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【感情論】と【理論】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「感情論」(読み方:かんじょうろん)と「理論」(読み方:りろん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「感情論」と「理論」という言葉は、どちらも「議論すること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




感情論と理論の違い

感情論と理論の意味の違い

感情論と理論の違いを分かりやすく言うと、感情論とは感情のままに論じることを表し、理論とは科学的根拠をもとに論じることを表すという違いです。

感情論と理論の使い方の違い

一つ目の感情論を使った分かりやすい例としては、「無意味な感情論はやめにしよう」「感情論ばかりでは話にならない」「職場でも感情論で話す人が増えているように感じる」「感情論はなぜ悪いのでしょうか」などがあります。

二つ目の理論を使った分かりやすい例としては、「理論と実践の間にギャップが生じる」「理論的な思考ができない」「企画を通すために理論武装する」「コーチは独自のスポーツ理論を持っている」などがあります。

感情論と理論の使い分け方

感情論と理論という言葉は、どちらも互いの意見を述べて論じることを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

感情論とは、理性ではなく感情のままに議論することや意見することを意味します。感情論は、その時の個人的な感情が元になっているため、主観的で一方的な議論になりがちです。意義のある議論には論理性や客観性が必要であるため、それらを欠いた感情論はネガティブなイメージが伴います。

理論とは、物事の筋道や道理などについて論じることです。また、ある物事に関して、原理や法則を根拠として筋道を立てて考えた認識の体系を意味し、今日ではこの意味で使われることが多くなっています。上記例文の「理論武装」とは、反論されないよう理論で対抗することを表します。

つまり、感情論とは感情をもとに論じることであり主観的な議論を表します。一方の、理論とは科学的根拠をもとに論じることであり客観的な議論を意味します。二つの言葉は反対の意味を持ち、対極の関係にあると言えるでしょう。

感情論と理論の英語表記の違い

感情論を英語にすると「sentimental argument」「argument based on emotion」となり、例えば上記の「無意味な感情論」を英語にすると「footless sentimental argument」となります。

一方、理論を英語にすると「theoretical concept」「theory」となり、例えば上記の「理論と実践の間」を英語にすると「between theory and practice」となります。

感情論の意味

感情論とは

感情論とは、理性によってではなく、感情によってなされる議論を意味しています。

感情論の使い方

感情論を使った分かりやすい例としては、「心理学で感情論理を研究しています」「時には本音で話せる感情論も大事だと思います」「感情論で論破できると思うなよ」「アダム・スミスの道徳感情論を読む」などがあります。

その他にも、「感情論ではなく理性的に話し合おう」「英語圏の人々は感情論になりやすい」「頭悪い奴は感情論ばかり言う」「女子の感情論はうざいので男友達と仲良くしています」「論理的な人は感情論で話しません」などがあります。

感情論とは、理知によらないで感情にかたよった議論、その時の感情だけに基づいて意見を述べることを意味する言葉です。感情論の「感情」は快・不快、好き・嫌い、恐怖、怒りなど物事に感じて起こる気持ちであり、「論」は議論のことであり、互いの意見を述べて論じ合うことを表します。

「道徳感情論」の意味

感情論を用いた日本語には「道徳感情論」があります。道徳感情論は、イギリスの哲学者であり経済学者でもあるアダムスミスが1759年に出版した著作です。「道徳情操論」とも言い、近代市民社会における道徳や共感のメカニズムを説いています。

感情論の対義語

感情論の対義語・反対語としては、本能や感情に動かされず冷静に理性の判断に従うさまを意味する「理性的」などがあります。

感情論の類語

感情論の類語・類義語としては、理性を失って感情をむきだしにするさまを意味する「感情的」、論理に合っていないさまや筋道が通っていないさまを意味する「非論理的」、怒りや喜びなどの感情で急激で一時的なものを意味する「情緒」などがあります。

理論の意味

理論とは

理論とは、個々の現象を法則的統一的に説明できるように筋道を立てて組み立てられた知識の体系、実践に対応する純粋な論理的知識を意味しています。

表現方法は「理論を構築する」「理論に基づく」「理論に裏打ちされた」

「理論を構築する」「理論に基づく」「理論に裏打ちされた」などが、理論を使った一般的な言い回しです。

理論の使い方

理論を使った分かりやすい例としては、「大学で宇宙物理学の理論的研究をしています」「税理士試験の理論暗記にはコツがあります」「英語教育に関する理論を学ぶ」「理論年収と手取り年収は違います」などがあります。

その他にも、「理論株価はあてにならないという人もいます」「理論値と実測値の差が大きすぎる」「理論武装して会議に臨む」「理論段数が大きいほど性能のよいカラムです」「理論が先走って頭でっかちになっている」などがあります。

理論とは、それぞれの事象を法則的かつ統一的に説明できるよう、筋道をつけて組み立てたものです。また、実践に対応する純粋な論理的知識を言います。主に、科学や学問の分野において用いられている言葉です。

「相対性理論」の意味

理論を用いた日本語には「相対性理論」があります。相対性理論とは、物理学者であるアインシュタインによって確立された時間と空間に関する物理学の理論です。ニュートン力学の絶対空間・絶対時間の考えを否定したものです。

「理論的な人」は誤り

理論を用いた誤った表現には「理論的な人」があります。正しくは「論理的な人」であり、客観的根拠に基づき物事を考えられる人を意味します。

理論の対義語

理論の対義語・反対語としては、主義や理論などを実際に自分で行うことを意味する「実践」などがあります。

理論の類語

理論の類語・類義語としては、考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立てを意味する「論理」、事物や事象が依拠する根本法則「原理」、物事の筋道や道理を意味する「理屈」、理論や学説を意味する「セオリー」などがあります。

感情論の例文

1.彼は常に感情論で話す人なので、周囲の人々からうざいと思われています。
2.説明が下手な頭悪い人は感情論が多いので、一緒に仕事をしたくありません。
3.女は感情論ばかりで話にならない、と明らかな性差別発言をした大臣が更迭されました
4.感情論で話すことがなぜ悪いのかといえば、テーマがそれて問題が解決しないからです。
5.ナンセンスな感情論の具体例を挙げるならば、些細なことで罵り合う痴話喧嘩でしょう。
6.彼女は正義感が強いが、感情論が過度に支配的になると、客観的な分析と冷静な判断がおろそかにされがちです。
7.賛成派は反対派を説得しようとも、感情論ばかりでまったく話に応じようとはしませんでした。
8.戦前の日本は結局感情論によって、アメリカとの戦争に突き進んだのでしょうか。
9.住民説明会では感情論を抑えつつ、事実に基づいた論理的なアプローチを取ることで問題の解決がスムーズに進行しました。
10.頭の悪い奴が感情論ばかり言うのは、そもそも感情論というものが頭を使わなくてもいいからである。

この言葉がよく使われる場面としては、理性や知性にもとづかず、その場の感情によってなされる議論を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「感情論で話す人」とは、感情に任せて自分が話したいように話す人のことです。冷静な話し合いにはならず、不毛な議論になりやすい傾向があります。

理論の例文

1.ブラックホールは理論上で想定されたものでしたが、実際の観測を通してその存在は証明されたのです。
2.ネットで検索した科学理論の一覧から、卒業研究に使えそうなものをピックアップしました。
3.情報理論を簡単にわかりやすく説明すると、情報通信を数学的に論じる学問のことです。
4.ファジー理論とはAIの元となる論理のことで、数値化できない人間がもつ感性や考え方を指します。
5.スイング理論から導いた下半身の使い方を習得してからは、ゴルフがめきめきと上達しました。
6.この学際的な研究プロジェクトでは、脳科学と心理学の理論を統合して認知機能について調査します。
7.人工知能研究が進むにつれて新しいテクノロジーに対する情報セキュリティの理論を再考させる必要がでてきた。
8.あのアーティストは音楽大学で音楽理論を学んでいるので、作る曲に深みがあると思いました。
9.量子コンピューターは理論上は可能だが、実際に開発するとなると様々な困難に立ち向かわなければなりません。
10.彼の研究は発想が独特で注目しているものの、若干理論が先走って頭でっかちになっているようだ。

この言葉がよく使われる場面としては、原理や法則をよりどころとして筋道を立てて考えた認識の体系、実践に対応する純粋な論理的知識を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「理論上」とは、理論に基づいた考えであることを意味します。例文4の理論と論理の違いは、理論は知識そのものを表し、論理は思考の道筋を表す点にあります。

感情論と理論という言葉は、どちらも「論じること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、感情のままに論じることを表現したい時は「感情論」を、科学的根拠に基づいてに論じることを表現したい時は「理論」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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