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【緩衝材】と【梱包材】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「緩衝材」(読み方:かんしょうざい)と「梱包材」(読み方:こんぽうざい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「緩衝材」と「梱包材」という言葉は、どちらも「荷造りの際に使う資材」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




緩衝材と梱包材の違い

緩衝材と梱包材の意味の違い

緩衝材と梱包材の違いを分かりやすく言うと、緩衝材とは衝撃を和らげるための資材、梱包材とは荷造りするための資材という違いです。

緩衝材と梱包材の使い方の違い

一つ目の緩衝材を使った分かりやすい例としては、「商品に適した緩衝材を用意する」「ポリウレタン製のスポンジ緩衝材を探しています」「緩衝材の代わりに袋菓子を詰めました」「仲が悪い二人の緩衝材的な役割をしている」などがあります。

二つ目の梱包材を使った分かりやすい例としては、「家に梱包材を保管するスペースがあります」「梱包材のプチプチは100均で買いました」「こちらは再生紙を利用した梱包材です」「梱包材の勘定科目を確認する」などがあります。

緩衝材と梱包材の使い分け方

緩衝材と梱包材という言葉は、どちらも荷物を送ったり商品を発送する際に使用する材料を表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

緩衝材とは、衝撃を和らげることを目的とした資材を意味します。上記例文にある「プチプチ」とは、正式には「気泡緩衝材」と呼ばれる資材であり、荷造りで使用されるほか、建築工事などで破損防止の養生としても用いられています。

梱包材とは、品物をひとまとめに荷造りするための資材を意味します。荷物をまとめるための段ボールやガムテープのほか、荷物の破損を防ぐためのプチプチなどの緩衝材も含まれます。したがって、梱包材の一つに緩衝材があると言えます。

つまり、緩衝材は衝撃を和らげる目的の資材であり、梱包材は荷造りを目的とした資材です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使い分けるようにしましょう。

緩衝材と梱包材の英語表記の違い

緩衝材を英語にすると「buffer material」「cushioning material」となり、例えば上記の「緩衝材を用意する」を英語にすると「prepare cushioning material」となります。

一方、梱包材を英語にすると「packing material」「packaging」となり、例えば上記の「梱包材を保管する」を英語にすると「store the packing materials」となります。

緩衝材の意味

緩衝材とは

緩衝材とは、物どうしがぶつかり合う際の衝撃を緩和するための材料を意味しています。

その他にも、「比喩的に、対立する二者の間にあって仲立ちをするもの」の意味も持っています。

緩衝材の読み方

緩衝材の読み方は「かんしょうざい」です。同じ読み方をする熟語に「緩衝剤」がありますが、意味が異なるので書き間違いに注意しましょう。

緩衝材の使い方

「環境に優しい紙製緩衝材を購入しました」「緩衝材を使用せずに英語のCDを梱包しました」「ダイソーで緩衝材は売っていますか」「緩衝材のプチプチの捨て方を調べる」などの文中で使われている緩衝材は、「衝撃を緩和するための材料」の意味で使われています。

一方、「ムードメーカーの彼は緩衝材的存在です」「祖父は緩衝材のような人です」「母は父と私の緩衝材となっている」などの文中で使われている緩衝材は、「対立する間にあって仲立ちするもの」の意味で使われています。

緩衝材とは、物に対する衝撃を和らげるための材料を意味します。ガラス製品や精密機器など壊れやすい物を発送する際に、品物が壊れないよう保護するために使用されます。緩衝材には、紙・布・ゴム・発泡スチロール・気泡緩衝材などがあります。

緩衝材は比喩的にも使う

緩衝材という言葉は、比喩的に用いられ、対立した人と人の間を取り持つ存在を指すことがあります。例えば、仲が悪い二人の間に立って話の取り次ぎをしたり、面倒をみて話をまとめたりする人のことを「緩衝材のような人」などと表現します。

緩衝材の類語

緩衝材の類語・類義語としては、輸送の際に物品の損傷を防ぐために詰めるものを意味する「詰め物」、荷造りで荷物が動かないように隙間に詰める物を意味する「パッキング」、物事の仲立ちとなるものを意味する「潤滑油」、衝撃や振動を和らげるものを意味する「クッション」などがあります。

梱包材の意味

梱包材とは

梱包材とは、物品や商品を運搬または保管する際に、外部からの衝撃から保護することを目的に使用される材料を意味しています。

梱包材の読み方

梱包材の読み方は「こんぽうざい」です。誤って「こんほうざい」などと読まないようにしましょう。

梱包材の使い方

梱包材を使った分かりやすい例としては、「段ボール以外の梱包材には何がありますか」「梱包材のプチプチは家に常備しています」「ダイソーの梱包材はコスパがいい」「メルカリ専用の梱包材はどこで買えるのだろう」などがあります。

その他にも、「コンビニで梱包材は買えますか」「ホームセンターなら梱包材の種類が豊富です」「地球に優しい紙の梱包材を使うようにしています」「英語のテキストが入っていた梱包材を再利用する」などがあります。

梱包材の「梱包」は、品物を袋や箱に詰めたり縄をかけたり、ひとまとめにして荷物にすることを表します。ある物を作るもとになる材料を表す「材」と結び付き、梱包材とは、商品や物品を発送したり保管する際に、外部からの衝撃や環境変化から保護するために使われる資材を意味します。

梱包材の種類には、商品や物品を収める段ボールや袋あるいは封筒、これらを閉じるために使用するガムテープや梱包ひもなどがあります。また、商品を包んで保護したり、箱や袋の隙間埋めに使用されるプチプチや緩衝材なども梱包材の一つです。

梱包材の類語

梱包材の類語・類義語としては、物品や製品などを移送する際に用いる部材の総称を意味する「梱包資材」、物品を包む資材を意味する「包装材」、商品などを包むのに用いる紙を意味する「包装紙」、外箱や袋などの包装材料を意味する「ケーシング」などがあります。

緩衝材の例文

1.エコを意識して、緩衝材の代わりに古新聞や読み終えた雑誌などを使うようにしています。
2.ダイソーなどの100均で売っている緩衝材は、良質で種類が多いのでお勧めです。
3.ウレタンで加工した緩衝材は、吸収する材料として幅広く利用されています。
4.クッションペーパーは、細かい切れ目が入った紙製の緩衝材です。
5.母は祖母と仲が悪く、私は幼い頃から二人の緩衝材のような役割を担ってきました。

この言葉がよく使われる場面としては、衝撃を緩和するための資材、対立する二人の間に入って仲立ちをするものを表現したい時などが挙げられます。

例文1から4にある緩衝材は、「衝撃を緩和するための資材」の意味で用いられています。例文5にある緩衝材は、比喩的用法で「対立する二人の間に入って仲立ちをするもの」の意味で使われています。

梱包材の例文

1.大きなポスターを発送したいのですが、筒状の梱包材はどこで買えますか。
2.内側にプチプチが付いたクッション封筒は、緩衝材を使わずに品物を保護できる便利な梱包材です。
3.ハンディラップは袋の代わりになる梱包材ですが、慣れるまでは巻きづらいかもしれません。
4.メルカリで使う梱包材や緩衝材は、すべて100円ショップのダイソーで買っています。
5.引っ越しで使う梱包材は、近所のホームセンターでまとめて購入しました。

この言葉がよく使われる場面としては、梱包に用いる紙やダンボールなどの素材を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「ハンディラップ」とは、ラップのような透明なフィルムを巻くだけで荷造りできる梱包材です。粘着性があるため、巻くだけで固定できます。

緩衝材と梱包材という言葉は、どちらも「荷造りの際に使う資材」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、衝撃を緩和するための資材を表現したい時は「緩衝材」を、荷造りのための資材を表現したい時は「梱包材」を使うようにしましょう。

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株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
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