似た意味を持つ「お気をつけてお越しください」(読み方:おきをつけておこしください)と「お待ち申し上げております」(読み方:おまちもうしあげております)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」という言葉は、どちらも待っていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」の違い
「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」の意味の違い
「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」の違いを分かりやすく言うと、「お気をつけてお越しください」より「お待ち申し上げております」の方が丁寧な表現という違いです。
「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」の使い方の違い
一つ目の「お気をつけてお越しください」を使った分かりやすい例としては、「長旅だと思いますので、お気をつけてお越しください」「明日の15時までにお気をつけてお越しください」などがあります。
二つ目の「お待ち申し上げております」を使った分かりやすい例としては、「皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております」「またのご来店をお待ち申し上げております」などがあります。
「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」の使い分け方
「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」はどちらも待っていることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「お気をつけてお越しください」よりも「お待ち申し上げております」の方がより丁寧な表現という点です。
また、「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」どちらも丁寧な表現なので、目上の人に対して使って問題ないと覚えておきましょう。
「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」の英語表記の違い
「お気をつけてお越しください」も「お待ち申し上げております」も英語にすると「Have a safe trip here」「Be safe on your way here」となります。
「お気をつけてお越しください」の意味
「お気をつけてお越しください」とは
「お気をつけてお越しください」とは、無事に到着することを祈っていることを意味しています。
表現方法は「足元にお気をつけてお越しください」「道中お気をつけてお越しください」
「足元にお気をつけてお越しください」「道中お気をつけてお越しください」などが、「お気をつけてお越しください」を使った一般的な言い回しになります。
「お気をつけてお越しください」の使い方
「お気をつけてお越しください」を使った分かりやすい例としては、「大雨により足元が大変滑りやすくなっておりますので、お気をつけてお越しください」「道中お気をつけてお越しください」「当日はお気をつけてお越しください」などがあります。
「お気をつけてお越しください」は注意を払うことを丁寧に表現した「お気をつけて」に、来てくださいを丁寧に表現した「お越しください」が合わさり、無事に到着することを祈っていることの意味で使われている言葉です。
「お気をつけてお越しください」はとても丁寧な表現なので、ビジネスシーンなどで目上の人に使っても問題ありません。ただし、「お気をつけてお越しください」の「気をつけて」という表現を不快だと感じる人もいるので、使う際には十分に注意が必要です。
もし、気になるのであれば、「お待ち申し上げております」に置き換えるといいでしょう。
「お気をつけてお越しください」の類語
「お気をつけてお越しください」の類語・類義語としては、来てくださいの丁寧な言い方を意味する「いらっしゃってください」、ついでに来てくれたら嬉しいことを意味する「お立ち寄りください」などがあります。
「お待ち申し上げております」の意味
「お待ち申し上げております」とは
「お待ち申し上げております」とは、待っていることを意味しています。
表現方法は「またのお越しをお待ち申し上げております」「ご連絡お待ち申し上げております」
「またのお越しをお待ち申し上げております」「ご連絡お待ち申し上げております」「ご来訪お待ち申し上げております」などが、「お待ち申し上げております」を使った一般的な言い回しになります。
「お待ち申し上げております」の使い方
「お待ち申し上げております」を使った分かりやすい例としては、「山田様がご来社されるのをお待ち申し上げております」「楽しみにお待ち申し上げております」「ご参加いただけますようお待ち申し上げております」などがあります。
「お待ち申し上げております」は待つを丁寧に表現した「お待ち」に、言うの謙譲語の「申し上げる」と「います」を丁寧にした「おります」が合わさり、待っていることの意味で使われている言葉です。
また、「お待ち申し上げております」はとても丁寧な表現なので、ビジネスシーンなどで上司や取引先などの目上の人に対しても使うことができます。
「お待ち申し上げております」は厳密に言えば二重敬語
「お待ち申し上げております」は厳密に言えば二重敬語になりますが、広く一般的に使われており、正しい日本語として認められています。そのため、使用しても問題ありません。
「お待ち申し上げております」の類語
「お待ち申し上げております」の類語・類義語としては、待っていることを意味する「お待ちしております」、、相手が訪ねて来ることを敬うことを意味する「来臨賜りますようお願い申し上げます」などがあります。
「お気をつけてお越しください」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、無事に到着することを祈っていることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お気をつけてお越しください」はビジネスシーンにおいてよく使われている表現です。
「お待ち申し上げております」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、待っていることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お待ち申し上げております」はビジネスシーンにおいてよく使われている表現です。
「お気をつけてお越しください」と「お待ち申し上げております」はどちらも待っていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「お気をつけてお越しください」より「お待ち申し上げております」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。