【皆様】と【皆さま】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「みなさま」という読み方の「皆様」と「皆さま」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「皆様」と「皆さま」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「皆様」と「皆さま」の違い

「皆様」と「皆さま」の意味の違い

「皆様」と「皆さま」の違いを分かりやすく言うと、「皆様」とはかしこまった場面で使う、「皆さま」とは親しみを込めた場面で使うという違いです。

「皆様」と「皆さま」の使い方の違い

一つ目の「皆様」を使った分かりやすい例としては、「ぜひ皆様のご協力をお願い申し上げます」「皆様にもよろしくお伝えください」「皆様にお会いできるのを楽しみにしております」「皆様本日はご来場いただきありがとうございます」などがあります。

二つ目の「皆さま」を使った分かりやすい例としては、「皆さまのご意見ご感想をお待ちしております」「皆さま初めまして山田と申します」「皆さまのご協力をお願いします」などがあります。

「皆様」と「皆さま」の使い分け方

「皆様」と「皆さま」はどちらもその場にいる人や関りのある人全員を敬意をもって言うことを意味しており、表記が違うだけで意味は同じです。

では「皆様」と「皆さま」の違いは何かというと、「皆様におかれましてはますますご健勝のことと心よりお慶び申し上げます」のようにかしこまった文章では漢字の「皆様」の方を使うことが多いです。

一方、「皆さまのおかげで楽しい旅行になりました」のように相手への親しみを込めて使う場合は、「皆さま」の方がよく使われています。

「皆様」と「皆さま」の英語表記の違い

「皆様」も「皆さま」も英語にすると「everyone」「ladies and gentlemen」「you all」となり、例えば上記の「皆様本日はご来場いただきありがとうございます」を英語にすると「Ladies and Gentlemen, thank you for being here today」となります。

「皆様」の意味

「皆様」とは

「皆様」とは、その場にいる人や関りのある人全員を敬意をもって言うことを意味しています。

表現方法は「ご関係の皆様」「社員の皆様」「皆様のおかげで」

「ご関係の皆様」「社員の皆様」「皆様のおかげで」「皆様お変わりございませんでしょうか」「皆様でお召し上がりください」などが、「皆様」を使った一般的な言い回しになります。

「皆様」の使い方

「皆様」を使った分かりやすい例としては、「皆様のご感想をお待ちしております」「ご家族の皆様によろしくお伝えください」「皆様の情報お待ちしております」「会場の皆様おはようございます」「皆様のご活躍をお祈りしております」などがあります。

「皆様」はその場にいる人や関りのある人全員を敬意をもって言うことを意味する言葉で、よりかしこまった場面で使う堅い表現になります。

多くの人たちに呼びかけたり、注意を喚起する場合に使うことが多いです。また、挨拶、手紙、メールなどでよく使われています。

「皆様」は丁寧な表現なので、目上の人に対して使っても問題ありません。またその場合は、「皆様」の後に敬語を使うようにしましょう。

「皆様」のより丁寧な敬語表記

「皆様」をより丁寧に表現したい場合は、「方」を使った「皆様方」を使います。

「皆様」の類語

「皆様」の類語・類義語としては、男性が多くの男性を親しみや敬意を込めていう言葉を意味する「諸兄」(読み方:しょけい)、あなたの複数形のことを意味する「貴方方」(読み方:あなたがた)などがあります。

「皆さま」の意味

「皆さま」とは

「皆さま」とは、その場にいる人や関りのある人全員を敬意をもって言うことを意味しています。

表現方法は「皆さまへ」「皆さまにおかれましては」

「皆さまへ」「皆さまにおかれましては」などが、「皆さま」を使った一般的な言い回しになります。

「皆さま」の使い方

「皆さま」を使った分かりやすい例としては、「皆さまを会場へお連れします」「皆さまに重要なお話があります」「それについて皆さまのご意見を伺いたいです」「皆さまにお会いできて大変光栄です」「皆さまのおかげで楽しい旅行になりました」などがあります。

「皆さま」はその場にいる人や関りのある人全員を敬意をもって言うこと意味する言葉で、多くの人たちに呼びかけたり、注意を喚起する場合に使うことが多いです。また、挨拶、手紙、メールなどでよく使われています。

「皆さま」は「様」を平仮名の「さま」にすることで、印象が柔らかくなったり、相手への親しみを表現することができます。

しかし、平仮名の比率が多い文章になってしまうと却って読みにくくなってしまうので、多用しないように注意しましょう。

「皆さま」の類語

「皆さま」の類語・類義語としては、主に男性が対等かそれ以下の多数の相手に対して親しみを込めていう言葉を意味する「諸君」、そこにいる人々全部のことを意味する「ご一同」、 一つにまとまった全体のことを意味する「ご一統」などがあります。

「皆様」の例文

1.皆様におかれましては、ますますご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。
2.皆様からの過分のお言葉をいただきまして、職務に尽くす所存でございます。
3.皆様のご協力のおかげで、今回のコンサートを無事終えることができました。
4.来月の中頃、皆様にお会いできるのを心待ちにしております。
5.忘年会参加者の皆様へ、場所や日時については後日メールにてご案内いたします。
6.皆様におかれましては、日々の感染症対策に多大なるご理解、ご協力を賜りまして、まことにありがとうございます。引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。
7.平素は格別のお引き立てを賜りまして、まことにありがとうございます。皆様のご期待に添えるよう、邁進して参りますので、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
8.小学校の奉仕活動につきまして皆様のご協力で成り立っておりますので、お時間のある方はどうぞご参加くださいますようお願いいたします。
9.本日は皆様、大変お忙しい中、弊社主催のイベントにご来場いただきありがとうございました。おかげさまで大盛況で終わることができました。
10.結婚の報告ではファンの皆様の厳しい言葉をいただくこと覚悟していたが、予想に反してあたたかい言葉をいただきとても感動しました。

この言葉がよく使われる場面としては、その場にいる人や関りのある人全員を敬意をもって言うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「皆様」は様々な場面で使われている言葉です。

「皆さま」の例文

1.私がここまで頑張れたのは皆さまのおかげです。大変感謝しています。
2.新成人の皆さま、おめでとうございます。今日から名実ともに大人の仲間入りです。
3.是非ともアンケートに、皆さまのご協力をお願いいたします。
4.ぜひこの機会に、皆さまのご参加をお待ちしております。
5.ご家族の皆さまの、ご多幸とご健康をお祈りいたします。
6.本日皆さま方に、お召し上がりいただきましたシャンパンは後日弊社から発売予定の新製品となっております。よろしければお帰りの際にご感想をお聞かせいただけますと幸いです。
7.原稿の締め切りに追われる毎日ではあるが、読者の皆さまの応援なくして連載は続かないのだから、本当に感謝しています。
8.本日は個展にご来場いただき誠にありがとうございました。わたしとしましては皆さまのお墨付きいただけたように思いました。
9.後援会の皆さまのおかげでここまでやってくることができました。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
10.そして最後になってしまいましたが、この本を手に取って購入してくださった皆さまには厚く感謝を申し上げたいと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、その場にいる人や関りのある人全員を敬意をもって言うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「皆さま」は様々な場面で使われている言葉です。

「皆様」と「皆さま」はどちらもその場にいる人や関りのある人全員を敬意をもって言うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、よりかしこまった場面では「皆様」を使うと覚えておきましょう。

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