似た意味を持つ「うぽつ」と「わこつ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「うぽつ」と「わこつ」という言葉は、どちらも動画配信をした人を労う言葉のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「うぽつ」と「わこつ」の違い
「うぽつ」と「わこつ」の意味の違い
「うぽつ」と「わこつ」の違いを分かりやすく言うと、「うぽつ」とは生放送ではない動画をアップロードした人を労う言葉のこと、「わこつ」とは生放送をした人を労う言葉のことという違いです。
「うぽつ」と「わこつ」の使い方の違い
一つ目の「うぽつ」を使った分かりやすい例としては、「新作動画の投稿うぽつです」「今回も面白い動画うぽつです」「うぽつありがとう、待ってました」「毎週の動画投稿うぽつです」などがあります。
二つ目の「わこつ」を使った分かりやすい例としては、「わこつです、今日も観にきました」「わこつ!配信待ってましたよ」「わこつでした、また次回の配信も観にきますね」「放送わこつです」などがあります。
「うぽつ」と「わこつ」の使い分け方
「うぽつ」と「わこつ」はどちらも動画配信をした人を労う言葉のことを意味する言葉ですが、意味は異なっているので間違えないように注意しましょう。
「うぽつ」は生放送ではない動画をアップロードした人を労う言葉なのに対して、「わこつ」は生放送をした人を労う言葉というのが違いです。
「うぽつ」と「わこつ」はどちらもインターネットスラングになります。インターネットスラングとは、インターネット上で使われている俗語のことを意味しています。
そのため、流行語や若者言葉などと同じように、時代ととも意味や使い方にも変化が生じると覚えておきましょう。また、インターネットスラングはビジネスシーンで使うことはできません。
「うぽつ」も「わこつ」も日本語特有の表現なので、英語表記はありません。
「うぽつ」の意味
「うぽつ」とは
「うぽつ」とは、生放送ではない動画をアップロードした人を労う言葉のことを意味しています。
表現方法は「うぽつです」
「うぽつです」が「うぽつ」を使った一般的な言い回しになります。
「うぽつ」の使い方
「うぽつ」を使った分かりやすい例としては、「最新作をずっと待っていたうぽつ」「動画のコメントにうぽつ入れたらブロックされてしまいました」「とても素敵な動画うぽつです」「うぽつです、動画楽しみにしてました」などがあります。
「うぽつ」は生放送ではない動画をアップロードした人を労うインターネットスラングです。主に、ニコニコ動画、Youtube、Twitterなどの動画サイトやSNSに動画を投稿した人に対して使います。
「うぽつ」を使う上で注意しなければならないのは、若い人には通じない可能性があるので、ネット上のどんな場面でも使える言葉ではないという点です。2010年代は流行っていた言葉ですが、2020年代に入ると使う人が減り、死語に近い表現になっています。
また、雑な言い方に感じたり、オタクっぽい表現なので、うざいや気持ち悪いなどの嫌悪感を抱く人もいます。そのため、使う際は十分に注意するようにしましょう。
「うぽつ」の語源
「うぽつ」の語源は「うp乙」です。昔のインターネット上では動画や画像をアップロードすることを「うp」と呼んでいました。アップロードを省略すると「up」となり、これを日本語入力すると「うp」となるので、アップロードの省略した言葉として「うp」が使われていました。
また、「乙」はお疲れ様を省略した表現で、キーボードでお疲れ様と入力しようとすると、「おつ」と書いた時点で「乙」が変換できるようになります。
この二つの言葉が合わさり、動画のアップロードした人を労う言葉のことを、「うぽつ」と言うようになりました。
「うぽつ」の類語
「うぽつ」の類語・類義語としては、動画をアップロードしてくれてありがとうの意味のことを意味する「うぽり」、お前の動画を待っていたことを意味する「おまどうま」などがあります。
「わこつ」の意味
「わこつ」とは
「わこつ」とは、生放送をした人を労う言葉のことを意味しています。
表現方法は「わこつです」「わこついらっしゃい」
「わこつです」「わこついらっしゃい」などが、「わこつ」を使った一般的な言い回しになります。
「わこつ」の使い方
「わこつ」を使った分かりやすい例としては、「わこつという言い回しは気持ち悪くて少し苦手です」「わこつです、配信楽しみにしてました」「クリスマス配信わこつです」「配信者がわこつコメントを拾ってくれて嬉しかったです」などがあります。
「わこつ」は生放送をした人を労うインターネットスラングです。主に、ニコニコ動画やYoutubeなどで生放送を配信している人に対して使います。
「わこつ」の語源
「わこつ」の語源は「枠取りお疲れ様です」になります。枠取りとは、ニコニコ生放送で放送枠を獲得することを意味しています。
生放送黎明期のニコニコ生放送開始当時は、ユーザ生放送は枠数が非常に少なく、放送するために枠取りボタンを1時間連打してやっと枠が取れるという状態でした。
そのため、枠を取ることに成功し放送が始まると生主の苦労を労うコメントが多数投稿されました。その中でも「枠取り作業お疲れ様」というコメントが多く、これが段々と省略されていき、「わこつ」というコメントになったのです。
しかし、現代では枠を取るためにボタン連打をする必要はなく、誰でも気軽に生放送ができるようになったので、生放送観に来たよという配信者への挨拶のニュアンスで使うのが一般的になっています。
「わこつ」の類語
「わこつ」の類語・類義語としては、相手の労苦を労うことを意味する「お疲れ様です」があります。
「うぽつ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、生放送ではない動画をアップロードした人を労う言葉のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「うぽつ」はネットスラングなのでネット上でしか使わない言葉です。
「わこつ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、生放送をした人を労う言葉のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「わこつ」はネットスラングなのでネット上でしか使わない言葉です。
「うぽつ」と「わこつ」はどちらも動画配信をした人を労う言葉のことを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、生放送ではない動画をアップロードした人を労う言葉のことを表現したい時は「うぽつ」を、生放送をした人を労う言葉のことを表現したい時は「わこつ」を使うと覚えておきましょう。