似た意味を持つ「スタイリッシュ」と「ファッショナブル」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「スタイリッシュ」と「ファッショナブル」という言葉は、「当世風である様子」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
スタイリッシュとファッショナブルの違い
スタイリッシュとファッショナブルの意味の違い
スタイリッシュとファッショナブルの違いを分かりやすく言うと、スタイリッシュは着用する人を重視する表現であり、ファッショナブルは流行を重視する表現であるという違いです。
スタイリッシュとファッショナブルの使い方の違い
一つ目のスタイリッシュを使った分かりやすい例としては、「スタイリッシュかつ現代的なインテリアにあまり機能性を求めていない」「彼はスタイリッシュでありながら茶目っ気をファッションに取り入れる」などがあります。
二つ目のファッショナブルを使った分かりやすい例としては、「ファッショナブルな上に魅力的な帽子の購入を悩んでいる」「ファッショナブルな人はファッションを楽しんでいる」「ファッショナブルな服を着ておでかけをする」などがあります。
スタイリッシュとファッショナブルの使い分け方
スタイリッシュとファッショナブルはどちらも、当世風である様子を表す言葉ですが、意味合いが若干異なります。
スタイリッシュは、流行にあっている様子を表し、中でも洗練されている様子や上品な様子を兼ね備えている場合に使われることが多い言葉です。また、使用および着用する人に似合っている場合にも使われています。
一方のファッショナブルは、流行の先端をいっている様子を表します。おしゃれである様子も表す言葉ですが、着用者に似合っているか否かは重視されず、流行りのアイテムであるかどうかを重視した表現です。
つまり、スタイリッシュは上品さや洗練されている様子を表し、着用する人に似合っている場合に使われ、ファッショナブルはおしゃれである様子を表し、流行りのアイテムやファッションである場合に使われるという違いがあります。
スタイリッシュとファッショナブルの英語表記の違い
スタイリッシュを英語にすると「stylish」となり、例えば上記の「スタイリッシュかつ現代的」を英語にすると「stylish and modern」となります。
一方、ファッショナブルを英語にすると「fashionable」となり、例えば上記の「ファッショナブルな上に魅力的」を英語にすると「fashionable and attractive」となります。
スタイリッシュの意味
スタイリッシュとは
スタイリッシュとは、流行にあっている様子を意味しています。
表現方法は「スタイリッシュな人」「スタイリッシュなデザイン」
「スタイリッシュな人」「スタイリッシュなデザイン」などが、スタイリッシュを使った一般的な言い回しです。
スタイリッシュの使い方
スタイリッシュを使った分かりやすい例としては、「スタイリッシュなデザインに見惚れてしまった」「上司がスタイリッシュな人であるため参考にしたいと思っている」「スタイリッシュ・デザインのインテリアで統一したい」などがあります。
その他にも、「スタイリッシュな雰囲気を感じる家に住んでみたいものだ」「スタイリッシュさを売りとしている店舗は連日客でいっぱいだ」「スタイリッシュさが際立つインテリアは配置などにもこだわるべきだ」などがあります。
スタイリッシュは英語で「stylish」と表記され、「粋な」「ハイカラな」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われ、特に「洗練されている様子」「上品な様子」を表す場合に使われています。
様式やスタイル、品位などを意味する「style」に性質を意味を付与する接尾語「ish」が組み合わせられたであるため、「上品さ」「優雅である様子」を表す言葉としても使われています。
スタイリッシュの対義語
スタイリッシュの対義語・反対語としては、面白みのない様子を意味する「無粋」、あか抜けない様子を意味する「野暮ったい」、格好悪く野暮ったい様子を意味する「ダサい」があります。
スタイリッシュの類語
スタイリッシュの類語・類義語としては、粋でありあか抜けている様子を意味する「シック」、体つきがすらりとしており格好が良い様子を意味する「スマート」、魅力的で素晴らしい様子を意味する「グルーヴィ」などがあります。
ファッショナブルの意味
ファッショナブルとは
ファッショナブルとは、流行の先端をいっている様子を意味しています。
ファッショナブルの使い方
ファッショナブルを使った分かりやすい例としては、「ファッショナブルだからといって万人受けするわけではない」「スポーツウェアでもファッショナブルな着こなしをすることができる」「ファッショナブルなスニーカーは外では履けない」などがあります。
その他にも、「ファッショナブルな人たちは全員モデルかと勘違いする」「ファッショナブルなアイテムを楽しむために働いている」「ファッショナブルな男性を見るとに会っていなくともおしゃれだなと思う」などがあります。
ファッショナブルは英語で「fashionable」と表記され、「当世風の」「流行を追う」といった意味を持つ言葉です。英語の発音に則り、「ファッショネイブル」と表記されることもあります。
ファッショナブルはあまり使われていない
日本語でも英語圏と同じように使われ、特に「目新しいものを取り入れている様子」を表す場合に使われています。上項の「スタイリッシュ」などの代替の言葉が多いため、それらの言葉と比べると使用頻度は低めであると言えます。
ファッショナブルの対義語
ファッショナブルの対義語・反対語としては、保守的である様子を意味する「コンサバティブ」、記憶や印象が年月が経つごとに薄れていくことを意味する「風化」があります。
ファッショナブルの類語
ファッショナブルの類語・類義語としては、最新の流行のものを意味する「トレンディー」、落ち着いて気品のある様子を意味する「エレガント」、おしゃれかつ華やかでかしこまっている服装を意味する「ドレッシー」などがあります。
スタイリッシュの例文
この言葉がよく使われる場面としては、流行にあっている様子を意味する時などが挙げられます。
例文3から5のように、人やファッションだけでなく、物に対しても使われています。
ファッショナブルの例文
この言葉がよく使われる場面としては、流行の先端をいっている様子を意味する時などが挙げられます。
人や物のどちらにも使うことができ、自分自身に似合っているか否かよりも、流行りのアイテムであるか否かを重視する場合に多く使われています。
スタイリッシュとファッショナブルは、どちらも「当世風である様子」を表します。どちらを使うか迷った場合は、着用する人を重視する場合は「スタイリッシュ」を、流行を重視する場合は「ファッショナブル」を使うと覚えておけば間違いありません。