似た意味を持つ「自他共に認める」(読み方:じたともにみとめる)と「自他共に許す」(読み方:じたともにゆるす)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「自他共に認める」と「自他共に許す」という言葉は、どちらも誰もがそうだと認めることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「自他共に認める」と「自他共に許す」の違い
「自他共に認める」と「自他共に許す」の意味の違い
「自他共に認める」と「自他共に許す」の違いを分かりやすく言うと、「自他共に認める」の方が「自他共に許す」よりも一般的に使われているという違いです。
「自他共に認める」と「自他共に許す」の使い方の違い
一つ目の「自他共に認める」を使った分かりやすい例としては、「彼は自他共に認める方向音痴です」「彼女は自他共に認める昆虫マニアです」「彼と僕は自他共に認める親友です」「彼女は自他共に認める美人ですなどがあります。
二つ目の「自他共に許す」を使った分かりやすい例としては、「彼は自他共に許す第一人者である」「彼女は自他共に許すアイドル好きです」「彼の寝相の悪さは自他共に許すところです」などがあります。
「自他共に認める」と「自他共に許す」の使い分け方
「自他共に認める」と「自他共に許す」はどちらも誰もがそうだと認めることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「自他共に認める」の方が「自他共に許す」よりも一般的に使われているという点です。
ただし、どちらも正しい日本語で意味に違いはないので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。
「自他共に認める」と「自他共に許す」の英語表記の違い
「自他共に認める」も「自他共に許す」も英語にすると「to be generally accepted」「to be acknowledged by oneself and others」となります。
「自他共に認める」の意味
「自他共に認める」とは
「自他共に認める」とは、誰もがそうだと認めることを意味しています。
「自他共に認める」の読み方
「自他共に認める」の読み方は「じたともにみとめる」です。誤って「じほかともにみとめる」と読まないようにしましょう。
「自他共に認める」の使い方
「自他共に認める」を使った分かりやすい例としては、「彼は自他共に認めるアイドルオタクです」「担任の先生は自他共に認める厳しい人です」「この絵画は自他共に認める素晴らしい作品となっている」などがあります。
「自他共に認める」は自分と他人のことを意味する「自他」に、同じ状態であることを意味する「共に」と、確かにそうだと判断することを意味する「認める」が合わさり、誰もがそうだと認めることの意味で使われている言葉です。
「自他共に認める」の特徴
「自他共に認める」は前後の文章によって、褒め言葉にも悪口にもなるのが特徴になります。
例えば、「彼は自他共に認めるイケメンだ」とすると、本人も周りの人間も彼がイケメンであることを知っているというプラスのイメージになります。
一方、「彼の酒癖の悪さは自他共に認めるだろう」とすると、本人も周りの人間も彼の酒癖は悪いというマイナスのイメージになると覚えておきましょう。
「自他共に認める」の類語
「自他共に認める」の類語・類義語としては、全ての人が認めることを意味する「誰もが認める」があります。
「自他共に許す」の意味
「自他共に許す」とは
「自他共に許す」とは、誰もがそうだと認めることを意味しています。
「自他共に許す」の読み方
「自他共に許す」の読み方は「じたともにゆるす」です。誤って「じほかともにゆるす」と読まないようにしましょう。
「自他共に許す」の使い方
「自他共に許す」を使った分かりやすい例としては、「彼は自他共に許すゲーム好きです」「このチームは自他共に許す神奈川一の守備力を持っている」「彼女は自他共に許す努力家です」「彼は自他共に許すお人好しです」などがあります。
「自他共に許す」は、自分と他人のことを意味する「自他」に、同じ状態であることを意味する「共に」と、そうすると認めることを意味する「許す」が合わさり、誰もがそうだと認めることの意味で使われている言葉です。
「自他共に許す」の特徴
「自他共に許す」は前後の文章によって、褒め言葉にも悪口にもなるのが特徴と覚えておきましょう。
また、「今年のチームはここ数年で一番強いと自他共に許す」「彼が我が国のNo1野球選手であることは自他共に許すことである」などように、競争事において誰もが認める強さや上手さがある場合にもよく使われている表現です。
「自他共に許す」の類語
「自他共に許す」の類語・類義語としては、知らな人がいないことを意味する「知らぬ者はいない」などがあります。
「自他共に認める」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、誰もがそうだと認めることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「自他共に認める」は自分自身も他人も同様というニュアンスで使う言葉です。
「自他共に許す」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、誰もがそうだと認めることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「自他共に許す」は自分自身も他人も同様というニュアンスで使う言葉です。
「自他共に認める」と「自他共に許す」はどちらも誰もがそうだと認めることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、意味に大きな違いはないので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。