【言わずもがな】と【言わずと知れた】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「言わずもがな」(読み方:いわずもがな)と「言わずと知れた」(読み方:いわずとしれた)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「言わずもがな」と「言わずと知れた」という言葉は、どちらも言わなくても分かっていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



「言わずもがな」と「言わずと知れた」の違い

「言わずもがな」と「言わずと知れた」の意味の違い

「言わずもがな」と「言わずと知れた」の違いを分かりやすく言うと、「言わずもがな」とは言わない方が良いこと、「言わずと知れた」とは言わなくても分かっていることという違いです。

「言わずもがな」と「言わずと知れた」の使い方の違い

一つ目の「言わずもがな」を使った分かりやすい例としては、「彼はイタリア語は言わずもがなポルトガル語も話す」「言わずもがなの発言をしないように上司に注意された」「彼氏と喧嘩して言わずもがなのことを言ってしまった」などがあります。

二つ目の「言わずと知れた」を使った分かりやすい例としては、「この小説は言わずと知れた名作です」「言わずと知れた名店に足を運ぶ」「言わずと知れた名曲を聴いているがとても素晴らしい」「彼は言わずと知れた有名なサッカー選手です」などがあります。

「言わずもがな」と「言わずと知れた」は「言わなくても分かっていること」という共通する意味を持つ言葉ですが、「言わずもがな」には、「言わない方が良いこと」という意味があるというのが違いになります。

「言わずもがな」と「言わずと知れた」の英語表記の違い

「言わずもがな」も「言わずと知れた」も英語にすると「obvious」「Needless to say」「It goes without saying that」となり、例えば上記の「彼は言わずと知れた有名なサッカー選手です」を英語にすると「Needless to say,He is a famous soccer player」となります。

「言わずもがな」の意味

「言わずもがな」とは

「言わずもがな」とは、言わない方が良いことを意味しています。その他にも、言うまでもないことを意味しています。

「言わずもがな」の使い方

「彼は言わずもがなのことを言う」「言わずもがなのことを口にして上司に叱られた」「言わずもがなの発言をしてしまった」などの文中で使われている「言わずもがな」は、「言わない方が良いこと」の意味で使われています。

一方、「彼女は中国語は言わずもがな韓国語も話す」「私の父は言わずもがな剣道の達人です」「彼が有名なのは言わずもがなだ」「言わずもがなのことですが今日中に返答をお願いします」などの文中で使われている「言わずもがな」は、「言うまでもないこと」の意味で使われています。

「言わずもがな」は「言わない方が良い余計なことや、言う必要がないこと」の意味と、「分かっているので言うまでもないことや、もちろん」という二つの意味を持つ言葉です。

「言わずもがな」の語源

「言わずもがな」は日本古来の大和言葉になります。大和言葉とは、漢語でも外来語でもない、日本で生まれ日本で育った言葉のことです。大和言葉は美しい日本語と言われ、上品なイメージを持っています。

「言わずもがな」の「言わず」は言わないことを意味しており、「もがな」は「〇〇であればいい、〇〇であってほしい」という願望を表しています。

そのため、本来は「言う必要のないこと」の意味で用いられていたのですが、時代が変わるにつれ「言うまでもなく」の意味でも使われるようになりました。

「言わずもがな」は目上の人にも使える

「言わずもがな」は敬語ではないのですが、丁寧な響きのある大和言葉なので、目上の方などビジネスシーンで使っても問題はありません。

「言わずもがな」の類語

「言わずもがな」の類語・類義語としては、紛れもなくはっきりしていることを意味する「歴然」、そうなるのが当たり前であることを意味する「当然」、特に証明などをしなくても当たり前であることを意味する「自明」などがあります。

「言わずもがな」の言の字を使った別の言葉としては、非の打ち所がなく素晴らしいことを意味する「言う事無し」、言うまでもないことを意味する「言うに及ばず」、口に出して言うまでもないことを意味する「言うべきにもあらず」などがあります。

「言わずと知れた」の意味

「言わずと知れた」とは

「言わずと知れた」とは、言わなくても分かっていることを意味しています。

「言わずと知れた」の使い方

「言わずと知れた」を使った分かりやすい例としては、「この映画は言わずと知れた名作です」「言わずと知れた名店の料理は美味しい」「彼はプロ野球ファンには言わずと知れたレジェンドです」などがあります。

その他にも、「サッカーは言わずと知れた国民的スポーツです」「ドバイは言わずと知れた高級リゾートです」「言わずと知れた大企業に就職することができた」「言わずと知れた人気店に足を運んだ」などがあります。

「言わずと知れた」は「言わなくても分かっていること」や「分かりきっていること」という意味で使う言葉になります。

表現方法は「言わずと知れた名作」「言わずと知れた名曲」

「言わずと知れた〇〇」という形は、「言わずと知れた」を使った一般的な表現方法になります。〇〇には名作、名曲、料理、店、スポーツなど、様々な言葉を入れることが可能です。

「言わずと知れた」の類語

「言わずと知れた」の類語・類義語としては、言うまでもないということを意味する「言うも更なり」、口に出して言わない方が差し障りもなくて良いことを意味する「言わぬが花」、皆が知りながら黙っていることを口に出して言うのは馬鹿げていることを意味する「言うだけ野暮」などがあります。

「言わずと知れた」の知の字を使った別の言葉としては、本当は知らないのに知ったているような素振りをすることを意味する「知ったか振り」、全く知らないことを意味する「知らぬ存ぜぬ」、よく知っているような顔つきのことを意味する「知り顔」などがあります。

言わずもがなの例文

1.私の上司はドイツ語は言わずもがな、フランス語も流暢に話す。
2.言わずもがな超有名店の蕎麦屋いったが、長蛇の列ができていて中々入れそうにない。
3.ここのラーメンは言わずもがな、とても美味しかったです。
4.彼はいつも言わずもがな、余計なことを言うので、いつも上司に怒られている。
5.商談で言わずもがなの発言をしてしまったので、このお話が破談にになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、言わない方が良いことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、言うまでもないことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は言うまでないことの意味で使っており、例文4と例文5は言わない方が良いことの意味で使っています。また、言わずもがなは自体は敬語ではないものの、丁寧な言葉なため、ビジネスシーンでも使うことができます。

言わずと知れたの例文

1.言わずと知れた名作のゲームをプレイしたが、面白すぎて1日中遊んでいた。
2.こちらのお店は、横浜中華街で言わずと知れた餃子の名店です。
3.山下達郎のクリスマス・イブは言わずと知れた名曲だろう。
4.彼は言わずと知れたサッカー界のスーパースターです。
5.何よりも健康が第一なのは言わずと知れたことだ。

この言葉がよく使われる場面としては、言わなくても分かっていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、様々な場面で使うことができる言葉です。

「言わずもがな」と「言わずと知れた」どちらを使うか迷った場合は、「言わなくても分かっていること」を表現したい場合はどちらの言葉を使っても問題はありません。「言わない方が良いこと」を表現したい場合には「言わずもがな」を使うようにしましょう。

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