【仏頂面】と【しかめっ面】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「仏頂面」(読み方:ぶっちょうづら)と「しかめっ面」(読み方:しかめっつら)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「仏頂面」と「しかめっ面」という言葉は、どちらも不機嫌そうな顔のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「仏頂面」と「しかめっ面」の違い

「仏頂面」と「しかめっ面」の意味の違い

「仏頂面」と「しかめっ面」の違いを分かりやすく言うと、「仏頂面」とは眉間にしわを寄せていない、「しかめっ面」とは眉間にしわを寄せているという違いです。

「仏頂面」と「しかめっ面」の使い方の違い

一つ目の「仏頂面」を使った分かりやすい例としては、「すぐ仏頂面になる男性は女性から嫌われやすい」「いつも仏頂面の人とはあまり仲良くしたくない」「毎日先輩の仏頂面を見ないといけないなんて気が狂いそうです」などがあります。

二つ目の「しかめっ面」を使った分かりやすい例としては、「彼女はいかにも嫌そうなしかめっ面を見せました」「薬があまりにも苦いのでしかめっ面をして飲みました」「彼女はしかめっ面している」などがあります。

「仏頂面」と「しかめっ面」の使い分け方

「仏頂面」と「しかめっ面」はどちらも似た意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「仏頂面」とは不機嫌にふくれた顔つきを表しているのに対して、「しかめっ面」は眉間辺りにしわを寄せた機嫌の悪そうな顔のことを表しています。

つまり、眉間にしわを寄せていない不機嫌そうな顔つきなのが「仏頂面」、眉間にしわを寄せた不機嫌そうな顔つきが「しかめっ面」というのが違いです。

「仏頂面」と「しかめっ面」の英語表記の違い

「仏頂面」も「しかめっ面」も直訳した英語はありませんが近い表現として、不機嫌な顔を意味する「grumpy face」「cranky face」となり、例えば上記の「彼女はしかめっ面している」を英語にすると「She’s making a grumpy face」となります。

「仏頂面」の意味

「仏頂面」とは

「仏頂面」とは、不機嫌そうな顔つきのことを意味しています。

表現方法は「仏頂面な人」「仏頂面をする」「仏頂面女」

「仏頂面な人」「仏頂面をする」「仏頂面女」「仏頂面男」などが、「仏頂面」を使った一般的な言い回しになります。

「仏頂面」の使い方

「仏頂面」を使った分かりやすい例としては、「仏頂面をよくする人は接客に向いていません」「仏頂面をしているけど何かありましたか」「不機嫌な時彼は露骨に仏頂面をする」「そんな仏頂面だといつまでも契約取れないよと上司に言われてしまった」などがあります。

「仏頂面」とは不機嫌にふくれた顔つきや不平らしい顔つきを意味しており、主にマイナスなイメージで使う言葉です。

「仏頂面」の語源

「仏頂面」の語源は、仏頂尊(読み方:ぶっちょうそん)の恐ろしい面相を例えたものです。仏頂尊とは、仏の頭頂の功徳である仏智を仏格化した仏のことを指しています。

仏頂尊は知恵が豊富で堂々としている一方で、顔が年中変わないので不機嫌に見えています。このことが転じて、不機嫌そうな顔つきのことを「仏頂面」と言うようになりました。

また、嫌々ながら承知する顔のことを意味する「不承面」が転じて、「仏頂面」になったという説もあります。

「仏頂面」の類語

「仏頂面」の類語・類義語としては、もの足りなく満足しないように見えることを意味する「不満そう」、納得がいかず不満そうに見えることを意味する「不服そう」、不平や不満の気持ちがあってなげやりな態度や反抗的な態度をすることを意味する「不貞腐れる」などがあります。

「しかめっ面」の意味

「しかめっ面」とは

「しかめっ面」とは、眉間辺りにしわを寄せた機嫌の悪そうな顔のことを意味しています。

表現方法は「しかめっ面をする」「しかめっ面で寝る」

「しかめっ面をする」「しかめっ面で寝る」などが、「しかめっ面」を使った一般的な言い回しになります。

「しかめっ面」の使い方

「しかめっ面」を使った分かりやすい例としては、「彼女はしかめっ面をして私を見ていました」「彼は不満そうなしかめっ面をした」「機嫌が悪いのか先生は朝からしかめっ面をしている」などがあります。

「しかめっ面」とは眉間辺りにしわを寄せた機嫌の悪そうな顔のことを意味しており、マイナスなイメージで使う言葉です。また、不機嫌そうな表情がはっきり表れているというのも特徴になります。

「しかめっ面」の漢字表記

「しかめっ面」を漢字にすると、「顰めっ面」と表記することができますが、常用漢字ではないためあまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「しかめっ面」を使うようにしましょう。

常用漢字とは、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として、内閣告示の常用漢字表で示された日本語の漢字のことです。現行の常用漢字表は、2010年11月30日に平成22年内閣告示第2号として告示され、2136字で成り立っています。

「しかめっ面」の類語

「しかめっ面」の類語・類義語としては、不愉快そうな苦々しい顔つきのことを意味する「渋面」、機嫌の悪そうなことを意味する「不機嫌」、機嫌を損ねて口をきかないことを意味する「むすっと」などがあります。

「仏頂面」の例文

1.試合で全く活躍することができなかった選手が、仏頂面でピッチから引き揚げていく。
2.彼女は一日中仏頂面をしていたので、きっと何か嫌なことがあったに違いない。
3.部長はいつも仏頂面をしているので、部下たちからは嫌われています。
4.音楽フェスティバルの開催が近づくにつれて、仏頂面をしている人は一人もいなくなりました。
5.途中交代を命じられた選手は、仏頂面でロッカールームへ帰っていきました。
6.一昔前ならあり得ないことですが、今だとにこりともせず、仏頂面のアイドルというものが存在するのだから、芸能の世界はわからないもんですね。
7.私が好きなお相撲さんのタイプは王道で、体型はあんこ型、愛想がいいより仏頂面で口下手な力士が好みです。
8.先日会社を辞めた友人にいろいろ話を聞いたが、ようするに上司の仏頂面をみて仕事をしたくなかったのだそうだ。
9.わたしは何か不機嫌で仏頂面をしているのではなく、もともとこういう顔つきなのでよく誤解されることが多い。
10.立ち寄った喫茶店で店員に仏頂面で接客されたので、何か悪いことをしてしまったのかと不安になった。

この言葉がよく使われる場面としては、不機嫌そうな顔つきのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「仏頂面」はマイナスなイメージで使われることが多い言葉です。

「しかめっ面」の例文

1.彼は両手をコートのポケットに突っ込んで、少ししかめっ面をしていました。
2.お父さんいつもしかめっ面でご飯を食べるので、一緒に食べないように避けています。
3.喧嘩をしていた二人の子供は、お互いにしかめっ面をして椅子に座っていました。
4.彼はやらなかったいけなかった夏休みの宿題の量を見た時、しかめっ面をしていました。
5.注文した中華料理があまりにも辛かったので、しかめっ面をしながら食べました。
6.そんなにしかめっ面ばかりしていたら、人が寄ってこないばかりか、眉間にしわが入ってとれなくなっちゃいますよ。
7.彼女のしかめっ面は嫌いじゃないんです。だから、その顔が見たくて、わざと怒らせることもあるくらいです。
8.部屋が散らかっているのをみた彼女はわたしにしかめっ面をして早く片付けろと言わんばかりであった。
9.オフィスワークをしているころの僕はしかめっ面だったと思うが、今はテレワークのおかげで心のゆとりができている。
10.わたしがいろんなアイデアを出しても、周りの社員はしかめっ面であれもダメこれもダメと却下するばかりだ。

この言葉がよく使われる場面としては、眉間辺りにしわを寄せた機嫌の悪そうな顔のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「しかめっ面」はマイナスなイメージで使われることが多い言葉です。

「仏頂面」と「しかめっ面」はどちらも不機嫌そうな顔のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、眉間にしわを寄せていないのが「仏頂面」、眉間にしわを寄せているののが「しかめっ面」と覚えておきましょう。

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