【ゆっくり】と【のんびり】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「ゆっくり」と「のんびり」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ゆっくり」と「のんびり」という言葉は同義語で、どちらも急かされていないという同じ意味を持ちますが、それぞれの言葉の使い方には少し違いがあります。



「ゆっくり」と「のんびり」の違い

「ゆっくり」と「のんびり」の違いを分かりやすく言うと、「ゆっくり」というのは、行動するための時間などに余裕があることを意味していて、「のんびり」というのは、気持ちに余裕があることを意味しているという違いです。

「ゆっくり」と「のんびり」は同義語で、入れ替えても意味が通じる使われ方をすることが多いです。例えば「お風呂にゆっくりと浸かる」は「のんびりと浸かる」と言い換えても問題なく通じますし、「ゆっくりする」と「のんびりする」は同じ状況を表現出来ます。

一つ目の「ゆっくり」というのは、「ゆっくり出勤する」や「ゆっくりと腰を下ろす」のように使われます。どちらも時間をかけて物事を行うことを表現しています。「ゆっくり」は時間に余裕があるという意味だということが分かります。

また「ゆったり」という言葉を使う傾向が強くなってきましたが「ゆっくり座れる広い椅子」というように、空間的に余裕があるという意味でも使うことが出来るのが、「ゆったり」という言葉です。

二つ目の「のんびり」というのは、気楽であることや、「のどか」であることを意味する言葉です。上に挙げた「ゆっくり出勤する」と「ゆっくり腰を下ろす」と比べてみましょう。

「ゆっくり出勤する」と「のんびり出勤する」はだいぶ違った印象を与えます。「ゆっくり」を使うと急いでいない状況が連想されますが、「のんびり」を使うと、急いでいないことに加えて「ぬくぬく」していることが思い浮かべられます。

また、「ゆっくり腰を下ろす」は落ち着いている状況だとすぐに分かりますが、「のんびり腰を下ろす」は一瞬分かりにくい表現です。くつろいでいて腰を下ろすのも億劫だという状況だと考えられます。

「ゆっくり」は「あることをするために時間的・空間的な余裕がある」という意味で、「のんびり」は「余裕があるから気楽だ、のどかだ、くつろげる」という情景を表現する言葉です。

厳密ではないですが、「ゆっくり」は客観的な状況を表していて、「のんびり」は心の状態を表す言葉というように区別することが出来ます。

「ゆっくり」の意味

「ゆっくり」とは、行動に時間をかける様子、行動のために時間的・空間的な余裕があることを意味しています。「ゆっくり腰を上げる」「朝はゆっくり出かけられる」「ゆっくりした椅子」などのように使われます。

例えばゆっくり出勤できる時、その人の心には余裕があります。「ゆっくり」という言葉には何らかの感情が込められていることは確かですが、しかし、この言葉が表現するのは心の中の状態ではなく、外部の状況です。心の中の状態を表現するのは「のんびり」の方です。

人間や動物、機械などの動作だけではなく「ゆっくりとした川の流れ」や「時間がゆっくり流れているように感じる」というようにも使うことが出来ます。これらの場合は遅いことを表現していますが、何らかの感慨が込められています。

「ゆっくり」は余裕があることで、「のんびり」は余裕があるから気楽なことなので、二つの言葉は地続きです。なので「帰省してゆっくりする」や「帰省してのんびりする」のように、ほぼ同じ意味で使う場合も多いです。

「ゆっくり」の類語・類義語としては、緩やかなこと、ゆるゆるしていることを意味する「ゆったり」などがあります。「ゆっくり時間が流れる」は「ゆったりとした時間」で「ゆっくりした椅子」は「ゆったり出来る椅子」と同じです。

「ゆっくり」の対義語・反対語としては、せわしなく動いていることを意味する「せかせか」、細かい目先のことに捉われて、落ち着きがないことを意味する「あくせく」、狭苦しいことを意味する「せせこましい」などがあります。

「のんびり」の意味

「のんびり」とは、気持ちに余裕があったり、のどかに感じられたりすることを意味しています。

「ゆっくり」が動作の側面だとすると、「のんびり」は心の側面です。「のんびり」とした性格とは一般的に言われますが、性格を表現するのに「ゆっくり」という言葉はあまり使われません。

二つの言葉は地続きに意味が重なっているので、「ゆっくりする」と「のんびりする」は同じ状況を表現することが出来る言葉です。

ですが、「ゆっくり」という言葉には冷静さや落ち着きを連想させるニュアンスがあるのに対して、「のんびり」という言葉は「気の抜けた」とか「ぬくぬく」したという悪い意味と結びつくこともあります。

例えば「ゆっくり出勤する」と「のんびり出勤する」は違った印象になります「ゆっくり」を使うと急いでいない落ち着いた状況が連想されますが、「のんびり」の場合、ぬくぬくと気が抜けているように感じられます。

しかし、「のんびりとした暮らし」や「のんびりとした街並み」など、「ゆっくり」という言葉には出せないニュアンスを出せるところが、「のんびり」という言葉の最大の特徴です。

「のんびりとした暮らし」や「のんびりとした街並み」は、情景を表しています。情景というのは、心を通して眺められる景色や場面のことです。景色や場面が心に投影されて、「のんびり」という気持ちを生んでいることが表現されています。

「のんびり」の類語・類義語としては、せかせかせず、落ち着いている性格や態度を意味する「おっとり」や「のほほん」などがあります。

「ゆっくり」の例文

1.自分の家だと思って、どうぞゆっくりしていって下さい。
2.喉に詰まらせないように、ゆっくりと噛んで食べる。
3.前の晩に支度をしておいたので、朝はゆっくり出かける準備が出来た。
4.亀はゆっくりだが確実に進むことのたとえとして引き合いに出される。
5.車窓から風景を眺めていると、時間がゆっくり進むように感じられた。

この言葉がよく使われる場面としては、時間をかけて行動することを表現したい時などが挙げられます。ゆっくりという言葉の元々の意味は、時間的・空間的に余裕を持って行動出来るという意味で、心の状態を意味するものではありません。

しかし「のんびり」と意味が繋がっているために、どちらを使って表現してもいい場合も多いです。例文1の「ゆっくり」は「のんびり」と言い換えても問題はありません。

ですが、その他の例文を「のんびり」と言い換えてしまうと、誤解を与えたり、意味が通じなくなってしまうことがあります。「ゆっくり」は動作に対して使うということを覚えておきましょう。

「のんびり」の例文

1.今週の土日はのんびり温泉にでも入りに行くかな。
2.あまりのんびりしていると、後で余裕がなくなるよ。
3.田舎ののんびりとした生活に憧れを抱く。
4.入院することになったので、しばらくのんびりすることにしました。
5.お母さんが、少しはのんびりさせてほしい、とぼやいていた。

この言葉がよく使われる場面としては、気持ちの余裕があることや、のどかな情景を表現したい時などが挙げられます。「のんびり」という言葉は、心の状態を表現します。人や動物、物の動作を表現する「ゆっくり」とは、その点で全く異なります。

例文3の「田舎ののんびりとした生活」は、正確に言えば心の状態ではありません。しかし動作でもなく、心を通して見られる世界、景色、場面のことです。

「ゆっくり」と「のんびり」の使い分けで迷った場合は、どれだけ心の状態を表したいかを考えてみて下さい。

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