【何度も】と【何回も】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「何度も」(読み方:なんども)と「何回も」(読み方:なんかいも)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「何度も」と「何回も」という言葉は、どちらも同じことを繰り返し行うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「何度も」と「何回も」の違い

「何度も」と「何回も」の意味の違い

「何度も」と「何回も」の違いを分かりやすく言うと、「何度も」は回数を明確に数えられない場合に使う、「何回も」は回数を数えられることが明確な物事に対して使うという違いです。

「何度も」と「何回も」の使い方の違い

一つ目の「何度も」を使った分かりやすい例としては、「私が勝つまで何度も挑戦するつもりです」「何度もすみませんがこれの使い方を教えてくれませんか」「このボスを倒すまで何度も挑戦するつもりです」などがあります。

二つ目の「何回も」を使った分かりやすい例としては、「この映画は面白いので何回も観ています」「夜中に何回もトイレに起きるので病院へ行くことにしました」「私はその街には何回も行ったことがあります」などがあります。

「何度も」と「何回も」の使い分け方

「何度も」と「何回も」はどちらも同じことを繰り返し行うことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「何度も」は「成功するまで何度も挑戦する」「何度もすみません」などのように、回数を明確に数えられない場合や決まりきった手順が無い事に対して使う表現になります。

一方、「何回も」は「お酒を飲むとトイレに何回もいってしまう」「このテーマパークには何回も行ったことがあります」などのように、回数を数えられることが明確な物事に対して使うというのが違いです。

そのため、「何度もすみません」は明確な数が決まっていないので使うことができますが、「何回もすみません」は使うことができないと覚えておきましょう。

「何度も」と「何回も」の英語表記の違い

「何度も」も「何回も」も英語にすると「any number of times」となり、例えば上記の「私はその街には何回も行ったことがあります」を英語にすると「I have visited that town many times」となります。

「何度も」の意味

「何度も」とは

「何度も」とは、同じことを繰り返し行うことを意味しています。

表現方法は「何度も挑戦する」「何度もすみません」「何度も何度も」

「何度も挑戦する」「何度もすみません」「何度も何度も」などが、「何度も」を使った一般的な言い回しになります。

「何度も」の使い方

「何度も」を使った分かりやすい例としては、「何度もやってみたけど上手くいきませんでした」「何度も遅刻して申し訳ございません」「彼は成功するまで何度も挑戦し続けるだろう」「何度も質問してすみません」などがあります。

「何度も」はどれほどの回数のことを意味する「何度」に、ある事柄を挙げ同様の事柄が他にあることを意味する「も」が合わさり、同じことを繰り返し行うことの意味で使われている言葉です。

「何度も」の特徴

「何度も」は同じことを繰り返し行う場合に使いますが、物事の始めと終わりがはっきりしない場合に使用されています。そのため、回数を明確に数えられない場合に使うと覚えておきましょう。

「何度も」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「何度も」の類語

「何度も」の類語・類義語としては、何度も繰り返すことを意味する「幾度も」、 同じようなことが繰り返されることを意味する「重ね重ね」、何度も繰り返し行われることを意味する「度々」などがあります。

「何回も」の意味

「何回も」とは

「何回も」とは、同じことを繰り返し行うことを意味しています。

表現方法は「何回も繰り返す」「何回も何十回も」「何回も何回も」

「何回も繰り返す」「何回も何十回も」「何回も何回も」などが、「何回も」を使った一般的な言い回しになります。

「何回も」の使い方

「何回も」を使った分かりやすい例としては、「その話は何回も聞きました」「彼はカラオケで同じ曲を何回も歌っている」「私はこの漫画が好きなので何回も読み返しています」「アメリカへは何回も行っています」などがあります。

「何回も」はどれほどの回数のことを意味する「何回」に、ある事柄を挙げ同様の事柄が他にあることを意味する「も」が合わさり、同じことを繰り返し行うことの意味で使われている言葉です。

「何回も」の特徴

「何回も」は物事の始めと終わりがはっきりしていること、つまり、回数を数えられることが明確な物事に対して使うと覚えておきましょう。

「何回も」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「何回も」の類語

「何回も」の類語・類義語としては、繰り返すことを意味する「繰り返し」、同じ事が何度も重なって行われることを意味する「しばしば」などがあります。

「何度も」の例文

1.私はこの企業に絶対に入りたかったので、納得が行くまで何度もスピーチの練習をしました。
2.息子がエアコンを点けっぱなしで外出するので、何度も注意しました。
3.私の理論は正しいと思っているので、成功するまでこの実験を何度も繰り返す。
4.このテーマについて何度も議論しているが、一向に結論が出ません。
5.私は負けず嫌いなので、彼に勝つまで何度も挑戦するつもりです。

この言葉がよく使われる場面としては、同じことを繰り返し行うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「何度も」は回数を明確に数えられない場合に使う言葉です。

「何回も」の例文

1.彼は秋葉原が大好きなオタクので、何回も日本を訪れています。
2.入場報酬をコンプリートするために、彼女は何回も同じ映画を視聴しました。
3.私は気に入った曲があると何回も再生するので、すぐに歌詞を覚えてしまいます。
4.祖母が何回も同じことを言うので、認知症の可能性を疑っています。
5.最近夜中に何回も目が覚めるので、ゆっくり体を休ませることができません。

この言葉がよく使われる場面としては、同じことを繰り返し行うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるよに、「何回も」は回数を数えられることが明確な物事に対して使う言葉です。

「何度も」と「何回も」はどちらも同じことを繰り返し行うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、回数を明確に数えられない場合に使うのが「何度も」、回数を数えられることが明確な物事に対して使うのが「何回も」と覚えておきましょう。

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