【媒体】と【媒介】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「媒体」(読み方:ばいたい)と「媒介」(読み方:ばいかい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「媒体」と「媒介」という言葉は、どちらも「仲立ちするもの」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




媒体と媒介の違い

媒体と媒介の意味の違い

媒体と媒介の違いを分かりやすく言うと、媒体とは仲立ちする存在を表し、媒介とは仲立ちする働きを表すという違いです。

媒体と媒介の使い方の違い

一つ目の媒体を使った分かりやすい例としては、「最も効果的な広告媒体はどれだろう」「パソコンの記憶媒体について解説します」「広告の目的に応じて媒体を使い分ける」「複数の媒体を選ぶメディア・ミックスが有効です」などがあります。

二つ目の媒介を使った分かりやすい例としては、「最も知られている媒介昆虫は蚊だろう」「英語を媒介語とした授業を行っています」「インボイスを媒介者交付特例によって交付する」「媒介契約のデメリットを確認する」などがあります。

媒体と媒介の使い分け方

媒体と媒介という言葉は、どちらも双方の間に伝達するための仲立ちとなるものを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

媒体とは、一方から他方へ伝えるための仲立ちとなるものを意味し、おもに広告物を消費者に伝達するために必要な媒介手段を表します。広告媒体には、新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・ポスターなどがありますが、近年ではインターネットも多く利用されています。

媒介とは、二つ以上のものの間にあって、それらの関係の仲立ちをすることを意味します。上記例文にある「媒介語」とは、教師と学習者の両方が理解し授業で使える言語のことです。また、媒介という言葉は不動産用語として、売主と買主の間に立ち契約を成立させることを表します。

つまり、媒体とは仲立ちする存在そのものであり、仲立ちする働きや行為を表します。二つの言葉は紛らわしい類義語ですが、意味は異なるので区別して使い分けるようにしましょう。

媒体と媒介の英語表記の違い

媒体を英語にすると「media」「medium」「vehicle」となり、例えば上記の「広告媒体」を英語にすると「an advertising medium」となります。

一方、媒介を英語にすると「transmission」「intermediation」「mediation」となり、例えば上記の「媒介昆虫」を英語にすると「transmitting insect」となります。

媒体の意味

媒体とは

媒体とは、一方から他方へ伝えるための仲立ちとなるものを意味しています。

媒体の読み方

媒体の読み方は「ばいたい」です。誤って「ばいてい」「ぼうたい」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「媒体を介して」「媒体にする」「媒体を通して」

「媒体を介して」「媒体にする」「媒体を通して」などが、媒体を使った一般的な言い回しです。

媒体の使い方

媒体を使った分かりやすい例としては、「広告の媒体資料を無料でダウンロードできます」「英語の授業では紙媒体教材の利用をやめました」「電子媒体機器の使い方について話し合う」「サイトの媒体規模によって掲載料金は違います」などがあります。

その他にも、「雑誌メディア媒体名をチェックする」「SNS広告を出稿できる媒体はどれですか」「YouTubeの媒体特性について解説します」「詳細はこちらの媒体資料をご覧ください」「広告主や媒体社のニーズを把握する」などがあります。

媒体の「媒」は訓読みで「なかだち」と読み、双方の間に立って事をとりもつことを表します。ある形や働きをもつ存在を表す「体」と組み合わさり、媒体とは、一方から他方へ橋渡しする存在であり、伝達などの手段や伝染病などを媒介するものを意味します。

「媒体名」の意味

上記の例文にある「媒体名」とは、情報媒体の名称のことです。特に、広告業界においては広告を掲載する媒体の名を指すことが多くあります。

「記憶媒体」の意味

媒体を用いた日本語には「記憶媒体」があります。記憶媒体とは、記憶装置で情報を記録するために用いる媒体のことであり、「記録媒体」「記憶メディア」「外部記憶媒体」とも言います。磁気的にデータを書き込むフロッピーディスク、光学的にデータを書き込むCD-ROMやMOなどがあります。

媒体の対義語

媒体の対義語・反対語としては、付属物を除いた主になる部分を意味する「本体」、出どころを意味する「ソース」などがあります。

媒体の類語

媒体の類語・類義語としては、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの媒体を意味する「メディア」、情報を記憶することのできる物体を意味する「記憶媒体」、微生物や細胞を培養する場合に使用する液を意味する「培地」などがあります。

媒介の意味

媒介とは

媒介とは、両方の間に立って仲立ちをすること、とりもつことを意味しています。

その他にも、「ヘーゲル哲学で、存在や認識が他のものによって条件づけられて成り立っていること」の意味も持っています。

媒介の読み方

媒介の読み方は「ばいかい」です。誤って、「ぼうかい」「ばいすけ」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「媒介する」「媒介を取る」「媒介を通じて」

「媒介する」「媒介を取る」「媒介を通じて」などが、媒介を使った一般的な言い回しです。

媒介の使い方

「マンション売却のために不動産会社と媒介契約を結ぶ」 「媒介契約書を紛失してしまった」「ベクトルの媒介変数表示について教えてください」「媒介者交付特例の適用範囲を確認する」などの文中で使われている媒介は、「仲立ちをすること、とりもつこと」の意味で使われています。

一方、「ヘーゲルの媒介思想についてレポートを書く」「本質は媒介的に定立された概念である」「精神は自然との対立を媒介にする」などの文中で使われている媒介は、「哲学で、存在や認識が他のものによって成り立っていること」の意味で使われています。

媒介とは、上記の例文にあるように二つの意味がありますが、一般的には「仲立ちをすること、とりもつこと」の意味で用いられています。媒介の「媒」は仲立ちをすること、「介」は間に入ってとりもつことを表す漢字です。

「媒介契約」の意味

媒介を用いた日本語には「媒介契約」があります。媒介契約とは、不動産用語であり、宅建業者が宅地建物の売買や交換の仲介を依頼された際に、依頼者と結ぶ契約を意味します。大別して「一般媒介契約」と「専任媒介契約」の二つがあります。

媒介の対義語

媒介の対義語・反対語としては、強く引っ張って裂くことや親しい者同士を無理に離れさせることを意味する「引き裂く」などがあります。

媒介の類語

媒介の類語・類義語としては、 両者の間に入ってとりもつことを意味する「橋渡し」、当事者双方の間に立って便宜を図り事をまとめることを意味する「仲介」、両者の間に存在することを意味する「介在」、取り次ぐことや仲介することを意味する「取次ぎ」などがあります。

媒体の例文

1.インターネットや電子媒体の普及を受け、紙媒体の存在感は薄れつつあります。
2.スマホを媒体としたソーシャルメディアの利用には、メリットだけでなくデメリットもあります。
3.お金を媒体として誰かを幸せにすることは、お金が一番生きる使い方だと言えるだろう。
4.私どもの会社は、情報記録媒体から化学商材まで幅広く取り扱う総合商社です。
5.英語の学習には、コンピューターを媒体とするマルチメディア教材が効果的です。
6.最近はクライアントから紙媒体への広告出稿をやめてWeb広告を出したいと相談されることが多くなった。
7.テクノロジーの進歩により、VRやARが教育の媒体として活用されるようになってきました。
8.漫画でも小説でも媒体は何でもいい。何かを表現してみることでなにかが変わるかもしれないよ。
9.電子書籍などデジタル化が促進される一方で、紙媒体の出版物が減少傾向にあります。
10.一昔前なら、記憶媒体というとフロッピーディスクが主流であったが、現在ではUSBメモリが取って代わっている。

この言葉がよく使われる場面としては、一方から他方へ伝えるための仲立ちとなるもの、媒質を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「電子媒体」とは、データを電磁的な作用で記録あるいは読み出しをする記憶媒体の総称です。「紙媒体」とは、情報を伝えるためのメディアのうち、紙に印刷されたものを意味し、新聞や雑誌などを指します。

媒介の例文

1.単に英語ができるのではなく、英語を媒介としてグローバルに活躍する人材を育成します。
2.人や物から周囲に広がる水平感染の一つに、媒介物感染があります。
3.不動産会社に賃貸仲介を依頼しようと思うが、専任媒介と一般媒介どちらの契約がよいだろうか。
4.仲介を依頼したものの売買契約が成立しなかったら、媒介手数料は払う必要はありません。
5.ヘーゲル哲学の核心にある媒介の思想について、心理学の講義で学びました。
6.翻訳者は言語を媒介として異なる文化や国籍の人々とのコミュニケーションを支援します。
7.科学研究において、理論と実験は互いに媒介関係にあり、進歩を促進します。
8.私たちはいくつかのマンション売却のために、不動産会社と媒介契約を結ぶことにした。
9.資本主義社会において、企業は広告や宣伝を媒介として製品やサービスを消費者に紹介し、需要を喚起します。
10.政府は法律を媒介として国民との関係を調整し、社会の秩序を維持しているが、立法府の代表は国民から選出された国会議員が務める。

この言葉がよく使われる場面としては、双方の間に立ってとりもつこと、ヘーゲル哲学ですべての事物は他との関係のなかにあることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文4の媒介は、双方の間に立ってとりもつことの意味で用いられています。例文5の媒介は、哲学用語として用いられています。

媒体と媒介という言葉は、どちらも「仲立ちするもの」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、仲立ちする存在を表現したい時は「媒体」を、仲立ちする働きを表現したい時は「媒介」を使うようにしましょう。

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