弁護士が犯罪心理を解説する」「解説委員室に配属されました」「一流のスポーツ解説者となった」「解説動画の作り方を教えます」などがあります。

その他にも、「電気設備の技術基準を解説する」「アート作品の解説を受ける」「出来るだけ簡単に解説します」「モンテッソーリの教育解説書です」「河川管理施設等構造令を解説します」などがあります。

解説という言葉の「解」は不明な点を探って明らかにすること、「説」は筋道を立てて分かるように述べることを表します。解説とは、物事をわかりやすく説明することや、その説明を意味する言葉です。

「解説放送」の意味

解説という言葉を用いた日本語には「解説放送」があります。副音声を用いて行なわれる音声多重放送のひとつであり、視覚障害者向けの解説や、スポーツ中継におけるルール説明などに用いられる言葉です。

解説の類語

解説の類語・類義語としては、ある事柄がよくわかるように述べることを意味する「説明」、物事の是非を論じたり解説したりすることを意味する「論説」、わかりやすく説き示すことを意味する「説示」などがあります。

実況の例文

1.サッカーの実況中継では、アナウンサーや解説者が瞬時に選手を判断して名前を間違えずに言えるのがすごいと思う。
2.家に引きこもっている隣の息子さんは、どうやらゲーム実況者として有名なYouTuberらしい。
3.息子は受験生なのに実況プレイ動画にはまって、何時間もスマホにくぎ付けになってしまっている。
4.アナウンサーに言わせると、テレビ実況よりラジオ実況の方が難易度が高いそうだ。
5.実況天気図には天気記号が記入されているが、予想天気図には天気記号は記入されていない。
6.友人がYouTubeのゲーム実況チャンネルを始めたいといっていたが、今ではゲーム実況者は星の数ほどいるので、そう簡単には有名にはなれないと忠告しておいた。
7.夏休みにとくに予定もない日は宿題もする気が起きなかったので、高校野球の実況中継を聞きながらかき氷を食べていたのだが、そこに母親がやってきてお使いを頼まれたのだ。
8.人気のアナウンサーいわく本当はスポーツ実況をやりたかったのだそうが、わたしよりもうまい人がいたために、バラエティーに回されたのだと裏話を披露した。
9.父親はラジオでサッカーの実況中継を聞きながら晩酌をしていたが、試合の途中で急にうとうとしだしてしまい、そのまま寝てしまったようだ。
10.部屋を片付けていると古ぼけたラジオをみつけて、ふとこのラジオで競馬の実況を聞いていた祖父の面影を思い出してしまい目頭が熱くなってしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、実際の状況、ありのままの姿を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「実況中継」とはやスポーツや演芸あるいは事件などの進行状況を,その現場から即時に放送し続けることを意味します。例文5にある「実況天気図」とは、特定の時間における気象状況及び気圧分布を表した天気図のことです。

解説の例文

1.美術品を鑑賞する時に解説を受けると、作品に対して更に感銘を受けることが出来るでしょう。
2.この英語のテキストは、問題解説が丁寧だから苦手意識がある人にも向いていると思うよ。
3.国語の先生が、小論文の書き方について分かりやすく解説して下さった。
4.スポーツ解説者もこなす大物俳優は、頭の回転がよくアドリブが上手いことで有名だ。
5.ドラマ好きの友人は、個人的な考察を交えて面白おかしく解説してくれる。
6.高校の社会の先生に時事解説の番組をみてレポートを作成せよと言われたので、さっそく観てみたのだが普段バラエティーしか観ないわたしからしたら死ぬほど退屈で、もはや苦痛でしかなかった。
7.最近のテレビの映画番組では映画評論家も登場せず、映画の面白さを独自に解説することもなくなったので、なにか味気なく感じてしまうこともある。
8.先日現代アートの美術展に足を運んでみたのだが、従来のアートとは違ってもはや何かしらの解説がないと何を表現したいのかさっぱりわからないので戸惑ってしまったよ。
9.野球中継は実況と解説のコンビによって面白さが決まるところがあり、試合の成り行きよりもどのテレビ局の中継が面白いのかを楽しむのも醍醐味の一つになり得ると思う。
10.わたしは哲学の書籍をそのまま読む勇気がなかったので、解説書を買ってみたのだが、その解説さえも難解であり、その解説書の解説書が欲しいくらいだった。

この言葉がよく使われる場面としては、物事をわかりやすく説明することを表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「解説を受ける」とは、自分に対して解説されているさまを表す言い回しです。例文4の「スポーツ解説者」とは、スポーツの中継等において、チームの戦術や選手の心理などを解説をする人のことです。

実況と解説という言葉は、どちらもスポーツ中継で多用されていますが意味は異なります。どちらの言葉を使うか迷った場合、実際のありさまを表現したい時は「実況」を、分かりやすく説明することを表現したい時は「解説」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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