似た意味を持つ「そりが合わない」(読み方:そりがあわない)と「馬が合わない」(読み方:うまがあわない)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「そりが合わない」と「馬が合わない」という言葉は、どちらも気が合わないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「そりが合わない」と「馬が合わない」の違い
「そりが合わない」と「馬が合わない」の意味の違い
「そりが合わない」と「馬が合わない」の違いを分かりやすく言うと、「そりが合わない」とは異性に対して使うことが多い、「馬が合わない」とは同性に対して使うことが多いという違いです。
「そりが合わない」と「馬が合わない」の使い方の違い
一つ目の「そりが合わない」を使った分かりやすい例としては、「上司とそりが合わないので転職を考えている」「彼女とはそりが合わないので一緒にいるとストレスが溜まります」「そりが合わない人とは仕事以外で絡みたくありません」などがあります。
二つ目の「馬が合わない」を使った分かりやすい例としては、「馬が合わない人とは疎遠になりがちです」「馬が合わない人と飲みに行くのは苦痛です」「これだけ人数がいれば馬が合わない人がいても当然だ」などがあります。
「そりが合わない」と「馬が合わない」の使い分け方
「そりが合わない」と「馬が合わない」はどちらも気が合わないことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「そりが合わない」は異性に対して使うことが多いのに対して、「馬が合わない」は同性に対して使うことが多いという点です。
しかし、あくまで多いだけなので、「そりが合わない」を同性に、「馬が合わない」を異性に使っても問題ないと覚えておきましょう。
「そりが合わない」と「馬が合わない」の英語表記の違い
「そりが合わない」を英語にすると「We just don’t click」「There’s just no chemistry」となります。
一方、「馬が合わない」を英語にすると「like oil and vinegar」となります。
「そりが合わない」の意味
「そりが合わない」とは
「そりが合わない」とは、考え方が一致せずどうしても協調できないことを意味しています。
「そりが合わない」の漢字表記
「そりが合わない」を漢字にすると、「反りが合わない」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「そりが合わない」を使うようにしましょう。
表現方法は「そりが合わない人」「そりが合わない職場」
「そりが合わない人」「そりが合わない職場」などが、「そりが合わない」を使った一般的な言い回しになります。
「そりが合わない」の使い方
「そりが合わない」を使った分かりやすい例としては、「そりが合わない人と付き合うのは難しいです」「同僚にそりが合わない人がいるので悩んでいます」「課長とはどうしてもそりが合わない」「彼女のことが嫌いではないがそりが合わない」などがあります。
「そりが合わない」は考え方が一致せずどうしても協調できないことを意味することわざです。ことわざとは、古くから言い伝えられてきた教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉のことを意味しています。
「そりが合わない」は主に他人との人間関係が上手くいかない場合に使う言葉です。また日常生活とビジネスシーンのどちらでも使うことができます。
「そりが合わない」の語源
「そりが合わない」の語源は日本刀です。「そり」とは日本刀のそり具合のことで、刀のそりと鞘が合っていないと上手く鞘に納めることができませんでした。この刀のそり具合を人間関係に置き換えて使われるようになったのが「そりが合わない」になります。
「そりが合わない」の対義語
「そりが合わない」の対義語・反対語としては、気がよく合うこと意味する「そりが合う」があります。
「そりが合わない」の類語
「そりが合わない」の類語・類義語としては、物事を行う調子や気分が合わないことを意味する「息が合わない」、関係が悪いことを意味する「折り合いが悪い」、互いの気持ちが合わないことを意味する「波長が合わない」などがあります。
「馬が合わない」の意味
「馬が合わない」とは
「馬が合わない」とは、気が合わないことを意味しています。
表現方法は「馬が合わない人」「馬が合わない上司」「馬が合わない友達」
「馬が合わない人」「馬が合わない職場」「馬が合わない上司」などが、「馬が合わない」を使った一般的な言い回しになります。
「馬が合わない」の使い方
「馬が合わない」を使った分かりやすい例としては、「彼とは馬が合わないでプライベートで遊ぶことはないだろう」「あの人とは何か馬が合わない」「新しく入社してきた人と馬が合わない」「彼女とは馬が合わないので仕事以外の接点はありません」などがあります。
「馬が合わない」は気がよく合うことや意気投合することを意味する「馬が合う」に、否定形の「ない」が合わさり、気が合わないことや意気投合できないことを意味することわざです。
「馬が合わない」は主に他人との人間関係が上手くいかない場合に使う言葉です。また日常生活とビジネスシーンのどちらでも使うことができます。
「馬が合わない」の語源
「馬が合わない」の語源は馬と乗り手です。昔は電車や車などが存在しておらず、主な移動手段として馬が使われていました。そのため、乗り手が上手く馬に乗れないと、振り落とされたり、馬が暴れたりしてしまい大変だったのです。
これを人間関係に置き換えて使われるようになったのが、現代で使われている「馬が合わない」になります。
「馬が合わない」の対義語
「馬が合わない」の対義語・反対語としては、気がよく合うことや意気投合することを意味する「馬が合う」があります。
「馬が合わない」の類語
「馬が合わない」の類語・類義語としては、互いの主張や立場が相反していて両立しないことを意味する「相容れない」、気持ちが通じ合えないことを意味する「肌が合わない」などがあります。
「そりが合わない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、考え方が一致せずどうしても協調できないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「そりが合わない」は人間関係に関して使うことが多い言葉です。
「馬が合わない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、気が合わないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「馬が合わない」は、人間関係に関して使うことが多い言葉です。
「そりが合わない」と「馬が合わない」はどちらも気が合わないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、異性に対して使うことが多いのが「そりが合わない」、同性に対して使うことが多いのが「馬が合わない」と覚えておきましょう。