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【前門の虎後門の狼】と【前虎後狼】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「前門の虎後門の狼」(読み方:ぜんもんのとらこうもんのおおかみ)と「前虎後狼」(読み方:ぜんここうろう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「前門の虎後門の狼」と「前虎後狼」という言葉は、どちらも一つの災いを逃れても別の災いにあうことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「前門の虎後門の狼」と「前虎後狼」の違い

「前門の虎後門の狼」と「前虎後狼」の意味の違い

「前門の虎後門の狼」と「前虎後狼」の違いを分かりやすく言うと、「前門の虎後門の狼」はことわざ、「前虎後狼」は四字熟語という違いです。

「前門の虎後門の狼」と「前虎後狼」の使い方の違い

一つ目の「前門の虎後門の狼」を使った分かりやすい例としては、「前門の虎後門の狼のピンチを乗り切れるだろうのか」「前門の虎後門の狼でとても大変な思いをしました」「この状況は前門の虎後門の狼と言えるだろう」などがあります。

二つ目の「前虎後狼」を使った分かりやすい例としては、「この状況は前虎後狼としか言いようがない」「前虎後狼のピンチから脱出できるのだろうか」「業績不振の所に物価上昇が重なり前虎後狼と言うしかありません」などがあります。

「前門の虎後門の狼」と「前虎後狼」の使い分け方

「前門の虎後門の狼」はどちらも一つの災いを逃れても別の災いにあうことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「前門の虎後門の狼」はことわざなのに対して、「前虎後狼」は四字熟語という点です。

そのため、「前門の虎後門の狼」と「前虎後狼」は置き換えても使っても問題ないと覚えておきましょう。

「前門の虎後門の狼」と「前虎後狼」の英語表記の違い

「前門の虎後門の狼」も「前虎後狼」も英語にすると「A tiger at the front gate、a wolf at the back gate」となります。

「前門の虎後門の狼」の意味

「前門の虎後門の狼」とは

「前門の虎後門の狼」とは、一つの災いを逃れても別の災いにあうことを意味しています。

「前門の虎後門の狼」の読み方

「前門の虎後門の狼」の読み方は「ぜんもんのとらこうもんのおおかみ」です。誤って「まえもんのとらうしろもんのおおかみ」と読まないようにしましょう。

「前門の虎後門の狼」の使い方

「前門の虎後門の狼」を使った分かりやすい例としては、「前門の虎後門の狼の状況になってしまった」「彼は前門の虎後門の狼とも言える危機的状況に陥っている」「とある部署の問題を解決したと思ったら、別の部署で問題起きてしまい前門の虎後門の狼だと思いました」などがあります。

「前門の虎後門の狼」は一つの災いを逃れても別の災いにあうことを意味することわざです。ことわざとは、古くから言い伝えられてきた教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉のことを意味しています。

「前門の虎後門の狼」は災難が連続で続く状況の場合に使う言葉です。上記の「とある部署の問題を解決したと思ったら、別の部署で問題起きてしまい前門の虎後門の狼だと思いました」のように、一つの問題を解決したら別の問題が起きた場合に使用すると覚えておきましょう。

「前門の虎後門の狼」を使う上で注意しなければならないのは、挟み撃ちという意味では使えないという点です。前後に虎と狼がいることを表しているので挟み撃ちという意味で使ってしまいそうですが、誤用なので気をつけるようにしましょう。

「前門の虎後門の狼」の由来

「前門の虎後門の狼」の由来は中国の学者である趙弼が書いた『評史』になります。この『評史』の中に「前門の虎を拒ぎ、後門の狼を進む」という一文があります。

「前門の虎を拒ぎ、後門の狼を進む」とは、前の門から虎が入ってくることを防いだのに、後ろの門から狼が入ってこようとしていることを意味しています。これが転じて、一つの災いを逃れても別の災いにあうことを「前門の虎後門の狼」と言うようになりました。

「前門の虎後門の狼」の類語

「前門の虎後門の狼」の類語・類義語としては、一つの災難が過ぎてほっとする間もなくまた次の災難が起きることを意味する「一難去ってまた一難」、一難を逃れてまた他の難儀にあうことを意味する「虎口を逃れて竜穴に入る」などがあります。

「前虎後狼」の意味

「前虎後狼」とは

「前虎後狼」とは、一つの災いを逃れても別の災いにあうことを意味しています。

「前虎後狼」の読み方

「前虎後狼」の読み方は「ぜんここうろう」です。誤って「まえとらうしろおおかみ」と読まないようにしましょう。

「前虎後狼」の使い方

「前虎後狼」を使った分かりやすい例としては、「前虎後狼の状況になったのでとても苦労しています」「一つの事件を解決したと思ったら別の事件が起きてしまい前虎後狼と言えるだろう」「前虎後狼にならないようリスク管理を徹底しています」などがあります。

「前虎後狼」は一つの災いを逃れても別の災いにあうことを意味することわざの「前門の虎後門の狼」を省略した四字熟語です。四字熟語とは、漢字4文字で構成される熟語のことを意味しています。

「前虎後狼」は「前門の虎後門の狼」と全く同じ意味を持つ言葉なので、お互い置き換えて使っても問題ありません。

「前虎後狼」を使う上で注意しなければならないのは、挟み撃ちという意味では使えないという点です。前後に虎と狼がいることを表しているので挟み撃ちという意味で使ってしまいそうですが、誤用なので気をつけるようにしましょう。

「前虎後狼」の類語

「前虎後狼」の類語・類義語としては、どの方面にも差し障りがあって手の打ちようがないことを意味する「八方塞がり」、もはや施す手段がなく万策尽きることを意味する「万事休す」などがあります。

「前門の虎後門の狼」の例文

1.流行り病が治ったと思ったら、階段で転んで骨折してしまいました。まさに前門の虎後門の狼だ。
2.取引先とのトラブルを解決したと思ったら、別の取引先でトラブルが発生した。前門の虎後門の狼と言えるだろう。
3.成績が下がったのでお母さんに怒られただけでなく、仕事から帰宅した父にも叱られ前門の虎後門の狼となってしまった。
4.大地震から復興したと思ったら、大型台風により大きな被害を受けてしまった。まさに前門の虎後門の狼と言えるだろう。
5.携帯を失くしたと思ったら財布も失くしてしまい、前門の虎後門の狼としか言いようがありません。

この言葉がよく使われる場面としては、一つの災いを逃れても別の災いにあうことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「前門の虎後門の狼」は立て続けに災難に見舞われる時に使う言葉です。

「前虎後狼」の例文

1.病気が治って退院できたのにリストラにあってしまった。まさに前虎後狼だろう。
2.物価が上がったのに増税も行うなんて前虎後狼としか言いようがない。
3.クレームを一つ解決したと思ったら、別のクレームがきてしまった。前虎後狼と言えるだろう。
4.今勤めている会社は前虎後狼なので、休暇を取る暇が全くありません。
5.英語のレポートが終わったと思ったら、専攻科目のレポートの提出を求められた。まさに前虎後狼だろう。

この言葉がよく使われる場面としては、一つの災いを逃れても別の災いにあうことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「前虎後狼」は立て続けに災難に見舞われる時に使う言葉です。

「前門の虎後門の狼」と「前虎後狼」はどちらも一つの災いを逃れても別の災いにあうことのことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、ことわざで表現したい時は「前門の虎後門の狼」、四字熟語で表現したい時は「前虎後狼」と覚えておきましょう。

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