似た意味を持つ「していきます」と「してまいります」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「していきます」と「してまいります」という言葉は、どちらもこれからも継続して行うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「していきます」と「してまいります」の違い
「していきます」と「してまいります」の意味の違い
「していきます」と「してまいります」の違いを分かりやすく言うと、「していきます」よりも「してまいります」の方が丁寧な表現という違いです。
「していきます」と「してまいります」の使い方の違い
一つ目の「していきます」を使った分かりやすい例としては、「これからも中国語を勉強していきます」「同じ失敗を繰り返さないよう注意していきます」「これらの特徴について説明していきます」「グローバル化に備えて英語を勉強していきます」などがあります。
二つ目の「してまいります」を使った分かりやすい例としては、「お客様に愛される店になるよう、今後も努力してまいります」「一日でも早く戦力となれるよう精進していまいります」などがあります。
「していきます」と「してまいります」の使い分け方
「していきます」と「してまいります」はどちらもこれからも継続して行うことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「していきます」よりも「してまいります」の方が丁寧な表現という点です。
ではなぜ「してまいります」の方が丁寧な表現かというと、「まいる」は「行く」の謙譲語なのが理由になります。したがって、「してまいります」は基本的に目上の人に対して使う言葉で、目下の人に対しては使いません。
また、「していきます」自体も丁寧語の表現なので、目上の人に対して使っても問題ないと覚えておきましょう。
「していきます」と「してまいります」の英語表記の違い
「していきます」も「してまいります」も英語にすると「will be 〇〇ing」「will keep 〇〇ing」となり、例えば上記の「これからも中国語を勉強していきます」を英語にすると「I will keep studying Chinese」となります。
「していきます」の意味
「していきます」とは
「していきます」とは、これからも継続して行うことを意味しています。
表現方法は「努力していきます」「精進していきます」「注意していきます」
「努力していきます」「精進していきます」「注意していきます」などが、「していきます」を使った一般的な言い回しになります。
「していきます」の使い方
「していきます」を使った分かりやすい例としては、「皆さんの期待に応えられるよう努力していきます」「どんな場面でも得点が取れるよう精進していきます」「本アンケート結果は今後の取り組みの参考としていきます」などがあります。
「していきます」は動作をすることを意味する「して」に、行くの連用形「いき」と丁寧語の「ます」が合わさり、これからも継続して行うことを意味する敬語表現です。また、敬語表現なのでビジネスシーンにおいて目上の人に対して使っても問題ありません。
「していきます」は基本的に自分の動作に対して使う表現になります。そのため、他人が行う動作に対しては使わないと覚えておきましょう。
「していきます」の漢字表記
「していきます」を漢字で表現すると「して行きます」となりますが、補助動詞は平仮名で書かねばならないという原則があるので、「していきます」とひらがなで書くのが正解です。
「していきます」の類語
「していきます」の類語・類義語としては、これからも継続して行うことを意味する「してゆきます」、今後することについて予め決めておくことを意味する「していく予定です」などがあります。
「してまいります」の意味
「してまいります」とは
「してまいります」とは、これからも継続して行うことを意味しています。
表現方法は「徹底してまいります」「努力してまいります」「精進してまいります」
「徹底してまいります」「努力してまいります」「精進してまいります」「支援してまいります」「検討してまいります」などが、「まいります」を使った一般的な言い回しになります。
「してまいります」の使い方
「してまいります」を使った分かりやすい例としては、「今後は同じことが起こらないよう留意してまいります」「より一層サービスの向上を目指し、スタッフ一同尽力してまいります」「皆様の期待に応えられるよう精進していまいります」などがあります。
「してまいります」は動作をすることを意味する「して」に、行くの謙譲語「まいる」と丁寧語の「ます」が合わさり、これからも継続して行うことを意味する敬語表現です。
「してまいります」は謙譲語なのでとても丁寧な言い回しになります。そのため、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使う言葉です。反対に、目下や同等の立場の人には使わないと覚えておきましょう。
「してまいります」の漢字表記
「してまいります」を漢字で表現すると「して参ります」となりますが、補助動詞は平仮名で書かねばならないという原則があるので、「してまいります」とひらがなで書くのが正解です。
「してまいります」の類語
「してまいります」の類語・類義語としては、継続して物事を行うことを意味する「おこなってまいります」があります。
「していきます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、これからも継続して行うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「していきます」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。
「してまいります」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、これからも継続して行うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「してまいります」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。
「していきます」と「してまいります」はどちらもこれからも継続して行うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「していきます」よりも「してまいります」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。