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【秀悦】と【秀逸】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「秀悦」(読み方:しゅうえつ)と「秀逸」(読み方:しゅういつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「秀悦」と「秀逸」という言葉は、どちらもを他のものより一段と優れていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




秀悦と秀逸の違い

秀悦は秀逸の間違い

秀悦と秀逸の違いを分かりやすく言うと、秀悦とは秀逸の間違った使われ方のこと、秀逸とは他のものより一段と優れていることです。

秀悦は誤字

一般的には「秀悦」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、秀逸のことを間違えて「秀悦」として使っている人がほとんどです。

特にネット上で間違った「秀悦」という言葉を使ってる人が多くみられます。「秀悦」と「秀逸」は、読み方の部分でも一文字しか違わず発音も似ているため、間違って聞き取り使ってる人がほとんどなはずです。

「秀逸」という言葉はあっても「秀悦」という言葉は存在しないことを覚えておきましょう。同時に「秀逸」という単語の意味について「他のものより一段と優れている」と覚えておくようにしてください。

秀逸は正しい日本語

正しい言葉である秀逸を使った分かりやすい例としては、「今年も秀逸な作品が集まりました」「秀逸なキャッチコピーが好きだ」「秀逸な解答が話題になった」「ピアノのコンクールで秀逸賞を受賞しました」などがあります。

秀逸の英語表記

秀逸を英語にすると「Excellence」となります。例えば上記の「今年も秀逸な作品が集まりました」を英語にすると「Excellent work gathered this year」となります。

秀悦の意味

秀悦とは

秀悦とは、秀逸の間違った使われ方です。

秀悦という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。漢字の成り立ちや読み方が似ているため、「秀逸」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けてください。

しかし、人名として使われることがあります。有名な方としては、昔の囲碁棋士である本因坊秀悦(読み方:ほんいんぼうしゅうえつ)や声優をしている十日市秀悦(読み方:とおかいちしゅうえつ)などがいます。

秀悦の類語

秀悦の悦の字を使った別の言葉としては、喜び楽しむことを意味する「怡悦」(読み方:いえつ)、非常に感動して嬉しく思うことを意味する「感悦」、相手の好意をなどを勿体なく思って喜ぶことを意味する「恐悦」などがあります。

その他にも、食べたいものを食べて喜ぶことを意味する「食悦」、大きな喜びのことを意味する「大悦」(読み方:たいえつ)、心が満ち足りて喜ぶことを意味する「満悦」、心から喜び楽しむことを意味する「愉悦」(読み方:ゆえつ)などがあります。

秀逸の意味

秀逸とは

秀逸とは、他のものより一段と優れていることを意味しています。

表現方法は「秀逸な人」「秀逸な作品」「秀逸すぎる」

「秀逸な人」「秀逸な作品」「秀逸すぎる」「例えが秀逸」などが、秀逸を使った一般的な表現方法です。

秀逸の使い方

秀逸を使った分かりやすい例としては、「実に秀逸な作品です」「書道の大会で秀逸賞を受賞しました」「秀逸な情景が次々に展開された」「秀逸な記事は読んでいても飽きない」「このフレーズはとても秀逸だ」などがあります。

その他にも、「川柳コンテストで秀逸賞を逃してしまった」「トリックが秀逸なミステリー小説は読んでいて面白い」「彼はいつも秀逸なアイデアを出してくれるのでとても助かる」「秀逸な映画を探すのが楽しい」などがあります。

秀逸という言葉は、他のものより一段と優れていることを意味しているので、他のものと比べて特に優れている時に使います。優良よりも優れている意味合いが強いため書道の賞やコンクールなどで秀逸賞がある場合は優良賞などより優れた賞になります。

また、秀逸という言葉は人に対しては使いません。基本的に優れた作品や優れたアイデアなどの物事に対してのみ使う言葉になります。上記の「彼はいつも秀逸なアイデアを出してくれてるのでとても助かる」は一見人に対して使ってるようですが、この秀逸はアイデアのことを指しています。

秀逸の類語

秀逸の類語・類義語としては、多くのものの中で飛び抜けて優れていることを意味する「傑出」(読み方:けっしゅつ)、他より目立って優れていることを意味する「出色」(読み方:しゅっしょく)、多くの中で数え上げるに値するほど優れていることを意味する「屈指」などがあります。

その他にも、多くの中で特に優れていることを意味する「抜群」、他のものより優れていることを意味する「優良」、他のものをはるかに抜いて優れていることを意味する「卓抜」、質が優れていることを意味する「良質」などがあります。

秀逸の逸の字を使った別の言葉としては、高尚で優れていることを意味する「高逸」、学問や才能が人より優れていることを意味する「俊逸」、他より群を抜いて優れていることを意味する「卓逸」などがあります。

秀悦の例文

1.秀悦という言葉は存在しないので、おそらく秀逸の言い間違いだろう。
2.秀悦という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
3.秀逸という言葉は他のものより一段と優れていることを表現する言葉で、秀悦という言葉はない。
4.秀逸賞という賞はあるが、秀悦賞という賞はない。
5.秀悦な作品という漢字を使う人がいるが、正しくは秀逸な作品だ。
6.パンフレットにあった秀悦な作品が揃えられていたというのは、秀逸な作品の間違いだろう。
7.秀悦という間違いは、秀逸(しゅういつ)を聞き間違いしたことから発生したものだろう。
8.秀悦という言葉は秀逸の言い間違いであったとしても、アナウンサーが言うのはみっともないと思う。
9.私は秀悦なんて間違いをする人がいるのかと試しに検索をかけたら一定数いることがわかった。
10.ツイッターで秀悦ではなくて秀逸が正しいことを今さっき学びました。

この言葉がよく使われる場面としては、秀逸という言葉と間違えて秀悦としている時などが挙げられます。

秀悦という言葉は、広く使われている言葉ではなく、秀逸を間違えて使っている可能性が高い言葉です。秀悦という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、秀悦ではなく、秀逸とするのが正しい使い方です。

秀逸の例文

1.今日足を運んだ絵画展は、どれも秀逸な作品ばかりで観ていて飽きない。
2.今年は書道の作品で秀逸賞を貰ったので、とても嬉しかった。
3.彼はいつも秀逸な返しをしてくれるので話していてとても面白い。
4.秀逸なキャッチコピーはどれも記憶に残るものばかりだ。
5.秀逸な人はあまり使わない方が良い表現である。
6.営業の途中で何となく立ち寄ったラーメン店のしょう油ラーメンが秀逸で、異動した今でも時々食べに行っている。
7.このカレー屋は美味しいことは勿論、スパイスの使い方が秀逸で、なんとも癖になる味なのだ。
8.彼は商品開発に秀逸なデザインをいち早く取り込んだことで、若者に人気のブランドにまで成長させた。
9.彼のグラフィックデザインはシンプルなのだが、色使いが秀逸で観るものを飽きさせない。
10.世間的に秀逸で非の打ち所ないと評価されているものでも、私の琴線に触れない作品はたくさんあります。

この言葉がよく使われる場面としては、他のものより一段と優れていることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文4のように、他のものより優れている作品やアイデアに対して使う言葉になります。例文5のように秀逸な人という表現はあまり使えません。もし、秀逸な人を使いたい場合は、例文3のようにその人の発言などに秀逸という言葉を使ってあげてください。

秀悦と秀逸どちらを使うか迷った時には、秀悦は辞書にない言葉なので、秀逸を使うようにしてください。

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