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【際して】と【あたって】と【関して】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「際して」(読み方:さいして)と「あたって」と「関して」(読み方:かんして)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「際して」と「あたって」と「関して」という言葉は、物事につながる行動という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「際して」と「あたって」と「関して」の違い

「際して」と「あたって」と「関して」の意味の違い

「際して」と「あたって」と「関して」の違いを分かりやすく言うと、「際して」は出来事の直前の行動に使い、「あたって」は出来事が起きるまでの行動に使い、「関して」は物事に関係することに使うという違いです。

「際して」と「あたって」と「関して」の使い方の違い

「際して」という言葉は、「必要事項記入に際してのお願い」「雨天時の実施に際しましてはまたご連絡差し上げます」などの使い方で、何らかの行為やその事態に直面することを意味します。

「あたって」という言葉は、「ご利用にあたっての諸注意をご確認ください」「大きな買い物をするにあたって家族の同意は必要だ」などの使い方で、何かを行う時やその状況になることを意味します。

「関して」という言葉は、「この件に関してはすでに対応済みです」「新しいサービスに関してのチラシを店内に貼る」などの使い方で、その物事に関係することやつながっていることを意味します。

「際して」と「あたって」と「関して」の使い分け方

「際して」と「あたって」という言葉は、どちらも何かが起きる時や何かをする時に意味する言葉ですが、前者は出来事の直前に対する行動に対して使い、後者は出来事を迎えるまでの期間が空いており、その期間で行うことに対して使います。

また、「あたって」は、「のため」という表現に置き換えて使うことができる場合もありますが、「際して」は置き換えて使うことができません。

一方の「関して」は、その物事に関係することや、その範囲で物事を考える時に使う言葉で、「について」という表現に言い換えて使うことができます。

これが、「際して」、「あたって」、「関して」の明確な違いです。

「際して」の意味

「際して」とは

「際して」とは、ある行為や事態に出会うことを意味しています。

「際する」という言葉が変形したものに、接続助詞の「て」が付属した言葉です。

「際して」の使い方

「際して」を使った表現として、「ご注文に際して必ずお読みください」「ご利用に際しましてお願いがございます」「申込みに際し書類を読み込む必要がある」などがあります。

ビジネスシーンでは使われる表現ですが、日常生活においてはあまり使われません。日常的な会話の中では、「の時」「の場合」などの表現が多く使われています。

ただし、商品の取扱説明書や送られてきた手紙などの文書には記載されていることもあるため、日常生活にて全く目にしないというわけでもありません。

「際して」の類語

「際して」の類語・類義語としては、ある事態が起こるようなところに身を置くことを意味する「臨む」があります。

「あたって」の意味

「あたって」とは

「あたって」とは、何かを行う時やその場合になることを意味しています。

「あたって」の漢字表記

「あたる」という言葉が変形したものに、接続助詞の「て」が付属した言葉です。「あたり」という表現も同じように使われ、どちらも漢字で表記すると「当たって」「当たり」となります。

「差しあたって」の意味

「あたって」を使った言葉として、「差しあたって」があります。これは、この先のことはともかく、今のところ、しばらくの間などの意味で使われる慣用表現です。

「あたって」の使い方

「あたって」を使った表現として、「海外旅行に行くにあたっての準備」「資料作成にあたっての注意点」「受験にあたっての心構え」などがあります。

「催事を無事に迎えるにあたって支援が必要だ」など何か目的を示す場合に使われることもあり、「無事に迎えるために」のように言い換えることができる時もあります。

ビジネスシーンはもちろん、日常生活でも使うことはできますが、目上の人や敬語表現と共に使われることが多いため、時を表すようであれば「の時」、目的を表すようであれば「のため」など簡単な言葉が通常時では使われています。

「あたって」の類語

「あたって」の類語・類義語としては、場所や時間、事柄を表す「おいて」があります。

「関して」の意味

「関して」とは

「関して」とは、その物事に関係すること、つながっていることを意味しています。

「関する」という言葉が変形したものに、接続助詞の「て」が付属した言葉です。

「関して」の使い方

「関して」を使った表現として、「詳細に関してはリンク先をご覧ください」「マンガに関して語らせると彼は長い」「彼女からはダイエットに関して多くのことが聞ける」などがあります。

日常生活からビジネスシーンまで幅広く使うことができる言葉ですが、「関する」「関し」に変化させて使われることも多いです。

「関して」の置き換え語

「関して」という表現は「に関連して」「に関わって」などの言葉に置き換えて使うことができる場合もあります。

「関して」の類語

「関して」の類語・類義語としては、ある事柄に関してやその範囲を限定する時の表現である「について」があります。

「際して」の例文

1.商品の使用に際して、隅から隅まで注意事項を読むようにすることは事故を防ぐことにもつながる。
2.ご予約に際しましてはお手数をお掛け致しまして申し訳ありませんでした。
3.課題の提出に際して、あらかじめ名前などの必要事項が記載されているかを確認しない者おり、評価が付けられずに困る。

この言葉がよく使われる場面としては、ある行為や事態に出会うことを意味する時などが挙げられます。

例文2の「際しまして」は「際して」の敬語表現で、目上の人に対してやビジネスシーンにて使われる言葉です。

「あたって」の例文

1.イベントを開催するにあたって、多くの人たちからの支援をして頂いたため、成功を収めることができたのもそのおかげである。
2.ショッピングモールへと出向き、子どもの進学にあたって必要なものを買い揃える必要がある。
3.美術館や博物館に足を運ぶことは、今回のレポートを書くにあたり重要な資料となるに違いない。

この言葉がよく使われる場面としては、何かを行う時やその場合になることを意味する時などが挙げられます。

どの例文も、「あたって」が付属する文節に含まれる動作が出来事の直前に行われているものではないため、「際して」に置き換えて使うのに適していません。

「関して」の例文

1.年末年始の営業に関してのお知らせが館内の至るところに張り出されており、ホームページにも掲載されていた。
2.食堂の新しいメニューの考案に関して、要望や具体案があるようであれば意見箱に入れてほしいと頼まれた。
3.基本的には穏やかな父も、趣味に関して話しをする時には興奮して周りが見えなくなってしまうようだった。

この言葉がよく使われる場面としては、その物事に関係すること、つながっていることを意味する時などが挙げられます。

どの例文の「関して」も、「について」という表現に置き換えて使うことができます。

「際して」と「あたって」と「関して」どれを使うか迷った場合は、出来事の直前の行動を表す場合は「際して」を、出来事が起きるまでの行動を表す場合は「あたって」を、物事に関係することを表す場合は「関して」を使うと覚えておけば間違いありません。

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