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【恩の字】と【御の字】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「おんのじ」という読み方の「恩の字」と「御の字」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「恩の字」と「御の字」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「恩の字」と「御の字」の違い

「恩の字」は「御の字」の間違い

「恩の字」と「御の字」の違いを分かりやすく言うと、「恩の字」とは「御の字」の間違った使い方、「御の字」とは望んだことが叶って十分に満足できることです。

「恩の字」は誤字

一般的には「恩の字」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「御の字」のことを間違えて「恩の字」を使っている人がほとんどです。

「御の字」は正しい日本語

正しい言葉である「御の字」を使った分かりやすい例としては、「出費がこの程度で済んだので御の字です」「人手不足なので少しの間手伝ってくれるだけでも御の字です」「この家が5000万で売れるなら御の字です」などがあります。

「御の字」という言葉はあっても、「恩の字」という言葉は存在しません。同時に「御の字」という単語の意味について「望んだことが叶って十分に満足できること」と覚えておきましょう。

「御の字」の英語表記

「御の字」を英語にすると「satisfied」「most satisfactory」となり、例えば上記の「この家が5000万で売れるなら御の字です」を英語にすると「If I can get fifty million for this house, I’ll be quite satisfied」となります。

「恩の字」の意味

「恩の字」とは

「恩の字」とは、「御の字」の間違った使われ方です。

「恩の字」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が同じなため、「御の字」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「恩の字」と間違えやすい理由

「恩の字」と「御の字」を間違えてしまう一番の理由としては、「恩」と「御」がどちらも「おん」と発音するからです。

正しい日本語は「御」の漢字を使った「御の字」と覚えておきましょう。

「恩の字」の「恩」の正しい使い方

間違った言葉である「恩の字」の「恩」を使った別の言葉としては、受けた恩に報いることを意味する「恩返し」、いかにも恩に着せるように厚かましいことを意味する「恩着せがましい」、情けをかけ力になってくれた人のことを意味する「恩人」などがあります。

「御の字」の意味

「御の字」とは

「御の字」とは、望んだことが叶って十分に満足できることを意味しています。その他にも、最上のものという意味を持っています。

「御の字」の読み方

「御の字」の正しい読み方は「おんのじ」で、「ぎょのじ」は誤った読み方なのでご注意ください。

「御の字」の使い方

「御の字」を使った分かりやすい例としては、「無観客でも開催できれば御の字です」「今年はJ1に残留出来たら御の字だ」「キッチンのリフォームが40万で済んだので御の字です」「今回のワールドカップは予選が突破できたら御の字だ」などがあります。

「御の字」は二つの意味を持つ言葉ですが、望んだことが叶って十分に満足できることの意味で使うのがほとんどです。もう一つの最上のものという意味はあまり使われていません。

「御の字」の由来

「御の字」は江戸時代の遊女が使っていた遊里語から生まれた言葉です。

江戸時代に遊女たちが「ありんす」や「ざんす」といった郭言葉(読み方:くるわことば)を使っており、「御の字」もその中の一つになります。極上の物を貰ったり、良い職に就いた時に、ありがたく思っているという意味で「御の字」という言葉を使っていたそうです。

これが転じて、現代では望んだことが叶って十分に満足できることの意味で使われるようになりました。

「御の字」の誤用は多い

「御の字」は望んだことが叶って十分に満足できること、つまり大いにありがたいという意味で使う言葉ですが、一応納得できるという誤用の意味で使う人が増えてきています。

文化庁が発表した平成30年度に行われた国語に関する世論調査で、「70点取れば御の字だ」を「大いにありがたい」と「一応納得できる」のどちらの意味か尋ねたところ次のような結果がでました。

本来の意味とされる「大いにありがたい」で使う人が36.6%、本来の意味ではない「一応納得できる」で使う人が49.9%と逆転した結果がでています。しかしながら、「一応納得できる」の意味で「御の字」を使うのが間違いなので、使わないようにしましょう。

「御の字」は方言でも死語でもない

「御の字」は江戸時代に生まれた言葉であるため、現代では死語と認識されている人もいますが、ビジネスシーンを中心に現代でも使われている言葉です。また、方言ではなく全国どこでも使われています。

「御の字」の類語

「御の字」の類語・類義語としては、その人にとって望ましいことを意味する「幸せ」、これ以上ないほど喜ばしいことを意味する「万々歳」(読み方:ばんばんざい)、物事が自分の望み通りになって満足であり喜ばしいことを意味する「嬉しい」などがあります。

「恩の字」の例文

1.「恩の字」という言葉は存在しないので、おそらく「御の字」の言い間違いだろう。
2.「御の字」という言葉は望んだことが叶って十分に満足できることで、「恩の字」という言葉はない。
3.「恩の字」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.今年のシーズンは二桁勝利をすれば恩の字だろうという言葉を使う人はいるが、正しくは今年のシーズンは二桁勝利をすれば御の字だろうです。
5.この試合は引き分けであれば御の字ですという言葉はあるが、この試合は引き分けであれば恩の字ですという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「御の字」という言葉を間違えて「恩の字」と表現している時などが挙げられます。

「恩の字」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「御の字」を間違えて使っている可能性が高いです。

「恩の字」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「恩の字」ではなく、「御の字」と表現するのが正しい使い方になります。

「御の字」の例文

1.あまり勉強する時間がなかったので、今回の試験は平均点以上取れたら御の字です。
2.今月は出費が多いと思っていたが、この程度であるのなら御の字だ。
3.大規模なリフォームだったので1000万かかると思っていたが、700万で済んだのは御の字です。
4.無理にとは言いませんが、今年中に完成していただけると御の字ですね。
5.ゴールデンウィークなので大渋滞が予想されていたが、この程度であるなら御の字です。
6.家の倉庫に眠っていたレコードは当初の予測よりも高く売れなかったのだが、それでも2万円で売れたのだから御の字だろう。
7.おまえは大手企業に何の準備もせずに乗り込んで、筆記や面接試験を受けて結果的に二次選考まで通過したのだから御の字と思わないとね。
8.新装開店したお店の客単価は思ったほど伸びなかったが、わたしは無理やりでもお金をくれるだけでも御の字だと思うようにしていた。
9.おばあさんは息子夫婦が一年に一度しかこないと嘆いていてが、わたしは一年に一度来るだけでも御の字と思わなきゃいけないよと励ました。
10.たしかに超満員じゃないけどこれだけのお客さんが来れば御の字だと支配人は言っていたのだから、けっして落胆することはないと思うのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、望んだことが叶って十分に満足できることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、最上のものを表現したい時にも使います。

上記の例文のように、「御の字」はプラスのイメージで使うのが一般的です。

「恩の字」と「御の字」どちらを使うか迷った場合は、「恩の字」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「御の字」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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