【誤記】と【誤字】と【誤植】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「誤記」(読み方:ごき)と「誤字」(読み方:ごじ)と「誤植」(読み方:ごしょく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「誤記」と「誤字」と「誤植」という言葉は、文字の誤りという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




誤記と誤字と誤植の違い

誤記と誤字と誤植の意味の違い

誤記と誤字と誤植の違いを分かりやすく言うと、誤記は単語や文字の書き誤りを表現する時に使い、誤字は漢字の書き誤りを表現する時に使い、誤植は印刷物における文字の誤りを表現する時に使うという違いです。

誤記と誤字と誤植の使い方の違い

誤記という言葉は、「誤記を訂正するための書類をもらう」「ホームページに誤記に関するお詫びが掲載されている」などの使い方で、文書内などの単語や文字の誤字脱字や、追加による誤りを意味します。

誤字という言葉は、「先生に論文の誤字脱字が多いと叱られる」「誤字をしたままメールを送ってしまった」などの使い方で、誤った文字を意味します。特に漢字の誤りに対して使われます。

誤植という言葉は、「漫画の最新話に誤植を見つける」「昨日印刷してもらった資料に誤植を見つけた」などの使い方で、印刷物における文字や記号の誤りを意味します。

誤記と誤字と誤植の使い分け方

誤字は「扉を明ける」「窓を占める」などのように誤った文字、特に誤った漢字を使ったものに対して使われる言葉で、挙げた二つの例文は本来「扉を開ける」「窓を閉める」とするのが正しい使い方です。

誤記は、単語の書き誤りや脱落、入れ替えなどによる誤りを指す言葉で、誤字を含みます。例えば「0か1を入力」ではなく「1か2を入力」が正しい場合や、「弊社の商品」ではなく「弊社の商品の一部」が正しい場合など、これらの誤りに対して誤記を使います。

一方、誤植は印刷物における誤字を意味する言葉です。そのため、より多くの誤りに対して使える順番に並べると、誤記>誤字≧誤植となります。

これらが、誤記、誤字、誤植の明確な違いです。

誤記の意味

誤記とは

誤記とは、誤って書くことを意味しています。

誤記という言葉は、単語の間違いや欠落による間違いを特に指す言葉です。例えば「私のごはん」と「私の犬のごはん」では意味が大きく変わりますし、英文でも「not」が入るか否かで文章の意味が大きく変わります。

聖書は現代で作られる本の中でも非常に歴史のある本で、誤記も多くなされてきました。牛肉の複数形である「beeves」を蜂である「bees」とされていたり、葡萄畑である「Vineyard」が酢である「Vinegar」とされていたりなどの誤記が確認されています。

表現方法は「誤記訂正」「誤記載」「誤記入」「誤記述」

誤記を使った表現として、「誤記訂正」「誤記載」「誤記入」「誤記述」などがあります。誤記の内容を詳しく説明するための表現に変えられることが多く、別の単語に「誤」という漢字が付いて接頭語として機能しています。

誤記の類語

誤記の類語・類義語としては、実際には無い文字や間違って使った文字を意味する「嘘字」があります。

誤記の記の字を使った別の言葉としては、事実を書いた文章を意味する「記事」、将来のために物事を書き記したものを意味する「記録」、素早く書き記すことを意味する「速記」、はっきりと書き記すことを意味する「明記」などがあります。

誤字の意味

誤字とは

誤字とは、正しくない文字を意味しています。

「誤字脱字」の意味

誤字を使った言葉として、「誤字脱字」があります。脱字とは書き落とした字のことを指します。例えば「ありがとう」という言葉を「ありとう」と表記していたら脱字と言えます。

この脱字と、漢字などの誤りを意味する誤字が、一括りに「誤字脱字」と言われており、二つの言葉を合わせて新しい意味が付与されているというわけでもないため、四字熟語とは言えません。

また、誤字に似ているものに「俗字」があります。俗字は一見誤字のような文字ですが、正式な文書では使われない社会一般で使われる文字を指す言葉です。

例えば、「第一位」の「第」は手書きの場合「㐧」と書かれることがあります。本来の漢字とはあまり似通っていませんが、誤字ではありません。これが俗字です。

誤字の対義語

誤字の対義語・反対語としては、正しい書き方をした漢字を意味する「正字」があります。

誤字の類語

誤字の類語・類義語としては、文字などを書き誤ったものを意味する「書き損じ」があります。

誤字の字の字を使った別の言葉としては、点や線の集まりで構成された文字の形を意味する「字形」、印刷された本などを意味する「活字」、数を表すのに使う記号や文字を意味する「数字」、複雑な漢字を簡略にしたものを意味する「略字」などがあります。

誤植の意味

誤植とは

誤植とは、印刷物における文字や記号の誤りを意味しています。

誤植の由来

活版印刷において活字を原稿に指定してある体裁に並べて組むことを植字と言いますが、その印刷過程での、活字の欠落、単語の欠落、活字の配置間違いなどの間違いに対して「誤植」という言葉を使っていました。

この活版印刷の誤植が由来となり、通常の印刷物における誤りを誤植と言うようになり、広義的には表記の誤りとして認識されています。

そのためか、コンピューターで文字を打つ時の誤変換や打ち間違いなども全て誤植と一括りにされていることがありますが、この場合は誤字や誤記という言葉を使う方が好ましいです。

印刷物を発行した企業などからすると誤植は訂正しなければならず落ち度とされますが、あまりにも理解不能であったり面白い誤植である場合、それをネタや笑い話として扱う人も多くいます。

誤植の類語

誤植の類語・類義語としては、書き間違えたものを意味する「書き誤り」があります。

誤植の植の字を使った別の言葉としては、勢力などを植え付けて拡大することを意味する「扶植」(読み方:ふしょく)、外国の文物や制度などを自分たちの国に取り入れることを意味する「移植」などがあります。

誤記の例文

1.新しく買ったカメラの説明書に誤記と思われる箇所を発見した。
2.参加するライブのホームページに誤記のお詫びと訂正に関するページが設けられていた。
3.先日提出した書類の内容に誤記があることに気が付いたため、窓口に改めて提出した。
4.誤記がないように原稿を何度も読み返し依頼主に送ったがやはり数カ所の誤記が見つかり、今後は別の人を頼みクロスチェックすることにした。
5.ついつい昔のものだから歴史的文献の一言一句を真に受けてしまいがちだが、もちろん誤記載の可能性も考慮していなければ研究上で大きな間違いが起こるだろう。
6.免許の更新で、書類を注意して記入していたにもかかわらず、事務の人から誤記入を指摘されて全部やり直しかと思ったら、融通をきかせてくれて書類は無事に受理された。
7.うっかりスーパーのチラシの商品の値段の誤記を訂正するのを忘れてしまい、急いで値段を修正しようとしたがすでに間に合わなかったのだった。

この言葉がよく使われる場面としては、誤って書かれたものを意味する時などが挙げられます。

誤記は、単語の間違いや文字の間違い、どちらにも使うことができる言葉です。印刷物であれば、誤植という言葉に置き換えて使うことができます。

誤字の例文

1.論文の誤字が多すぎて締め切り直前まで手を付けなかった自分を恨んでいる。
2.自分自身誤字をしてしまうと、文章を読み直した時に一人で笑ってしまう。
3.「ドアを開ける」という言葉を「ドアを明ける」と誤字してしまったことを訂正するのも恥ずかしい。
4.最近の学生は、レポートを手書きさせると誤字が多くて困るが、これもパソコンやスマホ普及の弊害だろう。
5.国語の授業で黒板に文字を書くのに緊張して誤字してしまったが、先生が優しく指導してくれたお陰で最終的には上手に書くことができた。
6.履歴書を書く時はあらかじめノートで何度も練習した上で、さらには誤字脱字をしないように鉛筆で薄く書いてからボールペンで清書するようにしている。
7.息子からの手紙は、ルーズリーフの誤字だらけの手紙であったが、こうやって親のわたしに手紙を送ってくれたのは嬉しいものであるよ。

この言葉がよく使われる場面としては、正しくない文字や漢字の書き誤りを意味する時などが挙げられます。

どの誤字という言葉も、誤記という言葉に置き換えて使うことができ、印刷してあるものであれば誤植という言葉も使うことができます。

誤植の例文

1.インターネットを見ていると、おもしろい誤植がまとめられているサイトがたくさんある。
2.購入した本の途中に誤植の訂正のための紙が挟まっていた。
3.試験で使われた問題冊子の一部に誤植があったため、全員その問題は正解した扱いとなった。
4.翻訳しようとするとどうもしっくりこなかったので原文をあらためて詳細に見てみると、誤植があることがわかりそれを加味して翻訳を試みてみた。
5.校閲の主な仕事は文章表現がおかしかったり、誤植があったり、内容に誤りがないか調べるのだが、大雑把な性格の人間には到底できない仕事だ。
6.まったく欠点がない完璧な人間に面白みがないのと同じように、まったく誤植のない書籍もどこかあたたかみがないように思えるのだ。
7.科学技術の発達に伴い誤植を検知するシステムがどんどん発達しているので、記入したそばから間違いを指摘してくれるAIなんかがすでに導入されてもおかしくない時代だ。

この言葉がよく使われる場面としては、印刷物における文字や記号の誤りを意味する時などが挙げられます。

どの例文の誤植という言葉も、誤記や誤字に置き換えることはできますが、雑誌や本、マンガなどの言葉の間違いには誤植を使うのが一般的です。

誤記と誤字と誤植どれを使うか迷った場合は、単語や文字の書き誤りを表す場合は「誤記」を、漢字の書き誤りを表す場合は「誤字」を、印刷物における文字の誤りを表す場合は「誤植」を使うと覚えておけば間違いありません。

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