【送る】と【贈る】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
今日の買取件数:20件/今月の買取件数:360件/累計買取件数:2,264件

同じ「おくる」という読み方、似た意味を持つ「送る」と「贈る」の違いと使い方を分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、このページの使い分け方を参考にしてみて下さい。

「送る」と「贈る」という言葉は、どちらも物を自分の手元から別のところへ移すことを意味するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使用される傾向があります。



送ると贈るの違い

送ると贈るの違いを分かりやすく言うと、送るとは物を相手に届くように手配することを意味していて、贈るとは親愛の情を込めて物を送ることを意味しているという違いです。

一つ目の「送る」という言葉には大きく三つの意味があります。「物を相手に届くようにする」という意味が最も一般的で、また「贈る」との違いが際立ちます。

他には「見送る」のように「去っていく相手に対して取る行動」という意味を持つこともあれば、「日々を送る」や「答案を前に送る」のように「順番に前方に移動させる」という意味であることもあります。

二つ目の「贈る」は「親愛の情を込めて物を相手に渡す」という意味を持つ言葉です。「贈る」は送るの一つ目の意味の特殊な場合を意味する言葉です。送るが持つそれ以外の意味との繋がりはありません。

プレゼントとは「贈り物」です。送るという言葉を使うことは出来ません。プレゼントは相手への感謝や愛情など、何らかの気持ちを表現するために渡す物ですが、こうした「相手をおもんぱかる気持ち」という意味合いを持つのが「贈る」という言葉です。

逆に「送る」という言葉は感情とは関係ありません。書類を送ることは、大半の場合、事務的な手続きです。「会報の送付」も名宛人のことを考えているわけではありません。

送るの意味

送るとは、物を相手に届くように手配すること、帰る人に途中まで付いて行くこと、順番に前方に移すことを意味しています。送るという言葉には様々な意味がありますが、贈るとの違いが問題になるのは「相手に届ける」の意味です。

「送る」とは「相手に物が届くようにする」という意味の言葉です。送るは届けるとは違います。届けるという言葉は、相手の場所へ物を持っていくことですが、「送る」は「自分の物を何か・誰かに届けてもらうように手配する」ことです。

自分が遠くまで行かなくても相手の手元に届くようにすることが「送る」です。「荷物を送る」は例えば宅配業者に依頼をすることで、「電子メールを送る」はコンピュータのプロトコルを使うことです。自分の物を届けるのは自分自身ではありません。

送るという言葉には相手に直接渡すという意味合いはありません。逆に、「手渡し」という言葉があるように、渡すは直接渡すという意味合いの強い言葉です。ただし「気持ちを送る」という場合には、相手と直接に話したりすることもあります。

また「送るもの」が自分の物ではない場合もあります。よく「それ送っておいて」のような会話がされることから分かるように、自分以外のものを代理で送ることもあります。逆に贈るは、自分の物を気持ちを込めて相手に送ったり渡したりします。

その他「見送る」という言葉から分かるように、「送る」には「帰る人に途中まで同行する」という意味や、「リレーのバトンを送る」や「走者を二塁に送る」のように、「前方にある次の物へ繋げる」という意味もあります。

送るの類語・類義語としては、人を行かせること、目下の者や動物に物をあげることを意味する「遣る」、自分が行く際に同行させることを意味する「連れていく」、「配る」などがあります。

送るの対義語・反対語としては、人や物が自分の元へ移動することを意味する「来る」、来るものを受け入れることを意味する「迎える」、来た物を手中に納めることを意味する「受け取る」などがあります。

送るの送の字を使った別の言葉としては、郵便物を送ることを意味する「郵送」、電気的な通信方法で送ることを意味する「送信」、別の場所へ送って移すことを意味する「移送」などがあります。

贈るの意味

贈るとは、自分の物を親愛の情を込めて相手に送ったり、渡したりすることを意味しています。贈るは「物を送る」の意味に近い言葉です。送るにはそれ以外にも大きく二つの意味がありますが、それらの意味との繋がりはありません。

贈るという言葉には、「物を送る」の送るが持たない三つの特徴があります。一つ目は「気持ちがこもっている」ということ、二つ目は「必ず自分の物をあげる」ということ、三つ目は「手渡しすることも、届けてもらうこともある」ということ、以上の三点です。

一つ目の「気持ちがこもっている」という点に関してですが、送るにはそのような意味はありません。懸賞郵便などで当たってほしいという気持ちがこもる場合もあるにはありますが、事務的な書類の郵送など、大半の場合は相手をおもんぱかる気持ちとは無関係です。

二つ目の「必ず自分の物をあげる」という点に関して、送るは他人の物を送ることもあります。「その手紙を出しておいて」というのは「自分の代わりにあなたが僕の手紙を出して」という意味で、送るという行動をするのは自分ではありません。

もちろん「贈る」の場合にも、代理で郵送手続きをすることは可能です。しかし代理人は贈り人ではありません。

三つ目の「手渡しすることもある」という点に関して、送るは手渡しには使いません。送る人は直接相手に手渡しするのではなく、届けてくれるように誰か別の人に頼みます。物を送る場合、手渡しするのは届ける人です。逆に、手渡しするのなら送るとは言いません。

送るという言葉の意味は届けるや渡すとの微妙な違いの中で成り立っていますが、「贈る」は「送ることもあれば、手渡しすることもある」ことです。つまり、郵送でプレゼントすることも贈るで、誕生日会でプレゼントを手渡しすることも贈るです。

贈るの類語・類義語としては、自分の物を他人に譲渡することを意味する「あげる」、目上の人に物をあげることを意味する「献上」「奉る」「献じる」などがあります。

贈るの対義語・反対語としては、他人から物を受け取り、自分の物にすることを意味する「貰う」、目上の人から物を貰うことを意味する「賜わる」などがあります。

贈るの贈の字を使った別の言葉としては、自分の財産を他人に与えることを意味する「贈与」、物を謹んだ態度であげることを意味する「贈呈」、個人が施設などに物品を寄付することを意味する「寄贈」などがあります。

送るの例文

1.荷物を実家に郵便で送ることになったが、どうやら段ボールが不足しそうだ。
2.彼女の生涯には、まさに「バラ色の人生を送る」という言葉が相応しい。
3.この辺りは街頭も少なく夜は真っ暗だから、君を駅まで送るよ。
4.今生の別れでもないのに涙で見送るのはよしてくれよ。
5.秀麗な演技に対して会場全体が拍手を送る。

この言葉がよく使われる場面としては、物を相手に届けてもらうこと、日々の生活を過ごすこと、帰る相手に途中まで同行すること、気持ちを何かに込めて伝えることを表現したい時などが挙げられます。

送るには実に多くの使い方がありますが、実は一番難しいのが「誰かに物を送る」という、一番素朴な意味です。送ると届けると渡すは、どれも異なる意味の言葉ですが、一連のプロセスとして不可分なので、それぞれの意味を考え出すと悩まされることになります。

「物を送る」場合は相手に直接会うことはありませんが、例文5の「拍手を送る」のように、「気持ちを伝える手段」に「送る」が使われることがあります。この意味の場合には、相手に直接会って送ることが出来ます。

贈るの例文

1.どうしても外せない用事があって結婚式には行けないから、せめてもの気持ちでお祝いを贈ることにした。
2.お歳暮を贈る相手も、気付いたらだいぶ減ってしまった。
3.卒業式に贈る祝電の下書きを、まずは秘書に書いてもらうことにした。
4.転勤になる友人に贈る歌として、彼の十八番をあえて歌った。
5.贈り物にはぜひとも相手の喜ぶ物をあげたい。

この言葉がよく使われる場面としては、気持ちをこめて物をあげることを表現したい時などが挙げられます。贈るは送るととても良く似た意味の同音異語です。

贈るには気持ちのニュアンスが入っているから送るよりも意味の複雑な言葉だと思われがちですが、実は贈るの方が簡単な言葉です。送るにはよく考えると色々なニュアンスが込められていることが分かりますが、贈るに込められたニュアンスは「親愛の念」だけです。

贈ると送るは厳密に使い分けられるべき言葉ですが、例外的に例文4の「贈る歌」は「送る歌」と表記することも出来ます。送るには気持ちを送るという、贈るに似た意味の用法があるからです。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター