【インセンティブ】と【ロイヤリティ】と【リベート】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「インセンティブ」と「ロイヤリティ」と「リベート」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「インセンティブ」と「ロイヤリティ」と「リベート」という言葉は、金銭に関する制度という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




インセンティブとロイヤリティとリベートの違い

インセンティブとロイヤリティとリベートの意味の違い

インセンティブとロイヤリティとリベートの違いを分かりやすく言うと、インセンティブは報奨金を表現する時に使い、ロイヤリティは特許料を表現する時に使い、リベートは払戻金を表現する時に使うという違いです。

インセンティブとロイヤリティとリベートの使い方の違い

インセンティブという言葉は、「インセンティブありきで計画を立てるものではない」「インセンティブとして様々な自社製品をもらった」などの使い方で、やる気を起こさせるような刺激を意味します。

ロイヤリティという言葉は、「ロイヤリティを確認してから使用する」「自分が投稿した素材に対してロイヤリティが支払われており少しばかり感動した」などの使い方で、特許権や著作権などの使用料を意味します。

リベートという言葉は、「リベート分が多かったため計算し直してしまった」「リベートボーナスの還元率は高い方が良い」などの使い方で、支払いのための代金の一部を謝礼金などとして支払ってくれた人に対して戻すことや、その金銭を意味します。

インセンティブとロイヤリティとリベートの使い分け方

インセンティブとリベートは、どちらも金銭が渡る制度を意味する言葉ですが、前者は個人のモチベーションのための制度を指すため金銭に限りません。しかし、後者は一定以上のサービスや商品に金銭支払いをした相手に対して返金を行う制度を指します。

一方のロイヤリティという言葉は、特許権や著作権を取得したものを他者が使うことによって料金が発生する制度や、その発生した金銭を指す言葉であるため、インセンティブやリベートとは異なります。

これが、インセンティブ、ロイヤリティ、リベートの明確な違いです。

インセンティブの意味

インセンティブとは

インセンティブとは、やる気を起こさせるような刺激を意味しています。

インセンティブの由来

自動車産業や携帯電話販売においてインセンティブは販売戦略の一つとして使われており、ディーラーや販売代理店に対して販売奨励金や契約奨励金として金銭が支払われているのがほとんどです。

これが転じて、一企業の中で結果を収めた社員や店自体に通常分の金銭や手数料以外で特別に支給される報奨金を指すようになります。また、金銭の代わりに商品や旅行などがインセンティブとして渡されることも多くあります。

表現方法は「インセンティブがある」「インセンティブがない」「インセンティブを与える」

「インセンティブがある」「インセンティブがない」「インセンティブを与える」などが、インセンティブを使った一般的な言い回しです。

「インセンティブ契約」の意味

インセンティブを使った言葉として、「インセンティブ契約」があります。これは、自身の働きによる結果に報酬額が左右される契約を指す言葉で、特にプロ野球において多く使われます。

プロ野球選手で言えば出場回数や成績などに応じて基本給にボーナスが上乗せされることとなりますが、契約社員や業務委託契約としてインセンティブを設定するなどの形態も存在します。

インセンティブの類語

インセンティブの類語・類義語としては、ある事柄を誘い出す原因を意味する「誘因」、功労に対して褒美として与えられる金品を意味する「賞与」、人から受けた贈り物などに対して報いるための行為や品物を意味する「返礼」などがあります。

ロイヤリティの意味

ロイヤリティとは

ロイヤリティとは、特許権や著作権などの使用料を意味しています。

表現方法は「ロイヤリティが高い」「ロイヤリティが低い」「ロイヤリティが発生する」

「ロイヤリティが高い」「ロイヤリティが低い」「ロイヤリティが発生する」などが、ロイヤリティを使った一般的な言い回しです。

ロイヤリティの英語表記

ロイヤリティは英語で「royalty」という表記がなされる言葉で、ロイヤルティと読まれることもあります。また、「loyalty」という同音の英語もありますが、こちらは忠誠心や愛顧度、信頼度などを意味する言葉であるため、意味が大きく異なります。

ロイヤリティの由来

もとは「royal」が王室や国王などを意味することから「royalty」も王位であったり王の権利を表します。そこから所有者に対して支払われる料金や使用料などを指すようになりました。英語では複数形として使われることがほとんどです。

「ロイヤリティフリー」の意味

ロイヤリティを使った言葉として、「ロイヤリティフリー」があります。これは、本来必要な特許料などを必要としないことや、金銭なしに使うことの出来るものを指す言葉です。

CD音源や写真など、インターネットで使うことができる素材が今日では数多く存在しますが、「ロイヤリティフリー」と記載されている場合は使用料を支払わずとも使うことができます。

ロイヤリティの類語

ロイヤリティの類語・類義語としては、図書やCDなどの発行部数や定価などに応じて、発行者が著作者または著作権所有者に対して支払う金銭を意味する「印税」があります。

リベートの意味

リベートとは

リベートとは、支払いのための代金の一部を謝礼金などとして支払ってくれた人に対して戻すことや、その金銭を意味しています。

リベートは「キックバック」とも言われる

リベートは「キックバック」とも言われていますが、取引先と一社員が払戻金を秘密裏に受け取ったり、発注額に上乗せして契約をするなどの不正取引を指すことも多く、リベートにもキックバックにもあまり良いイメージがないとされています。

このことから、リベートは「賄賂」や「袖の下」に代わる言葉としても使われていますが、英語として使われる「rebate」にはその意味は含まれておらず、単純な割引や払い戻しなどの意味しかありません。

表現方法は「リベートを支払う」「リベートを受け取る」「リベートの禁止事項」

「リベートを支払う」「リベートを受け取る」「リベートの禁止事項」などが、リベートを使った一般的な言い回しです。

「リベートボーナス」の意味

リベートを使った言葉として、「リベートボーナス」があります。これは、オンライン上で遊ぶことができるカジノでゲームをプレイする際、賭けた金額に応じて貰うことのできるボーナスを指す言葉です。

それぞれのオンラインカジノのサイトによって、「コンプポイント」や「ローリングバック」という言葉で表現されていることもあります。

リベートの類語

リベートの類語・類義語としては、商品の購入やサービスの契約を行った者に対して現金を払い戻すことを意味する「キャッシュバック」、メーカーが販売した商品の値段を後に下げ、その差額を販売先に返却することを意味する「バックマージン」があります。

インセンティブの例文

1.以前貰ったインセンティブが思ったよりも多かったため、次の長期休暇はどこに出掛けようか計画を立ててみようと思っている。
2.今回のインセンティブは宿泊チケットだったようで妻も大喜びしており、周辺地域の名物などを調べていた。
3.インセンティブ契約のおかげか、何事にも結果を求める向上心が生まれる気がする。
4.経営者が労働者に対して、どのようなタイミングでどんな内容のインセンティブを出すかについては慎重に考えないと、効果がないばかりか、不信や不安感、労働者間での分断を生み、かえって逆効果になってしまうこともあるでしょう。
5.日本の携帯電話ビジネスにおいてインセンティブで代理店を釣ったことで阿漕な商法が蔓延したのではないか。
6.ブログの投稿を続けていればインセンティブが発生すると謳っていたが、実際はお金が入ってくることはなかった。
7.ある企業ではインセンティブ制度を導入したことで社員の士気が高まったと言うデータもある。
8.求人募集ではインセンティブを謳ってはいるものの、結局無理なノルマを課されるだけで終わるのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、やる気を起こさせるような刺激を意味する時などが挙げられます。

そのため、インセンティブは金銭だけではなく、例文2のように限定されたものに使うことができる場合も該当します。

ロイヤリティの例文

1.音楽に関する著作権やロイヤリティに関する問題は、結婚式を上げるためには知っておかなければいけない知識の一つだ。
2.ロイヤリティ無しに使用が確認された場合は罪に問われることもあるため注意が必要だ。
3.今日ではロイヤリティフリーの音楽素材や画像素材なども多く投稿されている。
4.子どもに人気のキャラクターをイベントのチラシに掲載したいと思ったが、ロイヤリティが高額とのことでほかの候補を探すことにした。
5.音楽にはロイヤリティが発生するが、どんなギャグを生み出してもそれ自体には著作権はない、それが不満だということを、お笑い芸人の方達がテレビで言っていました。
6.聞いたうわさでは、あのミュージシャンは、どんなに高いロイヤリティを提示されても、コマーシャルという媒体では一切自分が作った音楽が使われることをよしとはしなかったそうです。
7.このイラストサイトは非商用であれば使い放題だが、商用であればロイヤリティが発生するので注意してほしい。
8.何かを創作するときは画像検索で出てきたものを使うのではなく、ちゃんとロイヤリティフリーのサイトの素材を使いましょう。

この言葉がよく使われる場面としては、特許権や著作権などの使用料を意味する時などが挙げられます。

例文3の「ロイヤリティフリー」は特許料などを必要としないものに対して使うことができる言葉です。

リベートの例文

1.いつも遊んでいるオンラインカジノより友人に勧められたサイトの方がリベートボーナスの還元率が高い気がするため、そちらを試してみようと思う。
2.自分で契約したリベートカードが大したキャッシュバックの恩恵を受けられるわけではないことに気が付くのが遅かった。
3.リベート取引の話となると不正取引に触れてしまうように感じて、気が気でなかった。
4.古今東西、公共事業などにおいて、企業が政治家にリベートを渡すなどの不正行為や汚職などは後を絶ちません。
5.大学附属病院の建設を巡り、大学側は業者に多額のリベートを要求していたことが判明した。
6.従業員がスーパーに内緒で取引先からリベートをもらっていたことが明らかになりスーパーから告訴された。
7.相手の担当者に10万円のリベートをする約束をしたのはいいが、その分をクライアントに上乗せしたことは違法行為ではないか。
8.吹奏楽の顧問が部員への楽器販売のあっせんで長年リベートを受け取っていたのではないかという指摘があった。

この言葉がよく使われる場面としては、支払いのための代金の一部を謝礼金などとして支払ってくれた人に対して戻すことや、その金銭を意味する時などが挙げられます。

例文1の「リベートボーナス」とは、オンラインカジノにて賭けた金額に応じて還元されるボーナスを指す言葉です。

例文2の「リベートカード」はクレジットカードの一種です。

インセンティブとロイヤリティとリベートどれを使うか迷った場合は、報奨金を表す場合は「インセンティブ」を、特許料を表す場合は「ロイヤリティ」を、払戻金を表す場合は「リベート」を使うと覚えておけば間違いありません。

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