似た意味を持つ「近いうちに」(読み方:ちかいうちに)と「近々」(読み方:ちかぢか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「近いうちに」と「近々」という言葉は、どちらも時間的に隔たらないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「近いうちに」と「近々」の違い
「近いうちに」と「近々」の意味の違い
「近いうちに」と「近々」の違いを分かりやすく言うと、「近いうちに」は距離的に近いことの意味を持っていない、「近々」は距離的に近いことの意味を持っているという違いです。
「近いうちに」と「近々」の使い方の違い
一つ目の「近いうちに」を使った分かりやすい例としては、「近いうちに飲みに行きましょう」「近いうちにライブが開催されます」「彼女とは近いうちに同棲するつもりです」「近いうちにまた会議しましょう」「近いうちに会いに行きますね」などがあります。
二つ目の「近々」を使った分かりやすい例としては、「妹が近々結婚するらしいのでプレゼント用意することにしました」「近々オーストラリアに留学する予定です」「近々ここでイベントが開催されるそうです」などがあります。
「近いうちに」と「近々」の使い分け方
「近いうちに」と「近々」はどちらも時間的に隔たらないことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「近いうちに」は距離的に近いことの意味を持っていないのに対して、「近々」は距離的に近いことの意味を持っているといのが違いです。
ただし、どちらも時間的に隔たらないことの意味で使うのが一般的で、こちらの意味の場合は同じなのでお互いに置き換えても問題ないと覚えておきましょう。
「近いうちに」と「近々」の英語表記の違い
「近いうちに」も「近々」も英語にすると「sometime soon」となり、例えば上記の「近いうちに会いに行きますね」を英語にすると「I’ll come visit you sometime soon」となります。
「近いうちに」の意味
「近いうちに」とは
「近いうちに」とは、時間的に隔たらないことを意味しています。
「近いうちに」の使い方
「近いうちに」を使った分かりやすい例としては、「近いうちにお食事でもいきましょう」「また近いうちにご挨拶に伺います」「近いうちにお会いできることを楽しみにしています」「近いうちに実現することができると思いますよ」などがあります。
「近いうちに」は時間的に隔たらないことを意味する言葉です。簡単にいうならば、近日中ということを表しています。
「近いうちに」は近くではあるものの明確な日時を示していないので、「近いうちまた飲みにいきましょう」「近いうちにまたお会いしましょう」などのように、社交辞令としてもよく使われています。
「近いうちに」はどれくらいか
「近いうちに」はどれくらいだと思う人もいるかもしれませんが、結論を言ってしまうと明確な定義はありません。一般的には1、2週間以内をイメージする人が多いと思いますが、人によっては1ヶ月以内だと思う人もいます。
したがって、「近いうちに」は具体的な度合いが決まっていないので、個人の裁量で決まる言葉です。そのため、確実にしたい時は、明確な日時を提示するのがいいでしょう。
「近いうちに」の類語
「近いうちに」の類語・類義語としては、あまり時間や日数がたたないうちにある事が起こることを意味する「やがて」、近いうちのことを意味する「近日」、時間があまり立たないうちにのことを意味する「ほどなく」などがあります。
「近々」の意味
「近々」とは
「近々」とは、時間的に隔たらないことを意味しています。その他にも、距離的に近いことの意味も持っています。
「近々」の漢字表記
「近々」は別の漢字表記で、「近近」と表記することができます。
「近々」の使い方
「近々引っ越すつもりです」「近々会えるのを楽しみにしています」などの文中で使われている「近々」は、「時間的に隔たらないこと」の意味で使われています。
一方、「彼は近々と寄って覗き込んできました」「目的地が近々と見えてきました」などの文中で使われている「近々」は、「距離的に近いこと」の意味で使われています。
「近々」は時間的に隔たらないことと、距離的に近いことの二つの意味を持つ副詞ですが、一般的には時間的に隔たらないことの意味の方で使われています。副詞とは品詞の一つであり、他の言葉を修飾して説明を加えるという役割を担っています。
「近々」は「近々遊びに行きましょう」「近々飲みに行きましょう」などのように、社交辞令としてもよく使われている言葉です。したがって、確実に会いたいのであれば、正確な日時を決めるのが適切です。
「近々」はどれくらいか
「近々」はどれくらいだと思う人もいるかもしれませんが、結論を言ってしまうと明確な定義はありません。一般的には1、2週間以内をイメージする人が多いと思いますが、人によっては1ヶ月以内だと思う人もいます。
したがって、「近々」は具体的な度合いが決まっていないので、個人の裁量で決まる言葉です。そのため、確実にしたい時は、明確な日時を提示するのがいいでしょう。
「近々」の類語
「近々」の類語・類義語としては、時間を置かないことを意味する「すぐ」、それが実現するまでにそれほど時日を要しないことを意味する「そのうち」、あまりそう遠くない将来のことを意味する「いずれ」などがあります。
「近いうちに」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、時間的に隔たらないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「近いうちに」は時間に対して使う言葉です。
「近々」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、時間的に隔たらないことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、距離的に近いことを表現したい時にも使います。
例文1から例文4の「近々」は時間的に隔たらないこと、例文5の「近々」は距離的に近いことの意味で使っています。
「近いうちに」と「近々」はどちらも時間的に隔たらないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、距離的に近いことの意味を持っていないのが「近いうちに」、距離的に近いことの意味を持っているのが「近々」と覚えておきましょう。