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【招致】と【誘致】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「招致」(読み方:しょうち)と「誘致」(読み方:ゆうち)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「招致」と「誘致」という言葉は、どちらも招き寄せることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




招致と誘致の違い

招致と誘致の意味の違い

招致と誘致の違いを分かりやすく言うと、招致とは一時的なイベントに対して使い、誘致とは定着してもらう企業など団体に対して使うという違いです。

招致と誘致の使い方の違い

一つ目の招致を使った分かりやすい例としては、「会長が国会に参考人招致された」「東京はオリンピック開催の招致に成功した」「スポーツイベントを日本に招致する」「夏期五輪を招致する」などがあります。

二つ目の誘致を使った分かりやすい例としては、「隣り合う市で新幹線駅の誘致合戦を繰り広げる」「人を誘致し経済効果を高める」「近隣公園の誘致距離は500mです」「企業誘致に向け広報活動等を展開する」などがあります。

招致と誘致の使い分け方

招致と誘致という言葉は、どちらもイベントや企業などを招いて来てもらうことを意味しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

招致とは、招いて来てもらうことを意味します。オリンピックやサミットなど一時的なイベントに対し、自分のところで開催してもらえるよう働きかけることを表す言葉です。この場合、基本的に招いている側が様々なコストを負担します。

誘致とは、誘って来てもらうことを意味します。企業や大学などの団体に対して、自分の地域に定着して居続けてもらうために招くことを表す言葉です。誘致の場合、基本的に招かれた方が様々なコストを負担します。

招致と誘致という言葉は、どちらも招き寄せることを意味しますが、対象が一時的か長期的か、コスト負担は招く方か招かれる方か、という二点から使い分けることができます。

招致と誘致の英語表記の違い

招致を英語にすると「invitation」「summon」となり、例えば上記の「参考人承知される」を英語にすると「be summoned as an unsworn witness」となります。

一方、誘致を英語にすると「enticement」「induction」となり、例えば上記の「誘致合戦」を英語にすると「enticement battle」となります。

招致の意味

招致とは

招致とは、招き寄せること、招いて来てもらうことを意味しています。

表現方法は「招致する」「招致される」「オリンピック招致」

「招致する」「招致される」「オリンピック招致」などが、招致を使った一般的な言い回しです。

招致の使い方

招致を使った分かりやすい例としては、「オリンピック招致委員会のメンバーです」「オールジャパンで招致活動を推進した」「パラリンピック招致に支援する」「次の大会は東京に招致したい」などがあります。

その他にも、「関係者を参考人として招致する方針だ」「議員は参考人招致に応じないつもりだ」「語学指導等を行う外国青年招致事業を進める」「新規就農者を招致促進する施策です」「スポーツ団体を招致する」などがあります。

招致という言葉の「招」は呼び寄せること、「致」は目指すところまで至らせることを表します。招致とは招いて来てもらうことを意味し、自分の所でイベントなどを催してもらうために招く場合に多く使われる言葉です。

「参考人招致」の意味

招致という言葉を用いた日本語には「参考人招致」があります。国会が、調査などのために専門家や関係者の意見をきく制度のことです。証人喚問と違って、出席するかどうかは本人の自由であり、証言で嘘を述べても罪に問われません。

招致の類語

招致の類語・類義語としては、人を招き集めることを意味する「招集」、人を呼び出すことを意味する「召喚」、公的な機関に呼び出して問いただすことを意味する「喚問」、催しなどに客として招くことを意味する「招待」などがあります。

誘致の意味

誘致とは

誘致とは、招き寄せることを意味しています。

表現方法は「誘致する」「誘致される」「誘致を図る」

「誘致する」「誘致される」「誘致を図る」などが、誘致を使った一般的な言い回しです。

誘致の使い方

誘致を使った分かりやすい例としては、「戦略的に企業誘致活動を進める」「外国人観光客を誘致する」「我が町への工場誘致に成功した」「英語が話せる専任教師を多数誘致する予定です」「誘致圏域を明確に定義する」などがあります。

その他にも、「外患誘致罪には重い刑が科せられます」「企業誘致に積極的に取り組んでいます」「残念ながら企業誘致に失敗しました」「誘致距離は公園の種類によって違います」「新規顧客の来店を誘致するチラシ作り」などがあります。

誘致という言葉の「誘」とは言葉をかけて導くことや、ある気持ちを引き起こさせることを表します。誘致とは招き寄せることを意味し、企業などに働きかけてその土地へ来るように仕向けることを表すことが多い言葉です。

「企業誘致」の意味

上記の例文にある「企業誘致」とは、地域や自治体が地場産業振興を目的として企業を呼び込むことです。 企業誘致のメリットは、一般に地方税収のアップ、地域の雇用を増やすことです。反対にデメリットとしては、既存の中小企業の経営を圧迫することなどが考えられます。

誘致の類語

誘致の類語・類義語としては、あることをするように勧めて誘うことを意味する「勧誘」、頼んで来てもらうことを意味する「招請」、呼んで来させることを意味する「呼び出し」、貴人や目上の人が下位の人を呼び寄せるを意味する「召寄せる」などがあります。

招致の例文

1.東京都はオリンピック招致に成功すれば、夏季大会としてアジアでは初の2回目の開催となります。
2.オリンピックを招致するには、スポーツ施設の建築費やインフラ整備など大きな負担を覚悟しなければなりません。
3.証人喚問は出頭拒否すると刑罰に問われる可能性がありますが、参考人招致の出頭は強制されません。
4.企画書にゲストを召致すると書いたら、招致するに書き直すよう先輩社員に注意された。
5.開校100周年のイベントには、我が校を卒業した著名人を招致したいと思っています。
6.マンションの耐震偽装の問題で、建設会社社長が国会で参考人招致されていたが、結局新事実は明らかにならなかった。
7.地元では新規就農者を招致促進していて、20代の若者たちやが参入した実績があるので、さらに拡大していくことが見込まれている。
8.息子の中学の英語の授業では、国の外国青年招致事業でやってきた外国人の先生が英語のスピーキングの授業を教えている。
9.市は大手デパートが撤退した後、残った建物を有効活用するために若者向けのお店を招致することをもくろんでいたが、あまりうまく行ってないようだ。
10.元大臣の政治とカネの問題で、野党は証人喚問をするべきだと湧いていたが、与党は及び腰なのか参考人招致で十分だと主張していた。

この言葉がよく使われる場面としては、招き寄せること、招いて来させることを表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「召致」と「招致」の違いは、「召致」は命令して呼びよせることであり、「招致」は招いて来てもらうことです。目上の人に対して招致は使えますが、召致は使えません。

誘致の例文

1.観光客として外国人を誘致するために、日本の文化や自然を海外に発信していく必要があります。
2.企業誘致は地域経済の活性化において大きなメリットがあるため、積極的に進める自治体が多くあります。
3.充実した優遇制度により、北海道の誘致企業数は年々増えている状況です。
4.街区公園の誘致距離は250m、地区公園の誘致距離は1㎞とされています。
5.私たちの町に大学が誘致されると、学生が増えて活気が出るのではないかと期待されています。
6.昔、地元では高校がひとつもなかったために公立高校を誘致する運動があって、それで設立された高校にわたしは通っているというわけだ。
7.当初工場の跡地に大学病院を誘致しようとする声もあったが、跡地の土壌汚染が問題となって、その案は立ち消えとなってしまった。
8.地元の自治体は大河ドラマのロケを誘致しようとしていたが、市民から税金も無駄遣いではないかという批判もあった。
9.デジタルトランスフォーメーションが進む中で、村役場ではIT企業を誘致しようとしていたが、ノウハウに乏しいのが課題であった。
10.大学を誘致するために市は長らく大学に土地を格安で貸し出していたのに、今年になって大学側は交通の利便性が悪いという理由で撤退してしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、誘い寄せること、招き寄せることを表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「誘致企業」とは、企業を誘致したい自治体が講じた優遇措置を利用して、その土地に拠点を置いた企業のことです。例文4の「誘致距離」とは、公共施設を利用する人の誘致圏の示す半円の距離を意味します。

招致と誘致という言葉は、どちらも招き寄せることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、イベントなどを一時的に招き寄せることを表現したい時は「招致」を、組織団体に定着してもうらために誘い寄せることを表現したい時は「誘致」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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