【清々しい】と【爽やか】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「清々しい」(読み方:すがすがしい)と「爽やか」(読み方:さわやか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「清々しい」と「爽やか」という言葉は、どちらもさっぱりと気持ちが良いことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「清々しい」と「爽やか」の違い

「清々しい」と「爽やか」の意味の違い

「清々しい」と「爽やか」の違いを分かりやすく言うと、「清々しい」とは初夏の季語、「爽やか」とは初秋の季語という違いです。

「清々しい」と「爽やか」の使い方の違い

一つ目の「清々しい」を使った分かりやすい例としては、「清々しい気分で朝を迎える」「彼はとても清々しい表情をしている」「試合には負けてしまったけど全力を出したので清々しい気持ちです」などがあります。

二つ目の「爽やか」を使った分かりやすい例としては、「彼は爽やかな笑顔を見せてくれました」「爽やかイケメンを嫌いな人はいないだろう」「運動して爽やかな汗を流す」「彼はとても爽やかな性格をしているので好きです」などがあります。

「清々しい」と「爽やか」の使い分け方

「清々しい」と「爽やか」はどちらも同じ意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「清々しい」は初夏の季語、「爽やか」は初秋の季語というのが違いになります。そのため、時候の挨拶などでは間違えないように注意しましょう。ただし、、一般的には季節関係なく使われていることが多いため、時候の挨拶以外では好きな方を使っても問題ありません。

また、初春には「長閑」(読み方:のどか)や「麗らか」(読み方:うららか)、初冬には「松の内も過ぎ」や「年の瀬」などを使います。

「清々しい」と「爽やか」の英語表記の違い

「清々しい」も「爽やか」も英語にすると「refreshing」となり、例えば上記の「彼はとても爽やかな性格をしているので好きです」を英語にすると「I like him because he has a very refreshing personality」となります。

「清々しい」の意味

「清々しい」とは

「清々しい」とは、爽やかで気持ちが良いことを意味しています。その他にも、躊躇いがなく思い切りが良いことや滞らずに事が運んでいることの意味も持っています。

表現方法は「清々しい気分」「清々しい天気」「清々しい表情」

「清々しい気分」「清々しい天気」「清々しい表情」などが、「清々しい」を使った一般的な言い回しになります。

「清々しい」の使い方

「清々しい」を使った分かりやすい例としては、「彼の清々しい笑顔に癒される」「高原で清々しい朝を迎える」「兄の清々しい姿を見れて満足です」「運動して清々しい気持ちになりました」「結果はどうであれ、やり切ったので清々しい気持ちです」などがあります。

「清々しい」は複数の意味を持つ言葉ですが、現代で使われているのは爽やかで気持ちが良いことの意味になります。残り二つ、の躊躇いがなく思い切りが良いことや滞らずに事が運んでいることの意味は古語で、現代においてはほとんど使われていません。

また、「清々しい」は初夏の季語として使うだけでなく、スポーツや勉強などをやり切った場合、その爽快感を表すために「清々しい」を使うこともできます。

「清々しい」の読み方

「清々しい」の読み方は「すがすがしい」です。誤って「きよきよしい」「せいせいしい」などと読まないようにしましょう。

「清々しい」の由来

「清々しい」の由来は古語の「すがすが」です。「すがすが」は分がすっきりして晴れやかなことを意味しています。この「すがすが」に近い意味の漢字の「清」を当ててできたのが「清々しい」になります。

「清々しい」の対義語

「清々しい」の対義語・反対語としては、 心が塞いで晴れ晴れしないことを意味する「鬱陶しい」があります。

「清々しい」の類語

「清々しい」の類語・類義語としては、新鮮で活き活きしていることを意味する「清新」、爽やかで気持ちがよいことを意味する「爽快」などがあります。

「爽やか」の意味

「爽やか」とは

「爽やか」とは、さっぱりと気持ちが良いことを意味しています。その他にも、はっきりとして聞きやすいことの意味も持っています。

表現方法は「爽やかな人」「爽やかなイメージ」「爽やかな天気」

「爽やかな人」「爽やかなイメージ」「爽やかな天気」などが、「爽やか」を使った一般的な言い回しになります。

「爽やか」の使い方

「彼はとても爽やかな人柄です」「朝の爽やかな空気は美味しい」「爽やかな日に散歩するのは気持ちいです」などの文中で使われている「爽やか」は、「さっぱりと気持ちが良いこと」の意味で使われています。

一方、「弁舌爽やかに意見を述べる」「彼は爽やかな声をしているのでとても聞きやすいです」などの文中で使われている「爽やか」は、「はっきりとして聞きやすいこと」の意味で使われています。

「爽やか」は複数の意味を持つ言葉ですが、どの意味でも使われています。

「爽やかな天気」のような秋の季語としてだけではなく、「爽やかなイケメン」などのように程よい心地良さを表現する時にも使うことが可能です。そのため、「爽やか」は基本的にプラスのイメージで使う言葉になります。

「爽やか」の類語

「爽やか」の類語・類義語としては、さっぱりして気持ちがよいことを意味する「清爽」、爽やかで涼しいことを意味する「清涼」などがあります。

「清々しい」の例文

1.決勝戦で敗けて甲子園出場は逃してしまったけれど、全力を出し切ったので清々しい気持ちです。
2.やることは全てやり切ったので、清々しい気持ちで試験当日を迎えることができます。
3.彼は清々しい笑顔の持ち主なので、一緒にいると癒されます。
4.サッカーの試合を観戦しに行ったが、スポーツマンシップに則った清々しい試合でした。
5.清々しい初夏を迎え、木々の緑も日増しに深くなってまいりました。
6.東京の観光地として名高い高尾山はだいたいいつも混んでいるが、早朝に登ってみると朝の清々しい空気のなか、快適に登山を楽しむことができる。
7.娘を嫁に出す父親は何かさみしく複雑な思いを抱くようですが、母親の私は誇らしく清々しい気持ちいっぱいです。
8.あしたは休みだし清々しい朝を迎えられそうだと思っていたのに、急に子供が熱を出すものだから朝からてんやわんやだったよ。
9.部下からあそこまではっきりとズバズバ不満をいわれるとかえって清々しい気分になってきたよ。
10.彼らは一見すると強面で怖そうな印象を抱くが、話してみると清々しい連中でとても好感が持てた。

この言葉がよく使われる場面としては、爽やかで気持ちが良いことを表現したい時などが挙げられます。

「清々しい」は複数の意味を持つ言葉ですが、上記の例文のように爽やかで気持ちが良いことの意味で使うのが一般的です。

「爽やか」の例文

1.彼の笑顔はいつも爽やかなので、一緒に居るととても癒されます。
2.爽やかな汗を流しながらテニスをして、心身ともにリフレッシュしました。
3.この牧場は爽やかな風が吹いていて気持ち良いです。また足を運ぼうと思います。
4.彼は中身も外見も爽やかなので、女性陣からとても人気があります。
5.率直な意見を弁舌爽やかに述べることが、コミュケーションを取る上で大切だろう。
6.先月入ってきた新入社員のAさんだけど、爽やかとは程遠い、えらく肝の座った、悪く言うとまったく初々しさのない人だよね。
7.わたしはチョコミントが大好物で、あの甘くて爽やかな風味が口いっぱいに広がるのがたまらないのだ。
8.彼女は男の爽やかな笑顔に一目惚れしてしまったようで、今では男が下校する時間まで教室で時間をつぶしているほどだ。
9.さきほどの雨のおかげでよどんだ空気は洗い流されて、今では爽やかな青空が広がっている。
10.周りからは爽やかな好青年だと思われていたので、まさかあんなことをやらかすとは思ってもみなかったのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、さっぱりと気持ちが良いことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、はっきりとして聞きやすいことの意味も持っています。

例文1から例文4の「爽やか」はさっぱりと気持ちが良いこと、例文5の「爽やか」ははっきりとして聞きやすいことの意味で使っています。

「清々しい」と「爽やか」はどちらもさっぱりと気持ちが良いことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、初夏の季語として使うのが「清々しい」、初秋の季語として使うのが「爽やか」と覚えておきましょう。

ただし、一般的には季節関係なく使われていることが多いため、時候の挨拶以外では好きな方を使っても問題ありません。

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