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【拝命】と【任命】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「拝命」(読み方:はいめい)と「任命」(読み方:にんめい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「拝命」と「任命」という言葉は、どちらも職務や役割に関する表現という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




拝命と任命の違い

拝命と任命の意味の違い

拝命と任命の違いを分かりやすく言うと、拝命とは任命を受けることを表す謙譲語、任命とは人を役職につけることという違いです。

拝命と任命の使い方の違い

一つ目の拝命を使った分かりやすい例としては、「この春から中学校長を拝命する」「選考委員を拝命しました」「防災対策特別長を拝命いたしました」「一日警察庁の特命を拝命する」「新年会の幹事を拝命しました」などがあります。

二つ目の任命を使った分かりやすい例としては、「研究論文が認められ教授に任命される」「人事委員会の承認を得て任命権者が定める」「任命書の雛形を探しています」「広報大使に任命される」などがあります。

拝命と任命の使い分け方

拝命と任命という言葉は、どちらも職務や役割に関する表現であり、人事異動や昇進の際に使われていますが、意味や使い方には大きな違いがあります。

拝命とは、任命されることを意味する謙譲語です。目上の人に職務を任される際に、謹んでその職務を引き受けることを表します。官職に就く場合に使われることが多く、民間企業で使うのは仰々しい感じがする言葉です。

任命とは、特定の職務や役割に就くように命じることを意味します。公務員や会社員などのビジネスシーンだけでなく、学校生活の委員会や役割など、幅広い場面で使われている言葉です。

つまり、拝命と任命という言葉は、任命される側を表すか、任命する側を表すかが大きな違いになります。また、拝命という言葉は謙譲語であり、使われるシーンが限られることも二つの言葉の違いになります。

拝命と任命の英語表記の違い

拝命を英語にすると「receiving an official appointment」「being appointed」となり、例えば上記の「中学校長を拝命する」を英語にすると「be appointed to principal of the middle school」となります。

一方、任命を英語にすると「assignment」「installment」「appointment」となり、例えば上記の「教授に任命される」を英語にすると「be appointed to a professorship」となります。

拝命の意味

拝命とは

拝命とは、任命されることをへりくだっていう語、命令を謹んで受けることを意味しています。

表現方法は「拝命しました」「拝命した」「拝命する」

「拝命しました」「拝命した」「拝命する」などが、拝命を使った一般的な言い回しです。

拝命の使い方

拝命を使った分かりやすい例としては、「取締役社長を拝命しました」「昇進昇格で挨拶を拝命された」「課長を拝命したことを社内で挨拶する」「法人営業部長を拝命しました」「理事を拝命することとなりました」などがあります。

その他にも、「本日付けで店長を拝命しました」「謹んで役職を拝命します」「私は主査を拝命しました」「支部長を拝命した経緯をご報告します」「王室護衛官を拝命しました」「宮内庁御用達を拝命する」などがあります。

拝命とは、 任命や命令を謹んで受けることを意味し、任命されることの謙譲語です。拝借という言葉の「拝」とは、頭を下げて礼をすることや、自分の行為に冠して相手に敬意を示す語を表します。自分に対して使う言葉であるため、「拝命なさる」「拝命された」のような表現は誤りです。

拝命とは、任命した人や会社に対して、自分をへりくだっていう言葉です。そのため、第三者に対して拝命という言葉を使うことは好ましくありません。取引先や顧客に異動の挨拶をする時に、拝命という言葉を使わないようにしましょう。

「拝命される」「拝命させていただきます」「拝命いたします」は二重敬語で誤り

拝命を用いた誤った表現には「拝命される」「拝命させていただきます」「拝命いたします」「ご拝命」などがあります。「拝命される」「拝命させていただきます」は、拝命という受け身表現に、さらに受け身を重ねている二重表現となります。

「拝命いたします」は、「いたす」という「する」の謙譲語を重ねた二重敬語になります。そのため厳密には「拝命いたします」という表現は日本語として間違いです。また、「ご拝命」の「ご」は尊敬の意味を表す接頭語です。こちらも二重敬語となり誤った表現になります。

拝命の類語

拝命の類語・類義語としては、命令を受けることを意味する「受命」、お言いつけやご命令を受けることを意味する「仰せ付かる」などがあります。

任命の意味

任命とは

任命とは、ある官職や役目に就くよう命じることを意味しています。

表現方法は「任命する」「任命される」「任命を受ける」

「任命する」「任命される」「任命を受ける」などが、任命を使った一般的な言い回しです。

任命の使い方

任命を使った分かりやすい例としては、「公務員の任命権者は誰ですか」「内閣の指名に基づいて裁判官を任命する」「各委員長をすみやかに任命する」「任命書の見本はありますか」「委嘱と任命の違いを理解する」などがあります。

その他にも、「グループCEOに任命される」「管理者として任命する」「任命書のテンプレートをダウンロードする」「源頼朝は征夷大将軍に任命されました」「市長が任命​権者になりますか」などがあります。

任命という言葉は、人を職に配置したり、人に仕事を割り当てることを意味します。公務員や官職、民間企業や日常生活の役割などに対して、広く使われている言葉です。任命の「任」は仕事を任せることや役目に当てること、「命」は言いつけることを表します。

「任命権」の意味

上記の例文にある「任命権」とは、ある官職や役目に人を任命することのできる権限を意味します。また、そのような権限を有する者のことを「任命権者」と言います。

任命の対義語

任命の対義語・反対語としては、任務を解くことや職務をやめさせることを意味する「解任」、職務をやめさせることを意味する「罷免」、その職を辞めさせることを意味する「解職」、職をやめさせることや公務員の地位を失わせることを意味する「免職」などがあります。

任命の類語

任命の類語・類義語としては、官職を与えることやその役に就かせることを意味する「任ずる」、名をあげて人を指定することを意味する「指名」、位階を授け官職に任ずることを意味する「叙任」などがあります。

拝命の例文

1.この度、4月1日付で事業企画部部長を拝命しました。
2.社内の挨拶で拝命させていただきますと言ったことが、後から間違いだと知っては恥ずかしくなった。
3.オンライン歓迎会の幹事を拝命しましたが、インターネットに詳しくないので回線トラブルなどが心配です。
4.取締役専務を拝命し、社員に向けて就任挨拶を行う予定です。
5.社外の人への異動の挨拶で、拝命を使ってはいけないと先輩社員に怒られた。
6.この春から中学校の校長を拝命することになったが、思い返せば大学を出て教師になってからすでに20年の月日が流れていた。
7.男はスポーツ協会の会長の拝命を一旦は辞退すると決めていたが、それはあくまで儀礼的なもので、本当は喜んでやりたいと思っていた。
8.地元の選挙区から選出された代議士が第二次内閣で農林水産大臣に拝命されることになり、地元の後援会からも祝福の声に湧いていた。
9.テレビでは法務大臣に拝命した以上は、死刑執行にたいしてもしっかり責任をもって行っていきたいと大臣が発言したことが批判的にとりあげられていた。
10.この度、北陸ブロックの本部長を拝命しました鈴木です。これも日ごろから上司の田中さんをはじめとした皆様のご協力のおかげだと感じております。

この言葉がよく使われる場面としては、 任命を謹んで受けること、官職に任ぜられることを表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「拝命させていただきます」という表現は、受け身を重ねた表現になるので誤りです。拝命という言葉自体が、任命されるという受け身表現であることを覚えておきましょう。

任命の例文

1.内閣総理大臣は国会が指名し天皇が任命する、この任命と指名の違いが分かりますか。
2.京都府の教育委員会は、府で給与を負担する教員の任命権を持っています。
3.認証官任命式では、天皇陛下からお言葉があるのが慣例です。
4.政府は、学術会議から推薦された候補全員をそのまま任命する​必要はないとの見解を示した。
5.自分がプロジェクトチームのリーダーに任命されるとは、思いもよらなかった。
6.大臣の不祥事について野党議員らが総理に任命責任を問うていたが、総理自身はこれからも責任を全うしたいと発言し、うまく火の粉を振り払っていた。
7.公務員の任命権者については、例えば総理は国務大臣を決めることができるが、実際は派閥の闘争があり、総理の好きに決められるというわけでもない。
8.三権分立の中の司法権と行政権の関係は、裁判所は内閣に命令や処分などの違憲・合憲の審査を行える一方で、最高裁判官の指名と裁判官の任命は内閣によって行われる。
9.船長が船上で体調不良に見舞われたために、急遽副船長が船長代理に任命されたのだが、船長の腰巾着で人望がなかったためにうまく船員をまとめられずにいた。
10.祖父が下校児童の見守り隊隊長に任命されてからは毎日の生活にメリハリがついて意気揚々としているので、前よりもずっと若返ったように見えた。

この言葉がよく使われる場面としては、ある人を特定の地位または職につけることを表現したい時などが挙げられます。

例文1の「任命と指名の違い」は、任命は任務を命じることという職務に重きを置いた表現であり、指名は人を選んで名指しすることであり人に重きを置いた表現です。例文3の「認証官任命式」とは、天皇の認証を必要とする、国務大臣やその他官吏を任命するための儀式です。

拝命と任命という言葉は、どちらも人事異動や昇進昇格の場面で使われています。どちらの言葉を使うか迷った場合、任命を謹んで受けることを表現したい時は「拝命」を、人を役職につけることを表現したい時は「任命」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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