【雲泥の差】と【天と地の差】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「雲泥の差」(読み方:うんでいのさ)と「天と地の差」(読み方:てんとちのさ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「雲泥の差」と「天と地の差」という言葉は、どちらも非常に大きな違いがあることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「雲泥の差」と「天と地の差」の違い

「雲泥の差」と「天と地の差」の意味の違い

「雲泥の差」と「天と地の差」の違いを分かりやすく言うと、「雲泥の差」と「天と地の差」は言い方が違うだけで、どちらも非常に大きな違いがあることです。

「雲泥の差」と「天と地の差」の使い方の違い

一つ目の「雲泥の差」を使った分かりやすい例としては、「一位と二位では雲泥の差がある」「二人の実力には雲泥の差がある」「第一印象とは雲泥の差があるお店だった」「チーターとカタツムリでは足の速さに雲泥の差がある」などがあります。

二つ目の「天と地の差」を使った分かりやすい例としては、「一位と二位では天と地ほどの差がある」「日本とアメリカの面積の大きさは天と地の差がある」「今年の実力は去年と比べて天と地の差がある」などがあります。

「雲泥の差」と「天と地の差」は、「雲」と「泥」、「天」と「地」のように、非常に大きな違いがあることを意味している言葉になります。どちらも同じ意味を持っているので、好きな方の言葉を使っても問題ないです。

「雲泥の差」と「天と地の差」の英語表記の違い

「雲泥の差」も「天と地の差」も英語にすると「a world of difference」となり、例えば上記の「一位と二位では雲泥の差がある」を英語にすると「There’s a world of difference between first place second place」となります。

「雲泥の差」の意味

「雲泥の差」とは

「雲泥の差」とは、非常に大きな違いがあることを意味しています。

「雲泥の差」の使い方

「雲泥の差」を使った分かりやすい例としては、「日本人とアメリカ人を比べると性格に雲泥の差がある」「強制的にやらされることと自発的にすることでは雲泥の差がある」「看板の設置する場所によって集客効果に雲泥の差がある」などがあります。

「雲泥の差」の由来

「雲泥の差」は「天にある雲」と「地にある泥」ほどの差があるということが転じて、非常に大きな違いがあることの意味で使われるようになりました。

また、「雲泥の差」は、中国唐時代の詩人、白居易(読み方:はくきょい)傷友という詩の「昔年洛陽の社、貧賤にして相提携す。今日長安の道、対面雲泥を隔つ」という一文が由来になっています。

「昔年洛陽の社、貧賤にして相提携す。今日長安の道、対面雲泥を隔つ」を日本語に訳すと、「昔洛陽にいた時は、貧しいながらも助け合ったものだが、今は長安の道ですれ違っても振り向きもせず、雲泥の隔たりを感じる」となります。

表現方法は「雲泥の差がある」

「雲泥の差がある」は、「雲泥の差」を使った一般的な表現方法になります。

「雲泥の差」の漢字表記は雲泥之差

「雲泥の差」を漢字にすると、「雲泥之差」となり、漢字になったことで四字熟語になっています。ただし、一般的に使われているのは、「之」が平仮名表記になった「雲泥の差」になります。

また、「雲泥の差」とほぼ同じ意味を持つ四字熟語としては「雲泥万里」(読み方:うんでいばんり)があります。

「雲泥の差」の類語

「雲泥の差」の類語・類義語としては、二つのものがとても違っていることの例えを意味する「月と鼈」(読み方:つきとすっぽん)、程度などの大きな違いのことを意味する「大差」などがあります。

「雲泥の差」の雲の字を使った別の言葉としては、雲のように多数の人が集まることを意味する「雲集」、一般から離れたところ意味する「雲上」、雲の一番高い所を意味する「雲頂」、雲の一番低い所を意味する「雲底」などがあります。

「天と地の差」の意味

「天と地の差」とは

「天と地の差」とは、非常に大きな違いがあることを意味しています。

「天と地の差」の使い方

「天と地の差」を使った分かりやすい例としては、「考え方一つで天と地ほどの差ができます」「あのホテルは料金によって待遇が天と地の差がある」「知っていると知らないでは天と地の差があります」「二人の実力は天と地の差である」などがあります。

「天と地の差」の由来

「天と地の差」は「天」と「地」ほどの差があるということが転じて、非常に大きな違いがあることの意味で使われるようになりました。

「天と地の差」とほぼ同じ意味を持つ四字熟語としては、「天懸地隔」(読み方:てんけんちかく)があります。

表現方法は「天と地の差がある」「天と地ほどの差がある」

「天と地の差がある」「天と地ほどの差がある」などが、「天と地の差」を使った一般的な表現方法になります。

「天と地の差」の類語

「天と地の差」の類語・類義語としては、違いが甚だしいことの例えを意味する「雪と墨」、他のものと異なることを意味する「差異」、大きく違うことを意味する「大違い」、釣り合ないことを意味する「提灯に釣鐘」(読み方:ちょうちんにつりがね)などがあります。

「天と地の差」の天の字を使った別の言葉としては、天上の世界と地上の世界のことを意味する「天上天下」(読み方:てんじょうてんげ)、この世界で最も優れていることを意味する「天上天下唯我独尊」(読み方:てんじょうてんげゆいがどくそん)などがあります。

「雲泥の差」の例文

1.両チームの実力は雲泥の差なので、下克上は起きないだろう。
2.彼が試合に出場するかしないのでは、我がチームの動きに雲泥の差がでる
3.二人は同じレシピで料理をしているのに、味には雲泥の差がある。
4.山の頂上と麓では、呼吸のしやすさに雲泥の差がある。
5.1年間頑張り続けていたので、頑張っていない人とは雲泥の差ができた。

この言葉がよく使われる場面としては、非常に大きな違いがあることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、比べた物事に対して非常に大きな違いがある場合に使う言葉です。

「天と地の差」の例文

1.二人の実力は天と地の差なので、勝負はみえている。
2.勉強するかしないかでは、受験の合格率は天と地の差がある。
3.ロシアと中東では暑さに天と地ほどの差があります。
4.決勝戦で勝つと負けるのでは、天と地の差があるので、気を引き締めていきたい。
5.甲子園の決勝で投げ合った二人の投手だが、プロ入り後は実力に天と地の差ができていた。

この言葉がよく使われる場面としては、非常に大きな違いあることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、比べた物事に対して非常に大きな違いがある場合に使う言葉です。

「雲泥の差」と「天と地の差」はどちらも非常に大き違いがあることを意味しています。同じ意味なのでどちらの言葉を使うと迷いやすいですが、言い方が違うだけなので、使いやすい方の言葉を使いましょう。

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