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【確かに拝受いたしました】と【確かに受け取りました】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「確かに拝受いたしました」(読み方:たしかにはいじゅいたしました)と「確かに受け取りました」(読み方:たしかにうけとりました)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「確かに拝受いたしました」と「確かに受け取りました」という言葉は、どちらも確実に受け取ったことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「確かに拝受いたしました」と「確かに受け取りました」の違い

「確かに拝受いたしました」と[確かに受け取りました」の意味の違い

「確かに拝受いたしました」と「確かに受け取りました」の違いを分かりやすく言うと、「確かに拝受いたしました」は目上の人に使える、「確かに受け取りました」は目上の人に使えないという違いです。

「確かに拝受いたしました」と[確かに受け取りました」の使い方の違い

一つ目の「確かに拝受いたしました」を使った分かりやすい例としては、「14時頃バイク便が届き確かに拝受いたしました」「送付していただいた資料を確かに拝受いたしました」「ミーティングで使用する資料を確かに拝受いたしました」などがあります。

二つ目の「確かに受け取りました」を使った分かりやすい例としては、「請求書を確かに受け取りました」「メールを確かに受け取りました、ありがとうございます」「注文の品を確かに受け取りました」などがあります。

「確かに拝受いたしました」と[確かに受け取りました」の使い分け方

「確かに拝受いたしました」と「確かに受け取りました」は、どちらも確実に受け取ったことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「確かに拝受いたしました」の「拝受」は受け取りましたを謙譲語にした表現なので、上司や取引先など目上の人に対して使うことができます。

一方、「確かに受け取りました」は敬語表現ではあるものの、丁寧語なので目上の人に対して使うのはあまり適していません。そのため、同僚や親しい上司対して使う言葉になります。

つまり、「確かに拝受いたしました」は目上の人に使えるのに対して、「確かに受け取りました」は目上の人に使えないというのが違いです。

「確かに拝受いたしました」と[確かに受け取りました」の英語表記の違い

「確かに拝受いたしました」も「確かに受け取りました」も英語にすると「I received it for sure」「I’m certain that it has arrived」となります。

「確かに拝受いたしました」の意味

「確かに拝受いたしました」とは

「確かに拝受いたしました」とは、確実に受け取ったことを意味しています。

「確かに拝受いたしました」の使い方

「確かに拝受いたしました」を使った分かりやすい例としては、「ご依頼していた資料を確かに拝受いたしました」「先程お送りしていただいた商品を確かに拝受いたしました」「年賀状を確かに拝受いたしました」などがあります。

「確かに拝受いたしました」は受け取るの謙譲語である「拝受」に、確実であることを意味する「確かに」と、「する」の丁重語である「いたしました」が合わさり、確実に受け取ったことの意味で使われている言葉です。

「確かに拝受いたしました」を二重敬語だと言う人もいると思いますが、二重敬語ではなく正しい敬語表現になります。二重敬語とは「尊敬語+尊敬語」「謙譲語+謙譲語」「丁寧語+丁寧語」のように同じ種類の敬語を重複させることです。

「確かに拝受いたしました」は一見、謙譲語を重ねた言葉に見えますが、「いたしました」は丁重語になります。そのため、二重敬語の例には当てはまらないのです。丁重語とは謙譲語の一種で謙譲語Ⅱとも言われており、自分や身内の行動を謙る場合に使うことを意味しています。

「確かに拝受いたしました」は目上の人に使える

「確かに拝受いたしました」はとても丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使うことができます。また、かしこまった表現であるため、日常生活においてはほとんど使わないと覚えておきましょう。

「確かに拝受いたしました」の類語

「確かに拝受いたしました」の類語・類義語としては、贈り物の金品などを受け取って納め入れることを意味する「受納いたしました」、ものをもらうことを意味する「頂戴いたしました」などがあります。

「確かに受け取りました」の意味

「確かに受け取りました」とは

「確かに受け取りました」とは、確実に受け取ったことを意味しています。

「確かに受け取りました」の使い方

「確かに受け取りました」を使った分かりやすい例としては、「確かに受け取りました、いつもありがとうございます」「お送りいただいた資料を確かに受け取りました」「記念品は確かに受け取りました」などがあります。

「確かに受け取りました」は渡されたものを受け収めることを意味する「受け取る」に、「確実であることを意味する「確かに」と、丁寧語の助動詞「ます」の過去形の「ました」が合わさり、確実に受け取ったことを意味する言葉です。

「確かに受け取りました」は荷物や書類などの物理的なものだけではなく、メールなどの電子的なものを受け取った際にも使うことができます。

「確かに受け取りました」は目上の人に使えない

「確かに受け取りました」は丁寧語ではあるものの、謙譲語や尊敬語ではないためビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使うのはあまり適していません。基本的に同僚や親しい上司対して使う言葉と覚えておきましょう。

もし、目上の人に対して使いたいのであれば、さらに丁寧な表現である「確かに拝受いたしました」を使うのが適しています。

「確かに受け取りました」の類語

「確かに受け取りました」の類語・類義語としては、物や金を受け取ることを意味する「受領しました」、金品を受け取って収めることを意味する「領収しました」、金銭や物品などをよく調べて受け取ることを意味する「査収しました」などがあります。

「確かに拝受いたしました」の例文

1.ご送付いただきました履歴書を確かに拝受いたしました。取り急ぎご報告まで。
2.お手紙を確かに拝受いたしました。ご連絡いただきありがとうございます。
3.メールを確かに拝受いたしました。ご提案いただいた件につきましては、早速社内で検討させていただきます。
4.先程請求書を確かに拝受いたしました。迅速なご対応いただきありがとうございます。
5.次回の会議で使う資料を確かに拝受いたしました。ご多忙の中ご手配いただきありがとうございます。
6.先日ご提案いただいた新商品のパンフレットおよび企画書を本日確かに拝受いたしました。
7.ご提案いただいたプロジェクトの詳細について、確かに拝受いたしました。早急に検討し、返答させていただきます。
8.先日ご購入いただいた商品について、お客様からのご意見を確かに拝受いたしました。改善に向けて努めてまいります。
9.この度はご多用のところ、ご連絡をいただき誠にありがとうございます。 佐藤様からのメッセージカード、確かに拝受いたしました。
10.お取り置き商品のご予約を確かに拝受いたしました。ご来店時にお渡しいたしますので、お楽しみになさってください。

この言葉がよく使われる場面としては、確実に受け取ったことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「確かに拝受いたしました」は目上の人にも使える表現です。

「確かに受け取りました」の例文

1.注文していた商品を確かに受け取りました。迅速に対応していただきありがとうございました。
2.メールを確かに受け取りました。送ってくださりありがとうございます。
3.請求書を確かに受け取りました。すぐにお支払いいたします。
4.宅配便を確かに受け取りました。早々のご対応ありがとうございます。
5.先程商品のサンプルを確かに受け取りました。ありがとうございます。
6.ご提案いただいたアイデアを確かに受け取りました。検討の上、後日メールにて返答させていただきます。
7.相談窓口のご予約を確かに受け取りました。詳細な日程を後日ご連絡いたしますので、しばらくお待ち下さい。
8.ご応募いただいた求人への応募書類を確かに受け取りました。選考結果については後日ご連絡いたします。
9.ご依頼いただいたデザインの要件を確かに受け取りました。お客様のイメージに沿ったデザインを提案いたします。
10.お客様からのご注文を確かに受け取りました。商品の準備と発送を進めますので、少々お待ちください。

この言葉がよく使われる場面としては、確実に受け取ったことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「確かに受け取りました」は目上の人には使えない表現です。

「確かに拝受いたしました」と「確かに受け取りました」はどちらも確実に受け取ったことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、目上の人に使えるのが「確かに拝受いたしました」、目上の人に使えないのが「確かに受け取りました」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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