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【据え膳】と【上げ膳】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「据え膳」(読み方:すえぜん)と「上げ膳」(読み方:あげぜん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「据え膳」と「上げ膳」という言葉は、どちらも他人がやってくれることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「据え膳」と「上げ膳」の違い

「据え膳」と「上げ膳」の意味の違い

「据え膳」と「上げ膳」の違いを分かりやすく言うと、「据え膳」とはすぐ食べられるように食膳を整えて人の前に据えること、「上げ膳」とは食べ終わった食膳を片付けることという違いです。

「据え膳」と「上げ膳」の使い方の違い

一つ目の「据え膳」を使った分かりやすい例としては、「父は上げ膳据え膳で母に任せっきりです」「彼は男らしいので据え膳食わぬは男の恥とは無縁である」「自分ではやらず据え膳ばかりの人は嫌われるだろう」「私たちが全部据え膳しておきます」などがあります。

二つ目の「上げ膳」を使った分かりやすい例としては、「旅館に泊まって上げ膳据え膳でのんびりと過ごしました」「彼女はお嬢様育ちなので上げ膳据え膳が当たり前だと思っている」などがあります。

「据え膳」と「上げ膳」の使い分け方

「据え膳」と「上げ膳」はどちらも他人がやってくれることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「据え膳」はすぐ食べられるように食膳を整えて人の前に据えること、つまり、自分が座ったままで食膳を出してもらうことを意味しています。一方、「上げ膳」は食べ終わった食膳を片付けること、つまり、自分が座ったままで食事が済んだら膳を下げてもらうことを意味しているという違いです。

また、「据え膳」と「上げ膳」を合わせた言葉として「上げ膳据え膳」があります。「上げ膳据え膳」とは自分は座ったままで、食膳を出してもらい、食事がすんだら膳を取り下げてもらうことを意味しています。

「据え膳」と「上げ膳」の英語表記の違い

「据え膳」を英語にすると「a small table set before」「make all the preparations l」となり、例えば上記の「私たちが全部据え膳しておきます」を英語にすると「We will make all the preparations for you」となります。

一方、「上げ膳」を直訳した英語はありません。

「据え膳」の意味

「据え膳」とは

「据え膳」とは、すぐ食べられるように食膳を整えて人の前に据えることを意味しています。その他にも、 物事の準備を整えて人を待つこと、女のほうから情事を誘いかけることの意味も持っています。

表現方法は「据え膳食らわなかった」「上げ膳据え膳」

「据え膳食らわなかった」「上げ膳据え膳」などが、「据え膳」を使った一般的な言い回しになります。

「据え膳」の使い方

「母は上げ膳据え膳は疲れたと言って実家に帰ってしまいました」「上げ膳据え膳を体験するために高級旅館に泊まる」などの文中で使われている「据え膳」は、「すぐ食べられるように食膳を整えて人の前に据えること」の意味で使われています。

一方、「他人に任せて自分ではやらない先輩は据え膳と悪口を言われている」「据え膳食わぬは男の恥をモットーに生きています」などの文中で使われている「据え膳」は、「物事の準備を整えて人を待つことや女のほうから情事を誘いかけること」の意味で使われています。

「据え膳」は元々すぐ食べられるように食膳を整えて人の前に据えることを意味する言葉でしたが、この何もしないということが転じて、物事の準備を整えて人を待つことや女のほうから情事を誘いかけることの意味で使われるようになりました。

ことわざ「据え膳食わぬは男の恥」の意味

「据え膳」を使った有名なことわざとして、「据え膳食わぬは男の恥」があります。「据え膳食わぬは男の恥」は女のほうから言い寄ってくるのを受けないのは男の恥であるということを意味しています。

「据え膳」の類語

「据え膳」の類語・類義語としては、配慮が行き届いて申し分がないことを意味する「至れり尽くせり」、あります。

「上げ膳」の意味

「上げ膳」とは

「上げ膳」とは、食べ終わった食膳を片付けることを意味しています。その他にも、何もしなくていい恵まれた境遇の人のことの意味も持っています。

「上げ膳」の使い方

「上げ膳据え膳を楽しむために、毎年箱根の旅館へ足を運んでいる」「体調を崩して寝込んでいたら夫が上げ膳据え膳をしてくれた」などの文中で使われている「上げ膳」は、「食べ終わった食膳を片付けること」の意味で使われています。

一方、「上げ膳の環境にはとても感謝している」「何もしなくても周りが助けてくれるので、彼には上げ膳という言葉がぴったりだ」などの文中で使われている「上げ膳」は、「何もしなくていい恵まれた境遇の人のこと」の意味で使われています。

「上げ膳」は元々食べ終わった食膳を片付けることを意味する言葉でしたが、この何もしないということが転じて、何もしなくていい恵まれた境遇の人のことの意味でも使われるようになりました。

「上げ膳下げ善」は間違い

「上げ膳」を使った有名な言葉として「上げ膳据え膳」がありますが、間違えて「上げ膳下げ善」とする人がいます。「上げ膳」は食べ終わった食膳を片付けることなので、「上げ膳下げ膳」とすると、二回下げることを意味する言葉になってしまいます。

したがって、「上げ膳下げ膳」は間違った日本語と覚えておきましょう。

「上げ膳」の類語

「上げ膳」の類語・類義語としては、非常に丁重に扱うことを意味する「下にも置かない」があります。

「据え膳」の例文

1.家ではいつも料理を作っているが、実家に帰ると上げ膳据え膳なのでとても楽です。
2.家で家事ばかりしていると疲れてしまうので、数か月に1回温泉旅行へ行って上げ膳据え膳を楽しんでいます。
3.部長は他人にやらせるだけで何もしないので、部下からは据え膳と陰口を叩かれています。
4.女性の先輩からデートに誘われたのだが、これが据え膳というものなのだろうか。
5.女性の必死の思いに応じないのは、据え膳食わぬは男の恥であるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、すぐ食べられるように食膳を整えて人の前に据えることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、 物事の準備を整えて人を待つこと、女のほうから情事を誘いかけることを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「据え膳」はすぐ食べられるように食膳を整えて人の前に据えること、例文3の「据え膳」は物事の準備を整えて人を待つこと、例文4と例文5の「据え膳」は女のほうから情事を誘いかけることの意味で使っています。

「上げ膳」の例文

1.私の趣味は有名な老舗旅館へ行き、上げ膳据え膳を楽しむことです。
2.今は夫婦共働きの時代なので、上げ膳据え膳は流行らないだろう。
3.上げ膳据え膳はもう時代遅れなので、飲み会の席で女子がサラダを取り分ける必要もないだろう。
4.父が上げ膳据え膳で全く何もやらないので、母が怒って家出してしまいました。
5.身の回りの大変なことは全て執事がやってくれるので、まさに上げ膳だろう。

この言葉がよく使われる場面としては、食べ終わった食膳を片付けることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、何もしなくていい恵まれた境遇の人のことを表現したい時にも使います。

例文1から例文4の「上げ膳」は食べ終わった食膳を片付けること、例文5の「上げ膳」は何もしなくていい恵まれた境遇の人のことの意味で使っています。

「据え膳」と「上げ膳」はどちらも他人がやってくれることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、すぐ食べられるように食膳を整えて人の前に据えることを表現したい時は「据え膳」を、食べ終わった食膳を片付けることを表現したい時は「上げ膳」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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