【会心】と【改心】と【快心】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「かいしん」という読み方の「会心」と「改心」と「快心」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「会心」と「改心」と「快心」という言葉は同音の言葉ですが、意味は大きく異なりますのでご注意下さい。




会心と改心と快心の違い

会心と改心と快心の意味の違い

会心と改心と快心の違いを分かりやすく言うと、会心は期待通りで満足することを表現する時に使い、改心は心を入れ替えることを表現する時に使い、快心は気持ちのいいことを表現する時に使うという違いです。

会心と改心と快心の使い方の違い

会心という言葉は、「会心の出来である商品を愛好してもらえている」「会心の作を得た安心した」などの使い方で、期待通りにいって満足することを意味します。

改心という言葉は、「成績不振の生徒を改心させる」「改心して真面目に生活する」などの使い方で、今までの行いを反省して心を改めることを意味します。

快心という言葉は、「応援しているチームが快心の逆転を収めた」「快心の出来事に立ち会うことができた」などの使い方で、気持ちの良いことを意味します。

会心と改心と快心の使い分け方

会心と快心は非常によく間違えられる言葉ですが、前者は想定した物事を想定通り、もしくは想定以上の結果で終えて満足した場合に使われる言葉ですが、後者は身体や脳が満足感を得る場合に使われます。

そのため、期待通りの出来上がりを意味する「会心の出来」という表現を「快心の出来」とすることはできるものの、作り上げる前からその出来になるかは不明であったことを暗に意味することとなります。

また、見ていて気持ちの良い逆転を意味する「快心の逆転」という表現を「会心の逆転」とすることも出来ますが、実際に戦い始める前から一度劣勢に立つことが想定されていたことを暗に意味することとなります。

一方、改心は、反省して心を入れ替えることを意味する言葉であるため、会心や快心とは意味が異なります。

これらが会心、改心、快心の明確な違いです。

会心の意味

会心とは

会心とは、期待通りにいって満足することを意味しています。

表現方法は「会心の一撃」「会心の笑み」「会心の出来」

「会心の一撃」「会心の笑み」「会心の出来」などが、会心を使った一般的な言い回しです。

上記以外の会心を使った言葉として、「会心の友」「会心の笑みをもらす」があります。

「会心の友」の意味

一つ目の「会心の友」とは、気心のよく合った友だちを意味する言葉です。

「会心の笑みをもらす」の意味

二つ目の「会心の笑みをもらす」とは、思い描いた通りの結果となり、満足して喜びの表情をすることを意味する言葉です。

そのため、満足はすれど最初から想定していない結果に対しては、会心という言葉を使うのに適していません。

会心の対義語

会心の対義語・反対語としては、酷く残念がることを意味する「痛恨」があります。

会心の類語

会心の類語・類義語としては、他人の考えや行動などを理解し認めることを意味する「納得」、十分に満足することや納得することを意味する「堪能」、心が満ち足りることを意味する「満足」、十分に補い満たすことを意味する「充足」などがあります。

会心の会の字を使った別の言葉としては、物事の道理を会得することを意味する「理会」、集まり相談をして物事を決定することを意味する「会議」、人と会うことを意味する「面会」、物事を行うのに最も都合の良い時期を意味する「機会」などがあります。

改心の意味

改心とは

改心とは、今までの行いを反省して心を改めることを意味しています。

改心は「かいしん」という読み方をしますが、同じ読み方をする「改新」と間違えて書かれることが多い言葉です。「改新」は、物事を改めて新しくすることを意味する言葉で、歴史的な国政改革である「大化の改新」などに使われている言葉です。

また、「回心」という言葉とも混同されて使われます。回心は神に立ち返ることを意味する宗教の言葉で、特にキリスト教の言葉として使われます。

本来の旧約聖書と新約聖書では二つの言葉が日本語の回心に該当します。そのうちの一つが「悔い改め」であることから改心という言葉を使う人が多くいます。

表現方法は「改心する」「改心した人」「改心しました」

「改心する」「改心した人」「改心しました」などが、改心を使った一般的な言い回しです。

改心の対義語

改心の対義語・反対語としては、昔の状態や体制に戻ることを意味する「復古」があります。

改心の類語

改心の類語・類義語としては、自分の犯した悪事や失敗を認めて改め直すことを意味する「改悟」、自分の罪を悔いて他人に告白することを意味する「懺悔」、自分の良くなかった点を認めて改めようと考えることを意味する「反省」などがあります。

改心の改の字を使った別の言葉としては、従来の制度などを改めてより良いものにすることを意味する「改革」、道路や建物などの悪い部分を直すことを意味する「改修」、悪いところを改めて良くすることを意味する「改善」などがあります。

快心の意味

快心とは

快心とは、気持ちの良いことを意味しています。

「快心の逆転」の意味

快心を使った言葉として、「快心の逆転」があります。スポーツなど勝敗が決まるような戦いで、劣勢の状態から勝利を気持ちよく勝ち取ることを意味します。調子よく勝ち進むことや成功を次々と収めることを意味する「快進撃」とは漢字が違います。

「快心の一撃」「快心の笑み」は誤り

快心を使った誤った言葉として、「快心の一撃」「快心の笑み」があります。

どちらも本来は「会心の一撃」や「会心の笑み」と表記される言葉です。前者は、期待通りにいった素晴らしい一撃という意味を持つ言葉で、ゲームなどで使われる言葉です。また、後者は、心から満足した時に出る笑みを意味する言葉として使われます。

快心の対義語

快心の対義語・反対語としては、嫌な気持ちになることを意味する「不快」があります。

快心の類語

快心の快の字を使った別の言葉としては、気持ちや性質が明るく元気の良い様子を意味する「快活」、気持ちよく勝つことを意味する「快勝」、非常に気持ちがよいことを意味する「痛快」、楽しく気持ちのよいことを意味する「愉快」などがあります。

会心の例文

1.返却された定期試験の結果を見て、友人は会心の笑みを浮かべていた。
2.会心の作を他者にも認めてもらえるのは心が躍る。
3.テレビに映ったスポーツ選手は会心のプレーをすることが出来たのか、ガッツポーズをしていた。
4.夏頃から準備を進めていた実験が驚くほど成果を上げており、研究室に一人でいる時は会心の笑みがこぼれっぱなしだ。
5.はじめての陶芸で、先生からはセンスがあると言われて図に乗ってしまったせいもあり、完成品は会心の出来というには程遠いが、わたしとしてはとても満足している。
6.剣道の交流試合で、ライバルに会心の一撃を食らわしてやろうとしたのだが、それがかえって雑念を呼び起こしてしまい、相手に隙を見せてしまった。
7.彼との付き合いは小学生時代までさかのぼり、高校時代はいろいろ悪さもしたけれども、今ではお互いに切磋琢磨できる会心の友である。

この言葉がよく使われる場面としては、期待通りで満足することや、納得することを意味する時などが挙げられます。

例文1の「会心の笑み」とは、満足した時に自然と出る微笑みを意味する慣用表現です。

改心の例文

1.一度生徒指導を行なった生徒は改心したのか、真面目に学業に励んでいた。
2.後輩の扱いが酷い先輩が改心したのは、上司に叱られたかららしい。
3.彼の粗暴を目の当たりにしたとき、改心していなかったのだとよく分かった。
4.あなたは改心したのではなく、ただ口先だけで謝意を述べたに過ぎず、またその謝意もとうてい受け入れられるものではない。
5.主人公のヒーローが毎回悪役に「改心するなら今のうちですよ」と忠告するのだが、そこで悪役が改心したらどうなるのかちょっと観てみたいと思うのだ。
6.わたしには、もう改心して真面目に生活するといっていたのに、舌も乾かぬうちから、パチンコや競馬に興じているのだから救いようのない男だよ。
7.あんなどうしようもない兄だけど、今でもいつか改心してわたしたち家族のもとに戻ってくれるのではないかと淡い期待を拭い去ることが出来ないでいる。

この言葉がよく使われる場面としては、反省して心を入れ替えることを意味する時などが挙げられます。

例文のどの「改心」も、「反省」「後悔」などに置き換えて使うことができますが、同じ読み方をする他の「会心」「快心」「回心」などを使うことはできません。

快心の例文

1.マッサージや整体の施術を受けて快心を得る習慣はなかなかやめることが出来ない。
2.満を持して打席に立った選手は、ホームランを打ち、チームは快心の逆転を果たした。
3.初日の出を見に行った友人は快心の光景を目に焼き付けてきたと語ってくれた。
4.女友達が舞台女優になりたいのは、舞台を演じきって快心と歓喜のなかで幕が下りるあの瞬間を一度でも味わってみたいからだと熱く語っていた。
5.男は根っからのギャンブル好きで、勝った時の快心をまた得ようとするあまり、射幸心に溺れてたくさんのお金を投じてしまう典型的なダメなやつであった。
6.昨今では社会に不満がある人も多いせいか、ムカつく相手をビシッと追いやるような快心の出来事を再現ドラマにしたバラエティー番組が人気である。
7.高校野球では強豪チーム相手に、初出場チームの快心の逆転を期待しているが、現実はそう簡単に勝たしてくれる相手はなく涙をのむ事が多い。

この言葉がよく使われる場面としては、気持ちのいいことや、良い気持ちを意味する時などが挙げられます。

例文2の「快心」は、劣勢となってから逆転することを最初から想定して満足のいく結果を得ることが出来た場合であれば、「会心」を使う方が相応しいです。

会心と改心と快心どれを使うか迷った場合は、期待通りで満足することを表す場合は「会心」を、心を入れ替えることを表す場合は「改心」を、気持ちのいいことを表す場合は「快心」を使うと覚えておけば間違いありません。

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