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【ピンキリ】と【松竹梅】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ピンキリ」と「松竹梅」(読み方:しょうちくばい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ピンキリ」と「松竹梅」という言葉は、どちらもランク分けすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ピンキリ」と「松竹梅」の違い

「ピンキリ」と「松竹梅」の意味の違い

「ピンキリ」と「松竹梅」の違いを分かりやすく言うと、「ピンキリ」とは最上から最低までを表わしており分ける等級が決まっていない、「松竹梅」とは分けるランクが3つの等級と決まっているという違いです。

「ピンキリ」と「松竹梅」の使い方の違い

一つ目の「ピンキリ」を使った分かりやすい例としては、「国産牛でも味も価格もピンキリだ」「ドイツ語を話せるって言ってもレベルはピンキリだ」「時計っていっても値段はピンキリです」などがあります。

二つ目の「松竹梅」を使った分かりやすい例としては、「このお寿司屋さんは松竹梅で値段が違う」「今回は松竹梅の竹のコースを頼みました」「値段一番高いのにも関わらず松竹梅の松が一番売れている」などがあります。

「ピンキリ」と「松竹梅」の使い分け方

「ピンキリ」と「松竹梅」はどちらもランク分けすることを意味する言葉ですが、使い方が少し違います。

「ピンキリ」は最上のものから最低のものまで色々あることを意味しています。一方、「松竹梅」は3つの等級にランク分けすることを意味しており、「ピンキリ」は分ける等級が決まってないのに対して、松竹梅は3つの等級と決まっているのが違いです。

「ピンキリ」も「松竹梅」も直訳した英語表現はありません。

「ピンキリ」の意味

「ピンキリ」とは

「ピンキリ」とは、最上のものから最低のものまで色々あることを意味しています。

表現方法は「ピンキリですよね」「ピンキリだ」

「ピンキリですよね」「ピンキリだ」などが、「ピンキリ」を使った一般的な言い回しになります。

「ピンキリ」の使い方

「ピンキリ」を使った分かりやすい例としては、「美容師と一言で言っても腕前はピンキリです」「財布っていってもメーカーによって値段はピンキリだ」「同じブランドでも質の良さはピンキリです」「ラーメンと一言で言っても味や値段はピンキリだ」などがあります。

「ピンキリ」は「ピンからキリまで」の省略語

「ピンキリ」とは「ピンからキリまで」を略した言葉で、最上のものから最低のものまで色々あることを意味しています。物の値段や品質だけでなく、物事に対してのクオリティや内容にも使うことが可能です。

「ピンキリ」の語源

「ピンキリ」の語源は室町時代にポルトガルから伝来した天正カルタと言われています。天正カルタで1点の札のことを「ピン」と呼んだのが始まりで、最初という意味だけでなく、最低という意味も含んでいました。

また、天正カルタは1から12まであり、12のことを「キリ」と呼んでいたので、一番最後の意味で使われるようになりました。これが転じて、最初から最後までや最上のものから最低のものまで色々あることを「ピンキリ」というようになりました。

「ピンキリ」の語源はもう一つ説があり、ポルトガル語の点数を表すpinta(読み方:ピンタ)と十字架を表すcruz(読み方:クルス)になります。

「ピンキリ」を1から10までと解釈して、1は最初や最低を表す意味で「ピン」となりました。一方、十字架と10が似ているので「キリ」は十字架を表すcruzとなり、最後や最上という意味で使われているという説です。

由来からも分かる通り、江戸時代までは「ピン」が最も悪い状態で、「キリ」が最も良い状態の意味で使われていました。しかし、江戸時代以降では、ピン」が最も良い状態で、「キリ」が最も悪い状態のことを指しており、全く逆の使い方をするようになりました。

「ピンキリ」の類語

「ピンキリ」の類語・類義語としては、価値のあるものとないものを意味する「玉石」(読み方:ぎょくせき)、物事が成功したり失敗したりすることを意味する「当たり外れ」などがあります。

「松竹梅」の意味

「松竹梅」とは

「松竹梅」とは、3つの等級にランク分けすることを意味しています。

「松竹梅」の使い方

「松竹梅」を使った分かりやすい例としては、「次回は松竹梅の松のコースを頼んでみようと思います」「このお店は松竹梅の代わりに金銀銅という呼称で値段の違いを表している」などがあります。

「松竹梅」の由来

「松竹梅」の由来は、中国の画題の一つである歳寒三友(読み方:さいかんさいゆう)になります。歳寒三友とは厳冬の季節に友となる、松、竹、梅の三つの植物のことを意味しています。

日本では「松」が青々とした常緑樹で不老長寿を思わせる平安時代からおめでたいものとされていました。また、「竹」は室町時代以降、節目正しく真っ直ぐ伸びて風にも強いため縁起がいいものとされていました。

さらに「梅」は江戸時代に入ってから、冬に花を咲かすおめでたいものとされており、新春を彩るものとして定着していきました。

「松竹梅」は元々は順番やランク分けの意味はなく、縁起がいいおめでたい言葉として使うのが一般的でした。

ではなぜ「松竹梅」が順番やランク分けの意味で使われるようになったかというと、寿司屋などで使われている値段設定の「特上、上、並」がきっかけになります。特上や上は気兼ねなく注文することができますが、並を注文するのは少し恥ずかしいと思う人が多数いました。

それを「松竹梅」に置き換えて「松」が「特上」、「竹」が「上」、「梅」が「並」とすると気兼ねなく並を注文できるという理由から順番やランク分けの意味で使われるようになりました。

「松竹梅」は一般的には「松」が最上で「梅」が最低

一般的には「松」が最上で、「梅」が最低を表していますが、お店によっては「梅」が最上で「松」が最低な場合もあります。本来「松竹梅」に順番やランク分けの意味はないので、どちらが上でも構いません。

「ピンキリ」の例文

1.フランス語を話せるって言ってもレベルはピンキリなので、会話を聞くまでなんとも言えません。
2.美味しいカレー屋さんはピンキリだけど、このお店は自信を持って勧めることができます。
3.進学塾といっても教育内容はピンキリなので、慎重に選んだ方がいいだろう。
4.お笑い芸人と言ってもピンキリです。食べていくのもやっとで副業でアルバイトしている人もいます。
5.一言でプロサッカー選手と言っても、ベテランから新人までピンキリです。
6.古伊万里の大皿が祖父の自慢の品だが、古伊万里と一口に言ってもピンキリだろうから値段はあえて追求しないことにしている。
7.ひとくちにマッサージ師といってもピンキリいるので、よく選ばないとぼったくられたり、施術が下手で身体を壊してしまうことだったあるのだ。
8.YouTuberといってもピンキリで、年収10億を稼ぎ出しているスターもいれば、一年たっても収益化できず再生回数が1000にも満たないやつもいるのだ。
9.会社の社長と言っても今の時代1円からでも起業できる時代でピンキリなのだから、どのような事業展開をして収益を上げているか詳しく聞いた方がいいだろう。
10.ピンキリという言葉についてキリがいい方を指すと思っていたが、どうやらピンがいい方を指すことがわかり、危うく恥をかくところだった。

この言葉がよく使われる場面としては、最上のものから最低のものまで色々あることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように「ピンキリ」はとても限定的な場面で使う言葉になります。

「松竹梅」の例文

1.今日は給料日でたくさんお金が入ったので、松竹梅の松を頼むことにしました。
2.店長に松竹梅の値段の違いを聞いてみたところ、このお店では梅が一番高いコースらしい。
3.松竹梅の3つのコースがあったら、真ん中である竹を選ぶのが私の生き方です。
4.最近出費が多く金欠なので、松竹梅の中の一番安い梅を頼むことにしました。
5.彼女に見栄を張るために、お寿司屋さんで松竹梅の松を頼みました。
6.母はよく晩御飯の豪華さを松竹梅で表していて、すき焼きやお寿司は松、ハンバーグやカレーは竹、うどんやチャーハンは梅といった具合だった。
7.先輩から君のギャグは松竹梅で言ったら梅だと言われて、ようするにあまり面白くないのだなとわたしは気づくのに少々時間がかかってしまった。
8.中華料理のフルコースが松竹梅と分かれていたが、最初は梅でも悪くないと思ったが、奢る手前、見栄を張って松にしたほうがいいかもと迷っている。
9.出前のお寿司は松竹梅に分かれており、わたしは遠慮して梅を選んだが、友達は堂々と松でというものだから、怖いもの知らずだなと思ったのだった。
10.一般的な日本人なら松竹梅の竹を選ぶ人が多いと思うが、実はこれには仕掛けがあって、お店にとっていちばん利益率が高いものが竹になっているパターンが多いのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、3つの等級にランク分けすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように「松竹梅」はとても限定的な場面で使う言葉になります。

「ピンキリ」と「松竹梅」という言葉は、どちらも順番やランク分けを表す言葉です。どちらの言葉を使うか迷った場合、最上のものから最低のものまで色々あることを表現したい時は「ピンキリ」を、3つの等級にランク分けすることを表現したい時は「松竹梅」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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