似た意味を持つ「若気の至」(読み方:わかげのいたり)と「若気の過ち」(読み方:わかげのあやまち)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「若気の至り」と「若気の過ち」という言葉は、どちらも若い頃に行った失敗のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「若気の至り」と「若気の過ち」の違い
「若気の至り」と「若気の過ち」の意味の違い
「若気の至り」と「若気の過ち」の違いを分かりやすく言うと、「若気の至り」より「若気の過ち」の方が失敗の度合いが大きいという違いです。
「若気の至り」と「若気の過ち」の使い方の違い
一つ目の「若気の至り」を使った分かりやすい例としては、「今回の件は若気の至りで大目に見てくれるらしい」「若気の至りを笑い話にしました」「若気の至りでいくつもの過ちを犯した」などがあります。
二つ目の「若気の過ち」を使った分かりやすい例としては、「若気の過ちでは済まされないこともあるので自分の行動には気を付けよう」「昨日はハメを外しすぎて若気の過ちだと反省している」などがあります。
「若気の至り」と「若気の過ち」の使い分け方
「若気の至り」と「若気の過ち」はどちらも同じ意味を持つ言葉です。あえて違いを挙げるならば、「若気の至り」よりも「若気の過ち」の方が失敗の度合い大きいというのが違いです。
分かりやすい例を挙げると、「学生時代に朝まで飲み明かして次の日の授業をサボってしまった」となる場合は「若気の至り」、「学生時代に朝まで飲み明かしたら急性アルコール中毒で病院に運ばれた」となる場合は「若気の過ち」になります。
「若気の至り」と「若気の過ち」を置き換えて使うこともできますが、どちらかというと笑い話で済ませられるような場合は「若気の至り」を使うことが多いです。
「若気の至り」と「若気の過ち」の英語表記の違い
「若気の至り」も「若気の過ち」も英語にすると「youthful passion」「youthful inexperience」「youthful follies」となり、例えば上記の「若気の至りでいくつもの過ちを犯した」を英語にすると「I made some mistakes in a fit of youthful passion」となります。
「若気の至り」の意味
「若気の至り」とは
「若気の至り」とは、年が若くて血気に逸ったために無分別な行いをしてしまうことを意味しています。
「若気の至り」の使い方
「若気の至り」を使った分かりやすい例としては、「若気の至りで無茶をしでかす」「若気の至りとはいえこの前の件は反省している」「親に文句ばかり言っていたのは若気の至りです」「若気の至りでタトゥーを入れたことを後悔している」などがあります。
「若気の至り」は若者の血気に逸る気持ちのことを意味する「若気」に、ある物事の成り行きや結果のことを意味する「至り」が合わさり、年が若くて血気に逸ったために無分別な行いをしてしまうことを意味する言葉です。
「若気の至り」は何歳までを指すのか
「若気の至り」は何歳までだろうと気になる人もいると思いますが、対象となる明確な年齢は決まっていません。しかし、若者と扱うには限度があるので、目安としては20代までになるでしょう。
「若気の至り」は基本的に自分の過去に対して使う言葉です。分かりやすい例を挙げると、30歳の人が23歳の頃を語ったり、25歳の人が18歳の頃を語る場合に使います。そのため、若いからといって現在の自分に使うことはありません。
また、年配の人が若者の失敗をかばう場合にも使うことができます。失敗を責めるのではなく、励ますというニュアンスで使われています。
「若気の至り」の類語
「若気の至り」の類語・類義語としては、思慮の足りないことを意味する「浅はか」、考えの浅いことを意味する「浅慮」などがあります。
「若気の過ち」の意味
「若気の過ち」とは
「若気の過ち」とは、年が若くて血気に逸ったための失敗のことを意味しています。
「若気の過ち」の使い方
「若気の過ち」を使った分かりやすい例としては、「先生や親に反抗し続けていたのは若気の過ちです」「若気の過ちとはいえ、喧嘩で相手を怪我させてしまったことは反省しています」「他人に迷惑をかけたなら、若気の過ちで済まされないこともあります」などがあります。
「若気の過ち」は若者の血気に逸る気持ちのことを意味する「若気」に、間違いや失敗のことを意味する「過ち」が合わさり、年が若くて血気に逸ったための失敗のことを意味する言葉です。
「若気の過ち」は何歳までを指すのか
「若気の過ち」は何歳までだろうと気になる人もいると思いますが、対象となる明確な年齢は決まっていません。しかし、若者と扱うには限度があるので、目安としては20代までになるでしょう。
「若気の過ち」は基本的に自分の過去に対して使う言葉です。分かりやすい例を挙げると、33歳の人が25歳の頃を語ったり、23歳の人が17歳の頃を語る場合に使います。そのため、若いからといって現在の自分に使うことはありません。
また、「若気の過ち」は笑い話では済みにくいような、少し大きな失敗に対して使うことが多いです。笑い話で済むような話の場合は、「若気の過ち」ではなく、「若気の至り」を使うと覚えておきましょう。
「若気の過ち」の類語
「若気の過ち」の類語・類義語としては、その時のはずみで深い考えもなしに言ったりしたりすることを意味する「軽はずみ」、物事を深く考えずに軽々しく行うことを意味する「軽率」などがあります。
「若気の至り」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、年が若くて血気に逸ったために無分別な行いをしてしまうことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「若気の至り」は若い頃に行った失敗を表している言葉です。
「若気の過ち」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、年が若くて血気に逸ったための失敗のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「若気の過ち」は若い頃に行った失敗を表している言葉です。
「若気の至り」と「若気の過ち」はどちらも若い頃に行った失敗のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「若気の至り」よりも「若気の過ち」の方が失敗の度合いが大きい時に使うと覚えておきましょう。